最終確認 資料33件
ミリタリーM-65など米軍衣類の年代はタグの番号で絞れる|規格の英字・契約番号のDSA/DLA・13桁のNSN
この記事でわかること
- M-65の年代は、タグの規格番号の後ろの英字で絞れます。 タグには品名・規格番号・ストック番号(NSN)・契約番号・会社名が並びます。M-65の規格は、H版が1990年8月8日、J版が1991年8月21日、K版(MIL-DTL-43455K)が2007年8月2日です。分かるのは「その版の規格で作られた」ことまでで、製造年そのものではありません。「1st」「2nd」という呼び方は、私が確かめた規格書とメーカーの説明には出てきません。→番号の役目の表・M-65の年代の手がかり
- 契約番号の頭の「DSA」「DLA」は、1977年に名前が変わった機関の略と読めます。 発注した機関の名前と考えられ、その機関は1977年1月1日に Defense Supply Agency(DSA)から Defense Logistics Agency(DLA)へ名前が変わりました。今の規則では、契約番号の7〜8文字目が会計年度の下2桁です。NSNは、分類の4桁と品目の9桁でできた13桁の番号で、11桁の古い番号(FSN)に代わったものです。1着ごとではなく、品物とサイズごとに付きます。→契約番号の読み方・NSNの読み方
- 刃物と銃に関わる物は、送れないことがあります。 刃物は、セカイモンのヘルプでは刃渡り5.5cm以上が発送できず、ご利用ガイドでは刃渡りや素材に関係なくナイフ全般を扱わない、としています。厳しいほう(ナイフ全般を扱わない)で考えてください。銃に関する商品も扱っていません。外国製の刀剣は、銃刀法の登録の対象になりません。→送れない物と法律
この記事は、タグの番号から年代の手がかりを読むための手引きです。タグの番号は、真贋の保証ではありません。
米軍の衣類のタグには、品名・規格番号・ストック番号・契約番号と、役目の違う番号が並んでいます。M-65を例に、それぞれの番号から何が分かるのかを、規格書と規則で確かめてみました。
このブログは、米国政府・米軍・各メーカーとは関係のない非公式のブログです。私は実物を持っていません。本物かどうか、状態、値段の判断はしません。この記事の読み方は、公開されている規格書・規則と、日付入りの観察によるものです。
フライトジャケット11種の型番ページ
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- B-3・B-10・B-15・L-2B・N-3B・N-2B・CWU-45/P・CWU-36/Pの写真:セカイモンの出品(2026年10月)セカイモンの許可を得て掲載
目次
タグの番号は何を表す? 品名・規格番号・NSN・契約番号の役目
タグの番号は、1つの番号ではなく、役目の違う番号の重なりです。1つずつ分けて読むと、分かることと分からないことを区別できます。
| 層 | タグでの例 | 何の番号か | 分かること | 分からないこと |
|---|---|---|---|---|
| 型番(通称) | M-65、MA-1、G-1 | 品物の呼び名。J版・K版の規格が決めているM-65のタグの品名には、「M-65」の文字は入っていません | 何の品物か | 年代、作った会社 |
| 品名 | Coat, Cold Weather, Field, Olive Green 107 | 規格書で決まった英語の品名。M-65では色の区分も入ります | 品物の種類と色の区分 | 年代 |
| 規格番号 | MIL-C-43455J | 作り方を決めた米国防総省の文書の番号と版 | 版の日付(それより前には、その版では作られていない目安。推論) | 製造年、軍に納めた物かどうか |
| ストック番号 | 1234-00-567-8901 の形(NSN) | 補給で品物を見分ける番号 | 品目の分類、番号を付けた国の機関、古い11桁の形か13桁か | 製造年、作った会社 |
