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型番で探す海外通販マニアックな品の年代と総額を調べるブログ

最終確認 資料55件

N-3Bの年代はタグで絞れる規格番号MIL-J・MIL-P・MIL-DTLと契約番号の読み方、N-2Bとの違い

光沢のあるセージグリーンのパーカの胸から上。フードの縁に薄茶の長い毛、フードの裏に灰色の毛足があり、左袖にファスナー付きのポケットがある

出品者が「Type N3B MIL-J-6279F」として出している品(セカイモン、2026年10月1日)

写真:セカイモンの出品(2026年10月)セカイモンの許可を得て掲載

この記事でわかること

  • タグの規格番号の頭の文字で、いつの規格の物かが分かります。 1978年のJ版までが「MIL-J」、1987年のK版からが「MIL-P」、2003年のM版からが「MIL-DTL」で、製造の時期は契約番号の頭(DSA・DLA)と合わせて絞ります。→タグは何を語る?
  • コヨーテなど本物の毛皮のフードは古い世代の目安ですが、毛皮だけで年代は決められません。 本物の毛皮は1970年代に合成へ変わったとされ、1987年以降の規格は白い合成の毛皮を決めています。ただし後から毛皮を付け直した物もあります。→表地・中綿・毛皮の世代
  • 題に「実物」とある国内の落札は中央値14,000円、米国の中央値104ドルの品を輸入すると総額25,834〜26,939円でした。 2026年9月29日の観測では国内のほうが低い値段でした。海外では、規格番号で検索して題に番号のある出品に絞り、タグの写真で確かめて選べます。→今、手に入る1着はいくら?

この記事は、手元や出品のパーカの年代を絞り、国内と海外のどちらで買うかを決めるための手引きです。本物かどうかの判定はしません。

型番さがしの人

N-3Bの規格書は、ASSIST で本文を読めたK版(1987年)・L版(1993年)・M版(2003年)の3つを中心に調べました。それより前の版の本文は見つからなかったので、古い世代の話は収集家の報告として書いています。

規格の版と世代を決めて、海外の出品を探す

輸入した総額を計算

国内なら古着店・ヤフオク・メルカリでも探せます(比べ方は買い方の選び方)。

序 タグの1行目の品名から、何が分かる?

タグの1行目の品名と、その下の規格番号・契約番号を読むと、手元や出品のN-3Bが、いつの規格・いつの契約の物かを絞れます。題の下の写真は、2026年10月1日にセカイモンに出ていた、出品者が「MIL-J-6279F」の品としているパーカです(私は本物かどうか・年代を確かめていません)。N-3Bの規格書は、1987年のK版で題を「Parka, Extreme Cold Weather, Type N-3B」とし、着る人を空軍に限らず「国防総省の人員」と書いています。一方、収集家の一覧では、初期のA〜E版の品名は「JACKET, AIRCREW, HEAVY, ATTACHED HOOD」、つまりフード付きの搭乗員の重い上着でした(報告)。品名から「搭乗員」が消えたN-3Bの規格は、2003年のM版を最後に、2020年5月21日に後継の規格なしで廃止されました。品名の移り変わりと年表は第1章、タグの読み方は第2章、規格書と出品の表記の食い違いは第3章、持ち主たちの報告は第4章、今買うといくらかかるかは第5章、買う前に確かめることは第6章で書きます。

N-3Bはどんなパーカ? 規格と素材の履歴書

N-3Bは、国防総省の人員が極寒の気温帯で着る、フード付きのパーカです。規格は2020年5月21日に、後継の規格なしで廃止されました。規格書は、米国防総省の規格データベース ASSIST にある K版(1987年)・L版(1993年)・M版(2003年)の本文と、廃止の通知を読みました。それより前の版の本文は ASSIST にも EverySpec にも無く、読めていません。下の表は、規格番号の移り変わり・素材・サイズ・納入メーカーを、確度付きで並べます。