| 契約番号 | DSA100-7X-C-XXXX(架空の例) | 納入の契約の番号 | 発注した機関の名前、会計年度(推論) | 作った月日 |
| 会社名 | ラベルの一番下 | 契約した会社の名前 | 納めた会社 | 軍に納めた物か、民間向けの物か |
| サイズ | Medium - Regular、NATO Size: 7080/9404 | 胸囲の区分と身長の区分 | 対象の身長と胸囲 | 1着ごとの実寸 |
ラベルに書く項目は、ラベルの規格で決まっている
- 衣類の識別ラベルに書く項目は、2000年と2020年のラベルの規格では「品名・契約番号・繊維などの表示・契約した会社の名前」です。サイズのラベルは「サイズ・ストック番号」です。
- この2つの規格の項目には、規格番号が入っていません。そのため、タグに規格番号がないことだけでは、軍に納めた物ではないとは言えません(推論)。
- 2000年の規格は、1990年3月30日のラベルの規格(DDD-L-20F)を置き換えたものです。それより前のラベルに何を書く決まりだったかは、確かめていません(要確認)。
- 反対に、規格番号や契約番号の文字があっても、軍に納めた物とは限りません。文字は誰でも印刷できるためです(推論)。M-65は、1970年代の初めには民間向けにも作られていた、とWikipedia英語版は書いています(資料1件)。
サイズのラベルの「Medium - Regular」は何を表す?
M-65のK版(2007年)では、サイズを「胸囲の区分 - 身長の区分」で書きます。たとえば「Medium - Regular」は、身長67〜71インチ(約170〜180cm)、男性の胸囲37〜41インチ(約94〜104cm)の人向けです。ラベルには、サイズごとの「Stock No.」と「NATO Size」も書きます。
- Medium - Regular の NATO Size は「7080/9404」です。数字は、身長170〜180cmと胸囲94〜104cmの範囲を表していると読めます(推論)。
- 着たときの大きさは、出品ページに書かれた1着ごとの実寸で確かめてください。
規格番号(ミルスペック)の後ろの英字で、どの版かが分かる
規格番号の後ろの英字は、規格を改めた版の記号でした。版の日付は分かっても、製造年までは分からない、というのが規格書を読んで分かったことです。
タグや出品に書かれる「MIL-」で始まる番号は、米国防総省の規格(ミルスペック)の番号です。番号の付け方は、MIL-STD-961 という規格で決まっています。
- 頭の英字: 1988年の決まりでは、「MIL」、ハイフン、品名の最初の英字1文字、ハイフン、数字の順でした。MIL-J-8279 の「J」は Jacket、MIL-C-43455 の「C」は Coat の頭文字です。
- DTL・PRF: 1995年3月22日の決まりからは、英字1文字のかわりに「DTL」(作り方まで決める規格)か「PRF」(性能を決める規格)を入れます。M-65の規格も、1991年のJ版は MIL-C-43455J、2007年のK版は MIL-DTL-43455K です。番号の数字は同じです。
- 後ろの英字(版): 最初の改訂がA、次からアルファベット順です。I・O・Q・S・Z は使いません。M-65の規格では、H版の次がJ版です。
- Amendment(改訂): 版を改めるほどではない変更は、「w/AMENDMENT 1」のように版の後ろに付けて表します。MA-1の規格(MIL-J-8279)のG版には、1990年10月31日の Amendment 1 があります。
- Canceled(廃止): M-65の規格は2020年1月12日に、MA-1の規格は2023年3月20日に廃止されています。
M-65の規格の版と日付
| 規格番号 | 日付 | 確かめた資料 |
|---|---|---|