項目内容確度
品名(規格書の題)Parka, Extreme Cold Weather, Type N-3B確定
規格番号MIL-J-6279(J版まで)→ MIL-P-6279(K版・L版)→ MIL-DTL-6279(M版)確定
本文を読めた版K版 1987年3月15日(48ページ)、L版 1993年1月15日(62ページ)、M版 2003年12月9日(44ページ)確定
廃止2020年5月21日、M版を「後継の規格なし」で廃止確定
着る人「国防総省の人員」が極寒の気温帯で着る物。空軍だけとは書いていない確定
気温帯M版は「14°〜−65」(単位の記載なし)。華氏と読めば、およそ−10℃〜−54℃(推論)確定(数字)/推論(換算)
規格の担当K版は空軍と陸軍、M版は陸軍・空軍・DLA。海軍・海兵隊の名前はどの版にも無い確定
規格を書いた機関K版は空軍(空軍の図面 64B2251 を参照)、L版から DLA(フィラデルフィアの補給の拠点)確定
表地K版・L版は、綿とナイロンのオックスフォード(MIL-C-3924)、綿のオックスフォード(MIL-C-484)、綿とナイロンのサテン(MIL-C-43191)のどれか。M版は後の2つだけ確定
色セージグリーン(1509)確定
中綿K版・L版はポリエステルのわた(MIL-B-41826)、M版は A-A-55127 のわた確定
裏地綿のツイル(MIL-C-18387、空軍の色番号1524)確定
フード縁は合成の毛皮のニット(MIL-C-43824)で色は白、裏は合成のムートン(MIL-C-6590)確定(K版以降)
サイズXXS・XS・S・M・L・XL・XXL の7つ確定
納入メーカーアルファ社は1959年の創業の2か月後から空軍向けに作った、と自社で説明。ほかに Albert Turner・Skyline・Southern Athletic・Greenbrier・Propper などの名前が持ち主の投稿に繰り返し出るメーカーの説明/通説
前身N-3A(規格 MIL-J-6279、英字なし)と収集家は説明通説
後継規格としての後継は無い。代わりの装備を示す原典は見つけていない確定(後継の規格なし)
近い型N-2B(腰までの丈のパーカ。規格は MIL-P-6278)確定(規格番号)/通説(丈の違い)

規格書はどんな作りを決めている?

K版は、前の二重の当て布、毛皮の縁のフード、ポケットの数と位置を決めています。M版も同じ構成です。

  • 前はファスナーで閉じ、その下に全長の当て布、上にループとボタンで留める当て布を重ねる。
  • フードはムートンの裏で、顔の周りに毛皮の縁。大きさは4本の棒のスライダーとストラップとひもで調整する。
  • 腰にひも。スナップで閉じる脇のポケットが2つ、内側の吊りポケットが2つ、ひじに補強の布。
  • 左袖にポケット。K版の呼び名は「ペンシル・アンド・シガレット・ポケット」、L版とM版では「ペンシル・アンド・ユーティリティ・ポケット」に変わっています。形(ファスナー付きの区画とペン差し4つ)はほぼ同じです。

第1章 いつ生まれ、どう変わった? 「搭乗員の上着」から2020年の規格廃止まで

型番さがしの人

収集家の一覧をたどると、タグの1行目の品名は「搭乗員の重い上着」から「極寒のパーカ」へ変わっていました。K版の題が「Parka, Extreme Cold Weather」であることは、規格書で確かめました。

N-3Bの規格の最初の版は1952年とする収集家の報告があり、品名は版を重ねて「搭乗員の重い上着」から「極寒のパーカ」に変わりました。番号の頭は1987年に MIL-P、2003年に MIL-DTL に変わり、規格は2020年に廃止されました。

品名はどう変わった? 搭乗員の上着から極寒のパーカへ

規格の品名も版で変わった、という収集家の一覧があります(報告)。K版の題が「Parka, Extreme Cold Weather」であることは原典で確かめました。

版品名(タグの1行目)確度
A〜E版JACKET, AIRCREW, HEAVY, ATTACHED HOOD(フード付きの搭乗員の重い上着)報告
F版JACKET, FLYING, MAN'S NYLON TWILL報告
G版JACKET, FLYING, MAN'S EXTREME COLD WEATHER報告
H版からPARKA, EXTREME COLD WEATHER報告
K版(1987年)Parka, Extreme Cold Weather, Type N-3B(規格書の題)確定
  • K版は着る人を「国防総省の人員」とし、規格の担当には空軍と陸軍の名前があります。品名から「搭乗員」が消えたことと合わせると、搭乗員の上着から、極寒の地で着る防寒着へと扱いが広がったと読めます(推論)。H版より前の規格書の本文は読めていないので、原典では確かめていません。
  • 第2章の写真の2枚のタグは、この一覧の1行目と同じ言葉で始まります(出品者の品で、私は本物かどうかを確かめていません)。

年表:1950年代の最初の版から2020年の廃止まで

J版より前の規格の日付は、原典で確かめられていません。表の「報告」の行は、海外の収集家1人が規格の索引の刊行物から拾った年です。本人も、規格の年と製造年はずれるので目安にすぎない、と断っています。

年出来事確度
1952年規格 MIL-J-6279A(N-3Bの最初の版とされる)報告
1953・1955年A版・B版の規格の物の契約は Blue Anchor Overall(1953年)と Southern Sportswear(1955年)の2つだけ、と書籍を引いて紹介する投稿報告
1954〜1965年B版1954年、C版1956年、D版1957年、E版1960年、F版1965年報告
1959年アルファ社が創業の2か月後に空軍向けのN-3Bの生産を始めるメーカーの説明
1961年10月1日国防総省の補給の機関 Defense Supply Agency(DSA)ができる確定
1960年代初め黒地に刺しゅうの文字のタグから、白地に黒の印刷のタグへ(DSAの番号の制度とともに)報告
1965年フィラデルフィアの衣類の調達の組織が Defense Personnel Support Center(DPSC)になる確定
1960年代半ば〜1970年代表地がナイロンから綿混へ、中綿がウールからポリエステルへ、毛皮が本物から合成へ。切り替わりの年は資料によって違う通説(順番)/報告(年)
1977年1月1日DSA が Defense Logistics Agency(DLA)に名前を変える確定
1978年6月26日規格 MIL-J-6279J確定
1987年3月15日K版。番号の頭が MIL-P に。フードの縁は白い合成の毛皮、中綿はポリエステル確定
1993年1月15日L版。規格を書く機関が空軍から DLA(DPSC)へ確定
1998年1月13日DPSC が Defense Supply Center Philadelphia(DSCP)に名前を変える確定
2003年12月9日M版。番号の頭が MIL-DTL に。表地は2種類に、ファスナーの務歯は真ちゅうかアルミだけに確定
2009年ごろ空軍はまだN-3Bを支給していて、最近の契約は Propper だったと思う、という投稿報告
2020年5月21日M版を後継の規格なしで廃止確定
  • L版とM版の、意見の送り先の名前(DPSC と DSCP)の違いは、1998年の改称と合っています。
  • 米国の軍の放出品の店は、1950年代の B-36 爆撃機の乗員がN-3Bを着た写真を X で紹介しています(2026年3月)。写真の年代は店の説明で、私は確かめていません。

品名も規格番号の頭も版ごとに変わるなら、手元や出品の1着は、タグのどこを見れば年代を絞れるのでしょうか。第2章でタグを読みます。

第2章 タグは何を語る? 規格番号の頭と契約番号で年代を読む

型番さがしの人

あなたの手元や気になる出品のタグの規格番号は、MIL-J・MIL-P・MIL-DTL のどれで始まっていますか? 規格書で確かめると、この頭の文字は1987年と2003年に変わっていました。

タグの規格番号の頭(MIL-J・MIL-P・MIL-DTL)と末尾の英字で規格の版が、契約番号の頭(DSA・DLA)で契約の時期が絞れます。手がかりは、(1) タグの規格番号、(2) タグの契約番号、(3) 表地・中綿・毛皮の組み合わせ、(4) ファスナーなどの細部、の4つです。(1) と (2) はタグの文字の事実で、(3) と (4) は持ち主の経験による目安です。どれも、本物かどうかの判定には使えません。

出品のタグの2枚から、何が読める?