| MIL-C-43455(英字なし)〜 G版 | —(ASSISTに載っていません。要確認) | ASSISTの改訂履歴 |
| MIL-C-43455H | 1990年8月8日 | J版の表紙の「SUPERSEDING(置き換える版)」の欄 |
| MIL-C-43455J | 1991年8月21日 | ASSISTの改訂履歴、J版の表紙 |
| MIL-DTL-43455K | 2007年8月2日 | ASSISTの改訂履歴、K版の表紙 |
| K版の廃止の通知 | 2020年1月12日 | ASSISTの改訂履歴 |
版の日付は分かる。製造年と、軍に納めた物かどうかは分からない
- 分かること: その版の日付です。版の日付より前に、その版で作られた物はないと考えられます(推論)。
- 分からないこと: 製造年です。たとえばJ版は、K版に置き換わるまで約16年間、最新の版でした。「J」の文字だけでは、1991年から2007年のどの年かは分かりません(推論)。
- 分からないこと: 軍に納めた物かどうかです。上の「ラベルに書く項目」を参照してください。
規格番号を米国防総省の検索(ASSIST)で調べる手順
米国防総省の規格は、ASSIST-QuickSearch という公開のデータベースで調べられます。
- ASSIST-QuickSearch を開きます。
- 「Document Number」の欄に、規格番号の数字だけを入れます(例: 43455)。英字や版の記号は入れません。
- 「Search」を押し、一覧から品名の合う行を開きます。
- 「Revision History」に、版と日付が並びます。英語の品名(Title)と状態(Status。Canceled は廃止)も確かめます。
古い版は載っていないことがあります。M-65の規格で載っていたのは、J版・K版とK版の廃止の通知だけでした。載っている版は、本文のPDFも開けます。
ストック番号(NSN・FSN)で何が分かる? 13桁と11桁の違い
NSNは、品物とサイズごとに付く番号です。最後の7桁は、規則で「意味を持たない数字」とされていて、年は読めませんでした。
NSN(National Stock Number)は、品物を補給で見分けるための13桁の番号です。規則に載っている書き方の例は「1234-00-567-8901」です。
| 位置(左から) | 桁数 | 中身 |
|---|---|---|
| 1〜4桁目 | 4 | 品目の分類(Federal Supply Classification、FSC) |
| 5〜6桁目 | 2 | 番号を付けた国の機関のコード(NCBコード) |
| 7〜13桁目 | 7 | 意味を持たない通し番号 |
5〜13桁目の9桁を、品目識別番号(NIIN)と呼びます。規則は、最後の7桁を「意味を持たない数字」としています。
- 分類の4桁: M-65・MA-1・G-1・N-3B の規格は、ASSISTではどれも分類8415に入っています。
- 国のコード: Wikipedia英語版の表では、米国は00と01です(資料1件)。
- 11桁の古い番号(FSN): NSNは、11桁の連邦ストック番号(Federal Stock Number、FSN)に代わった13桁の番号です。Wikipedia英語版によると、FSNは1953〜1974年に使われ、多くは分類の4桁の後ろに「00」を足してNSNに直されました(資料1件)。
- サイズごとに別の番号: M-65のK版では、サイズのラベルに、サイズごとの「Stock No.」を書くよう決めています。同じ品物でも、サイズが違えば番号は違います。
NSNで分かること: 品目の分類、番号を付けた国の機関、11桁の古い形か13桁の形かです。11桁なら、NSNに代わる前の体系の番号と読めます(推論)。
NSNで分からないこと: 製造年、作った会社、本物かどうかです。最後の7桁は意味を持たない番号なので、年は読めません。
契約番号の頭と真ん中の2桁で、何が分かる?