2026年10月1日にセカイモンに出ていた2つの出品の写真で、タグの読み方を試します。写っているのは出品者の品で、私は本物かどうか・タグが付け替えられていないかを確かめていません。ここでは、タグの文字をどう読むかの例として使います。

濃い茶色の地に黄色の文字のタグ。「JACKET, AIRCREW, HEAVY, ATTACHED HOOD」「TYPE N-3B」「MIL-J-6279D」「ALBERT TURNER & CO.」「DRY CLEAN ONLY」などの文字が読める

出品者が「1959 USAF N-3B Aircrew Heavy Parka Albert Turner MIL-J-6279D」として出している品のタグ(セカイモン、2026年10月1日)

写真:セカイモンの出品(2026年10月)セカイモンの許可を得て掲載

白い地に黒の印刷のタグ。「PARKA, EXTREME COLD WEATHER, TYPE N-3B」「WITH SYNTHETIC FUR ON HOOD」「MIL-P-6279J」「DLA100-82-C-0653」「GREENBRIER INDUSTRIES, INC.」などの文字が読める

出品者が「Vintage Original Greenbrier 1983 USAF N-3B Military Jacket (MIL-P-6279J)」として出している品のタグ(セカイモン、2026年10月1日)

写真:セカイモンの出品(2026年10月)セカイモンの許可を得て掲載

  • 1枚目(出品者が「1959」「MIL-J-6279D」とする品)のタグは、濃い茶色の地に黄色の文字です。1行目は「JACKET, AIRCREW, HEAVY, ATTACHED HOOD」で、収集家の一覧のA〜E版の品名と同じ並びです。規格番号の頭は MIL-J です。注文の番号は「AF 36(600)-5327」と読め、頭は DSA でも DLA でもなく「AF」です。AF で始まる番号の意味は、今回読んだ原典では確かめていません。
  • 2枚目(出品者が「1983」「Greenbrier」とする品)のタグは、白い地に黒の印刷です。1行目は「PARKA, EXTREME COLD WEATHER, TYPE N-3B」で、K版の規格書の題と同じ言葉です。その下に「WITH SYNTHETIC FUR ON HOOD」(フードの毛皮は合成)、「INTERLINING-100% POLYESTER」(中綿はポリエステル)とあり、このあとの「3.」の表の3つ目の世代の組み合わせです。契約番号は「DLA100-82-C-0653」と読め、頭は DLA です。このあとの「2.」の読み方では、DLA は1977年以降の契約の書き方です(推論)。
  • 黒っぽい地のタグから白い地に印刷のタグへ変わった、という収集家の報告(1960年代初め)があります(報告)。2枚の見た目の違いはこの報告と同じ向きですが、別々の出品者の品なので、年代の証拠にはしません。
  • 2枚目のタグの規格番号は「MIL-P-6279J」と印刷されています。規格書の表紙はJ版を「MIL-J-6279J」と呼んでいて、食い違います。これは第3章で書きます。

1. 規格番号の頭(MIL-J・MIL-P・MIL-DTL)と末尾の英字で何が分かる?

頭の文字で規格の時代が、末尾の英字で版が分かります。

タグの表記の例規格の版規格の日付読めること
MIL-J-6279A〜FA〜F版1952〜1965年(報告)1960年代までの規格
MIL-J-6279JJ版1978年6月26日1978年から1987年3月までの規格(推論)
MIL-P-6279KK版1987年3月15日1987年以降の規格
MIL-P-6279LL版1993年1月15日1993年以降の規格
MIL-DTL-6279MM版2003年12月9日2003年以降の規格
  • 規格の版は「その版の規格に沿って作られた」ことを示すだけです。新しい版が出た後も、古い版で結んだ契約の品が納められることがあるため、製造年はタグの契約番号と合わせて考えます(推論)。
  • 品名の版ごとの移り変わり(A〜E版の「JACKET, AIRCREW, HEAVY」からH版の「PARKA」へ)は、第1章にまとめています。J版に「MIL-P」と書かれた物がある件は第3章で書きます。

2. タグには何が書いてある? 契約番号の読み方

K版は、サイズ・ストック番号・品名・契約番号・会社の名前などを、裏地に縫い付けるラベル(幅1-5/16インチ以上、長さ3インチ以上)に書くと決めています。

ラベルの項目K版の記入例
Sizeサイズ
Stock No.8415-00-000-0000(例)
品名Parka, extreme cold weather type N-3B
Contract No.DLA-100-00-0-0000(例)
そのほかウールの表示、DRY CLEAN ONLY、合成の毛皮のフードを乾燥機にかけない旨、Contractor's name(納めた会社の名前)
  • 契約番号の記入例は、K版(1987年)が「DLA-100-00-0-0000」、L版(1993年)とM版(2003年)が「DLA100-00-0-0000」で、DLAと100の間のハイフンがなくなっています。実物のタグと照らし合わせてはいないため、書式の違いを年代の手がかりにできるかは分かりません(推論)。
  • 契約番号の頭が「DSA」なら1977年より前、「DLA」なら1977年以降の契約と考えられます(推論)。契約番号の数字の並びは、米軍衣類のタグの読み方の契約番号の節にまとめています。
  • 海外の収集家は、E版以降は契約番号に年が入っているので、規格の英字に頼らなくてよい、と書いています(報告)。DSA-1-9110 で始まる契約番号を1965年と読んだ回答もあります(報告)。
  • ストック番号(NSN)は、規格書には記入例しか載っていません。読み方はNSNの節にあります。

3. 表地・中綿・毛皮の組み合わせで世代が分かる?(通説)

組み合わせは、「ナイロン・ウール・本物の毛皮」から「綿混・ポリエステル・合成の毛皮」へ、3つの世代で移ったとされます。時期は目安です。

世代表地中綿フードの縁目安の時期(海外のフォーラムの説明)
1ナイロンウール本物の毛皮(コヨーテなど)1960年代半ばまで
2綿混ウール本物の毛皮1960年代末〜1970年代初め
3綿混ポリエステル合成の毛皮1970年代半ば以降
  • この順番は、海外のフォーラムの説明と、日本の記事2本で一致します。ただし時期の書き方は違い、日本の note の記事は、表地の綿ナイロンへの切り替えと合成の毛皮を1970年代、ポリエステルの中綿を1974年からとしています。表の時期は目安として見てください。
  • 本物の毛皮の物を探すなら「1972年より前」という目安を書いた海外の持ち主の投稿があります(報告)。日本の記事も、1970年代に化繊の毛皮に変わったとしています。一方で、1970年代後半の物が天然の素材で作られた最後の方だった、と書く持ち主もいます(報告)。1987年のK版は、すでに合成の毛皮を決めています(確定)。
  • 綿混の表地は、綿80%・ナイロン20%がいちばん多く、ほかに50/50、65/35、新しい物では綿100%もある、という持ち主の報告があります(報告)。
  • 綿混の表地はF版ごろから例があり、H版から本格的に入った、とする日本のブログもあります(報告)。

4. タブやファスナーで何が分かる?(持ち主の目安)

タブ・ファスナーの銘柄・肩のマークは持ち主の目安です。このうち規格書で確かめられるのは、務歯の材料と袖のポケットの呼び名の2つです。まず、持ち主の目安の4点です。

部位目安確度
左胸のタブ(酸素マスク用)D版以前にある、1959年以降の物には無い通説
ファスナーの銘柄Crown は C版以前(C版には Conmar もある)、1960年代は Conmar通説
左肩の空軍のマーク初期のナイロンの物に印刷がある。1963年のF版の物にはあり、1964年のF版の物には無い、という観察通説(マークの有無)/報告(年の境目)
未使用の物ポケットに支給の前に切り取る札(cutter tags)が残っていることがある報告

題の下の写真の1着も、左肩に丸に星と翼のマークと「U.S. AIR FORCE」の文字が印刷されています。出品者はこの品を「MIL-J-6279F」としています。持ち主の観察では、同じF版でもマークのある物と無い物があり(報告)、マークだけで年は決められません。

灰色の布の上に広げた、光沢のあるセージグリーンのパーカの前面。毛の縁のフード、前のファスナーとループの留め具、斜めのポケットと雨ぶたのポケット、左袖にファスナー付きのポケットがある

出品者が「Vintage U.S. Air Force Shade 1511 Type N3B MIL-J-6279F Parka Jacket」として出している品(セカイモン、2026年10月1日)

写真:セカイモンの出品(2026年10月)セカイモンの許可を得て掲載

光沢のある緑の生地に印刷された、紺の丸に黄色の翼と白い星のマークと「U.S. AIR FORCE」の白い文字

出品者が「Vintage U.S. Air Force Shade 1511 Type N3B MIL-J-6279F Parka Jacket」として出している品の左肩(セカイモン、2026年10月1日)