契約番号の頭の「DSA」「DLA」は、補給の機関の名前が1977年1月1日に変わったことと結び付けて読めます。ただ、古いタグの番号の決まりそのものは、まだ確かめられていません。
契約番号は、衣類の識別ラベルに書く項目の1つです。
今の規則では、7〜8文字目が会計年度
今の米国の規則(連邦調達規則 FAR 4.1603)では、契約などの番号を13〜17文字で作り、次の順に並べます。
| 位置(左から) | 中身 |
|---|---|
| 1〜6文字目 | 発注した役所の窓口のコード |
| 7〜8文字目 | 契約した会計年度の下2桁(署名した日で決める) |
| 9文字目 | 書類の種類。C=不確定納入契約(数量や時期を後で決める契約)以外の契約、D=不確定納入契約など |
| 10文字目以降 | 役所が付ける番号(4〜8文字) |
- 今の規則では、ハイフンや空白を入れません。形は「ABC12325C0001」(架空の例)のようになります。
- 米国の会計年度は、10月1日から翌年9月30日までです。この形は1976年10月1日からで、1976年7月1日〜9月30日は移行の期間として扱われました。たとえば会計年度の「80」は、1979年10月〜1980年9月です(推論)。
頭の「DSA」「DLA」は、1977年に名前が変わった機関の略と読める
米国防総省の補給の機関は、1961年10月1日に Defense Supply Agency(DSA)として作られ、1977年1月1日に Defense Logistics Agency(DLA)へ名前を変えました。
- 頭の3文字をこの機関の名前の略と読むと、DSAで始まる契約は1977年より前、DLAで始まる契約は1977年以降の物と考えられます(推論)。
- DSA・DLA以外の頭の文字の意味は、確かめていません(要確認)。
古いタグの「DSA100-7X-C-XXXX」の形は、どう読む?
出品には、「DSA」で始まり、ハイフンで区切った契約番号をタイトルに書いた例がありました(観察)。形は「DSA100-7X-C-XXXX」(架空の例)のようなものです。
- 今の規則と同じ並びだとすると、真ん中の2桁は会計年度、その次の英字は書類の種類と読めます(推論)。
- ただし、当時の番号の決まりそのものは確かめていません(要確認)。
- 真ん中の2桁は、会計年度であって、暦の年とも製造年とも同じとは限りません(推論)。
規格番号と組み合わせて確かめる
規格の版と契約番号の頭は、別々の手がかりです。たとえば、規格番号がJ版(1991年8月21日の版)なのに、契約番号がDSA(1976年12月31日までの機関の名前)で始まる場合は、2つの時期が重なりません(推論)。そうしたときは、購入の前に出品者に質問してください。理由の判断や、本物かどうかの判断は、この記事ではしません。
M-65フィールドジャケットの年代は、タグのどこで絞れる?
「1st」「2nd」という呼び方を規格書で探してみましたが、J版・K版には出てきませんでした。海外の出品の題でも、「1st」「2nd」と書いた物は0件でした。
M-65は1965年に登場し、規格は2020年に廃止された
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式な品名 | Coat, Cold Weather, Field |
| 規格番号 | MIL-C-43455。2007年のK版から MIL-DTL-43455 |
| 登場 | 1965年。Alpha Industries は、最初にM-65を作った会社だと説明しています。M-1951フィールドジャケットの後の型です |
| 米軍での支給の終わり | 2009年(Wikipedia英語版。資料1件) |
| 規格の廃止 | 2020年1月12日 |
| 規格の色の区分 | J版(1991年): オリーブグリーン107、ウッドランド迷彩、3色の砂漠迷彩。区分3はJ版の時点で削除されています。K版(2007年): これにユニバーサル迷彩が加わりました。K版は、区分3を6色の砂漠迷彩とし、必要がなくなったため削除したと説明しています |
| 分類(FSC) | 8415 |
「1st」「2nd」は、規格書に出てこない呼び方
- 「1st」「2nd」は、出品や解説で使われる世代の呼び方です。私が確かめた規格書(J版・K版)と、Alpha Industries の公式の説明には出てきません。
- 何年から何年を「1st」「2nd」と呼ぶかの公式の定義は、見つかっていません(要確認)。
- H版(1990年)より前の版(英字なし〜G版)の日付は、ASSISTに載っていませんでした。そのため、1960〜70年代の物を規格番号の英字だけで細かく分けることは、この記事ではできません。
- 2026-09-29に海外の出品サイトで「M-65 field jacket」を検索すると、1ページ目25件のうち、世代を書いたタイトルは「4th pattern」の1件だけで、「1st」「2nd」は0件でした。
タグの文字で確かめられる手がかり7つ
| 手がかり | どこを見るか | 読めること | 確度 |
|---|---|---|---|
| 規格番号の版 | タグ(書かれている場合) | H版は1990年8月8日、J版は1991年8月21日、K版は2007年8月2日の版。その日付より前には作られていない目安 | 版の日付は確定。製造の時期への当てはめは推論 |
| 規格番号の頭 | タグ | MIL-C-43455 は J版までの番号、MIL-DTL-43455 は K版(2007年)の番号 | 確定(M-65の規格について) |
| 品名の色の区分 | 識別ラベル | Olive Green 107・Woodland Camouflage Pattern・Desert Camouflage Pattern (3 Color) はJ版にある区分。Universal Camouflage Pattern はK版で加わった区分で、J版にはない | 確定(J版・K版の指定)。J版より前の区分は要確認 |
| サイズの身長の区分 | サイズのラベル | J版のサイズ表は X-Short・Short・Regular・Long の4つ。K版には XX-Short・X-Long・XX-Long もある | 確定(J版・K版の比較)。ほかの版は要確認 |
| 契約番号の頭 | 識別ラベル | DSAなら1977年より前、DLAなら1977年以降の契約 | 機関名の変更は確定。当てはめは推論 |
| 契約番号の真ん中の2桁 | 識別ラベル | 会計年度の下2桁 | 今の規則は確定。古いタグへの当てはめは推論 |
| ストック番号の桁数 | サイズのラベル | 11桁ならFSN(古い形)、13桁ならNSN | 置き換えは確定。1974年という年はWikipedia英語版(資料1件) |
ファスナーの素材は、規格書ではどう決まっている?
文字の手がかりではありませんが、規格書には部品の指定も書かれています。
- J版(1991年)とK版(2007年)は、前のファスナーを「真鍮かプラスチック」、襟のファスナーを真鍮と決めています。K版は、襟に樹脂のコイルのファスナーも認めています。
- J版の設計の説明には、ボタン留めの肩のループ、身ごろの間にしまって襟の裏のファスナーから出すフード、保温のライナーを付ける内側のボタンがあります。
- Wikipedia英語版は、前のファスナーが1966〜1971年はアルミ、1972〜1986年は真鍮、1986〜2008年はナイロンだった、としています(資料1件)。古い版の規格書で確かめられていないため、この記事では年の区切りを要確認として扱います。
- ファスナーやボタンは、修理で替えられていることもあります(推測)。部品だけで年代を決めないでください。
英語で探すなら、色の区分「OG-107」が手がかり(観察)
2026-09-29に海外の出品サイト(セカイモン)で「M-65 field jacket」をカテゴリ指定なしで検索した1ページ目25件を、語の単位で数えました。
- 色の区分の「OG-107」(OG107・OG 107を含む)がタイトルにあるのは8件でした。「Olive Green 107」の略と考えられます(推論)。
- ファスナーの素材やメーカーの名前の語があるのは6件でした。
- 契約番号をタイトルに書いたのは1件、規格番号を書いたのは0件でした。規格番号「MIL-C-43455」で検索しても、出品は1件だけでした。タグの番号は、出品ページのタグの写真で確かめてください。
- 市販のファッションブランドの「M-65」が3件、同じ名前のパーカーの部品が1件まじっていました。
検索の結果は日によって変わります。上の件数は、確認した日の1ページ目の数です。
フライトジャケット(MA-1・G-1・N-3B)の規格番号は?
11種のフライトジャケットの軍・規格番号・素材の一覧と、MA-1の年代をタグの2か所で絞る方法は、米軍フライトジャケットの早見表で読めます。ここでは、ASSISTで確かめた規格番号の要点だけを書きます。
- MA-1: 規格は MIL-J-8279(品名は Jacket, Cold Weather)で、「MA-1という型の中間のジャケット」の規格です。G版は1988年3月18日で、1978年11月6日のF版を置き換えました。→MA-1のタグのどこを見れば年代が分かる?