写真:セカイモンの出品(2026年10月)セカイモンの許可を得て掲載

規格書で確かめられる2点です。

部位規格書の決まり確度
ファスナーの務歯K版・L版は亜鉛合金も認め、M版は真ちゅう(黒の処理)かアルミ(着色)だけ。引き手に黒い革のタブ確定
左袖のポケットの呼び名K版は「シガレット」、L版以降は「ユーティリティ」確定(規格書の呼び名)
  • タグが無い個体を、ファスナーの形・肩のマーク・ナイロンの光沢から1960年代の物と見立てるスレッドが海外のフォーラムにありました。売買の投稿にも、タグの無い個体を重さなどの特徴から特定のメーカーの物と書いた例があります。この記事では、こうした見立ての正しさを判断しません。

N-2B・現行品・復刻とどう違う?

N-2Bとは丈とフードの形が違い、アルファ社の現行品は表地がナイロンで、袖のポケットに赤いリボンの印が付く物があります。

N-2Bとどこが違う?

項目N-3BN-2B
丈4分の3の丈(腰より長い)腰までの短い丈
フード付いたままのフード。閉じると筒のような「スノーケル」の開口になる付いたままの、割れた形のフード
規格MIL-P-6279(K版 1987年)MIL-P-6278(G版 1983年11月30日)
  • 丈とフードの違いは、Wikipedia英語版とアルファ社のブログの2つが同じ説明をしています(通説)。N-3Bの規格書の本文には、N-2B・N-3Aの名前は出てきません。
  • 日本の X には、N-3Bの襟の毛皮を外して着た感想の投稿があります(2023年1月)。投稿者は、似た見た目の映画の衣装はN-2系だとも書いています。
  • 規格番号は6278がN-2B、6279がN-3Bで、1つ違いです。タグを読むときは番号の末尾まで確かめてください。
  • N-2Bの規格書(1983年のG版)とN-3Bの規格書を、丈の寸法・表地・用途で比べた表は、N-2Bのページにあります。

実物・現行品・復刻はどう違う?

種類表地中綿フード出典の確度
軍の規格(K〜M版)綿か綿とナイロンのオックスフォード・サテンポリエステルのわた白い合成の毛皮、合成のムートン確定
アルファ社の現行品(N-3B Oxford Parka)ナイロン100%のオックスフォードポリエステル100%合成の毛皮、合成のムートン確定(商品ページ)
日本の復刻(Buzz Rickson's、The Real McCoy's など)古い型(ナイロンなど)を写したもの——報告
新品の軍用風(Mil-Tec など)———報告
  • アルファ社の現行品には、袖のポケットを「MA-1のユーティリティポケット」と書き、赤いリボンの印を付けた物があります。規格書の袖のポケットに赤いリボンの決まりは無いので、民間向けの品の特徴として見分けやすい点です(推論)。
  • 海外の持ち主の1人は、アルファ社や Avirex が日本向けに古い形のN-3Bを作っている、N-3Bは日本でとても人気がある、と書いています(報告)。
  • 同じ投稿者は、バレーアパレル(Valley Apparel)はアルファ社の米国の工場を引き継いだ会社だ、とも書いています。本人も記憶による、と断っています(報告)。日本の衣料品店は、バレーアパレルの新品のN-3B(ナイロンの表地)を税込35,200円で X で紹介していました(2025年12月・2026年1月)。
  • 米国の軍の放出品の店は、Mil-Tec の新品のN3Bを「放出品ではなく新しく作った物」と分けて案内しています(2024年1月)。
  • 日本の復刻(Buzz Rickson's)の当て布(パッチ)の形を観察して、ポケットにはならず何のための布か分からない、と書いた X の投稿もあります(2024年3月)。

タグの規格番号の頭は、1987年のK版で MIL-P に変わりました。ところが、それより前のJ版の物にも「MIL-P」と書かれた品が出ています。

第3章 J版は「MIL-J」か「MIL-P」か? 規格書と出品の表記の食い違い

型番さがしの人

規格書と出品を見比べて気づいたのが、J版の呼び方の食い違いです。規格書は「MIL-J-6279J」と呼び、米国発の出品の題には「MIL-P-6279J」が多く見られました。