- G-1: 規格は MIL-DTL-7823(品名は Jackets, Flyer's Intermediate, Type G-1)で、今も有効です。F版は2020年6月9日、E版の Amendment 3 は1984年10月18日です。→G-1とA-2の違い
- N-3B: 規格は MIL-DTL-6279(品名は Parka, Extreme Cold Weather, Type N-3B)です。ASSISTには、K版(1987年3月15日)・L版(1993年1月15日)・M版(2003年12月9日)が載っていて、2020年5月21日に廃止されています。→N-3BとN-2B
契約番号とNSNの読み方は、この記事の契約番号とNSNの節と同じです。
タグに「DSA」とあるMA-1を持っている方へ。 DSAは、1977年1月1日にDLAへ名前が変わる前の機関の名前です。規格の英字と組み合わせて年代を絞る方法は、MA-1のページにあります。
革と羊革のジャケット(A-2・G-1・B-3)
- A-2の時期は、ラベルの契約番号の書式で絞れる:馬革・牛革・山羊革が認められた順番も
- G-1の年代は、規格番号の英字と契約番号の年で絞れる:山羊革から牛革に変わった規格の改訂も
- B-3の年代は、胸のバックルと背中の革の枚数が手がかり:日本語の説明に多い採用の年の読み替えも
綿とナイロンのジャケット(B-10・B-15・MA-1・L-2B)
- B-10とB-15は、胸のポケットとペン差しで見分ける:肩章の無い物が初めのころの物かは、資料で分かれる点も
- B-15の版は、表地と色でおおまかに絞れる:襟がニットの「MOD」が何の改修かも
- MA-1の年代は、タグの2か所で絞れる:規格番号の英字と、契約番号の頭(DSA・DLA)
- L-2BとMA-1の違いは、中綿と向く気温:裏地の色と版の関係も
極寒用のパーカーと、燃えにくいノーメックス(N-3B・N-2B・CWU-45/P・CWU-36/P)
- N-3Bのタグの頭の文字で、どの時期の規格か分かる:製造年とは別の話であることも
- N-2Bの1983年の規格書が書く用途は、地上の整備員と警備兵:日本語の記事に多い「狭い操縦席のため」との食い違いも
- CWU-45/Pの初期型のラベルには、型の名前が無い:夏用との違いは裏地
- CWU-36/Pの年代は、ラベルの規格の版とNSNで絞れる:新しいNSNが付いた、セージとタンの2色も
刃物と銃に関わる物は送れないことがある。刀剣・銃の法律も
刃物は、セカイモンのヘルプとご利用ガイドで書き方が違っていました。この記事では、厳しいほう(ナイフ全般を扱わない)で考えています。
軍装品には、刃物や銃に関わる物がまじります。買う前に、セカイモンの決まりと日本の法律の両方を確かめてください。
関税: ニット・革・毛皮で扱いが変わる
米軍の衣類は、素材によって関税の決まりが変わります。課税価格の計算のしかたと、まとめて送ったときの合算は、関税・消費税のページで説明しています。下の表は2026年9月29日時点の決まりです。2028年4月1日には、個人で使う物の0.6掛けの特例が廃止されるなど、決まりが変わります。変更は関税・消費税のページにまとめています。
| 素材・品目の例 | 課税価格の合計が1万円以下のとき | 1万円を超え20万円以下のとき |
|---|---|---|
| 織物の衣類(綿やナイロンを織った生地のジャケットなど。第62類) | 免税 | 簡易税率の表に区分があります |
| ニット(編物)の衣類(セーター・Tシャツなど。第61類) | 免税になりません | 簡易税率を使いません(ニット製衣類) |
| 革の衣類(革のジャケットなど。4203.10) | 免税。除外の一覧に入っていません | 簡易税率を使いません(革製品) |
| 革の手袋(4203.21・4203.29) | 免税になりません | 簡易税率を使いません(革製品) |
| 甲が革の靴やブーツ(64.03) | 免税になりません | 簡易税率を使いません(履物) |
| 毛皮の衣類(43.03) | 免税。除外の一覧に入っていません | 簡易税率の表に区分があります |
- 簡易税率を使わない品目には、一般の関税率がかかります。税率の数字は、変わったときに1か所で直せるよう、この記事には書きません。
- どの区分に当たるかは、通関の手続きで決まります。毛皮の襟が付いた革のジャケットのように、素材がまざった物の区分は、この記事では判断しません。
- 本物の毛皮が付いた物は、何の動物の毛皮かを出品者に確かめてください。ワシントン条約に当たらないという原材料の証明などがなく、疑わしい商品は通関できません。
輸入した総額はいくら? 計算機で目安を出す
商品の値段を入れると、手数料・国際送料・関税を含めた総額の目安を計算できます。
ツール総額計算機
単独のページで開く商品の価格と送料などを入れて、支払う総額の目安を計算します。
支払う総額の目安
商品の価格を入れると、総額の目安が出ます。
0.6掛けの特例は2028年4月1日に廃止されます(法律は成立済み)。それ以降に届く荷物は、このツールでは計算しません。
出典: 財務省「第221回国会における財務省関連法律(成立日・公布日)」、e-Gov法令検索「関税定率法 第4条の6(令和8年法律第5号による改正、2028年4月1日施行の版)」
この金額は目安です。実際の関税・消費税は、通関の後にセカイモンから届く確定のお知らせで決まります。為替・送料・課税価格の扱いがわからない部分は、幅と「要確認」で示しています。燃油サーチャージは含んでいません。
国内と海外、どちらで探す?
あなたは、試着してサイズを決めたいほうですか。それとも、タグの写真で番号を読んで選びたいほうですか。向く探し方が変わります。
試着して選びたいなら国内、タグの写真で番号を読みたいなら海外の出品が向きます。
海外の出品を見る理由
- 英語のタイトルに、色の区分(OG-107)やファスナーの語が書かれた出品があり、手がかりで絞り込めます。
- 出品ページのタグの写真で、品名・契約番号・ストック番号を、この記事の表に当てはめて読めます。
国内で先に探したほうがよい場合
- 試着して選びたいとき。サイズは身長と胸囲の区分で書かれていて、1着ごとの実寸は出品ごとに違います。
- 刃物や銃に関わる物がセットになっている出品。海外通販では送れないことがあります。
海外の方が安いとは限りません。手数料・国際送料・税金を足した総額で比べてください。
この記事で扱わないこと:真贋と、見た目だけで決める年代
- 本物かどうかの判断、状態や値段の評価
- ファスナーの素材やポケットの形など、見た目だけで年代を決める方法(出典を確かめられたものから追記します)
- 契約番号の中の数字の、当時の決まり(確かめてから追記します)
- 米軍の階級章・バッジの読み方
- ドイツ軍のヘルメットの型ごとの形の違いは、別のページで扱う予定です。
タグを読んだら、買う前に確かめる
- 米軍フライトジャケットの早見表|MA-1の年代はタグの2か所で絞れる:11種の軍・規格番号・素材を1つの表で
- 関税・消費税はいくら?0.6掛け・1万円免税・免税にならない品目
- 日本に送れない物の一覧:中古ライター・電池・刃物・燃料付着品・複製品
- セカイモンで偽物が届いたら|第三者の証明書と到着後7日以内の返品申請
- 総額計算機:手数料・国際送料・関税の目安
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型番さがしの人
海外通販でマニアックな品を探すときの型番と総額を、規格書や海外の資料で調べて書いています。品物を買って試した話ではなく、資料で確かめたことを書いています。
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- A-2・G-1・MA-1の写真:San Diego Air & Space Museum Archives既知の著作権制限なし(Flickr Commons)元のページ(A-2G-1MA-1)
- B-3・B-10・B-15の写真:セカイモンの出品(2026年10月)セカイモンの許可を得て掲載