規格書(K版の表紙)はJ版を「MIL-J-6279J」と呼んでいますが、米国発の出品の題やタグの写真には「MIL-P-6279J」が多く見られます。J版の本文を読めていないため、どちらの呼び方が規格の上で正しいかは決められません。

資料J版の呼び方確度
K版の規格書の表紙(1987年3月15日)「MIL-J-6279J」(1978年6月26日)を置き換える、と書く確定
米国発の出品の題(2026年9月29日の観測)題に「MIL-P-6279J」と書いた物が多い観察
第2章の2枚目のタグの写真(2026年10月1日の出品)タグに「MIL-P-6279J」と印刷されている出品者の品(私は確かめていない)
  • 題の書き方だけではなく、2026年10月1日の出品の写真には、タグに「MIL-P-6279J」と印刷された物もありました(第2章の2枚目)。ただし出品者の品で、軍に納められた品のタグかどうかは確かめていません(要確認)。
  • J版の本文は ASSIST にも EverySpec にも無く、読めていません。J版の途中の改訂で呼び名が変わったのかどうかは、原典では確かめられません(要確認)。
  • 頭の文字だけで「1987年以降」と決めず、末尾の英字と契約番号まで読んでください。末尾がJなら、頭が MIL-P でも、1978年のJ版の規格に沿った物という表示です(推論)。
  • 探す箱の「MIL-P-6279」で検索すると、J版と書いた出品も並びます。

規格書と出品の題で分かるのは、ここまでです。着たときの大きさ、洗ったときの縮み、硬くなったムートン。書類に残らないことは、持ち主たちの報告にあります。

第4章 持ち主たちは何につまずき、何を見つけた?

型番さがしの人

海外のフォーラムを読んでみると、話題は洗い方・毛皮の状態・暖かさなど、着て使う話が中心でした。年代の見分けの話が多い日本の記事とは、見ているところが違います。

持ち主たちがつまずいたと書くのは、洗って縮んだ、大きすぎた、思ったほど暖かくなかった、の3つです。話題の数では、古い物と新しい物の比較(7件)、毛皮とムートンの状態、洗い方(各5件)が多く、着て使う話が中心でした。海外のフォーラム2つ(The Fedora Lounge・Vintage Leather Jackets Forum)の14スレッド(2008年2月〜2024年11月)と日本の記事2本、X の投稿11件(2017年11月〜2026年4月)を読み、話題ごとにまとめました。件数はその話題に触れたスレッド・記事・投稿の数で、表には主な出典だけを付けています。フォーラムは Internet Archive の保存版で読み、X の投稿は検索で見つかった物だけです(全体の数ではありません)。

買ってから困った、という報告

持ち主が買った後で困った話には、洗って縮んだ、大きすぎた、思ったほど暖かくなかった、があります。

  • 洗って縮んだ: ウールの中綿の物は、水で洗うと大きく縮んだという報告があります。ドライクリーニングで別の型が傷んだ例や、店に断られた例もあります。
  • 大きすぎた: 重ね着を前提に大きく作られていて、やせ型・背の高い人は胴と袖を合わせにくい、表示より大きく感じた、という声があります(2019〜2020年)。
  • 思ったほど暖かくなかった: 1963・1970・1983年の3着を持つ人が、手持ちの民間の防寒パーカ(Eddie Bauer)ほど暖かくないと書いています(2008年)(報告)。

話題ごとの件数

X の投稿では、店の告知・紹介(7件)がいちばん多い話題でした。

話題件数時期要点
毛皮とムートンの状態52008〜2023年フードのムートンが硬くなっていないかを、買う前に出品者に聞く。写真では分からない
洗い方52009〜2023年ウールの中綿の物は水で洗うと大きく縮むので、タグどおりドライクリーニングという声が多い。ただしドライクリーニングで傷んだ別の型の例、店に断られた例、洗わないほうがよいという声もある
サイズ感22019〜2020年重ね着を前提に大きく作られていて、やせ型・背の高い人は胴と袖を合わせにくい。表示より大きく感じたという声も
古い物と新しい物の比較72008〜2024年古い物は重く作りがよいという声が多い一方、ウールから合成の中綿への切り替えは暖かさを上げるためで、後の規格の方が暖かいという意見もある
アルファ社の現行品42008〜2024年合成の毛皮と樹脂のファスナーで軽いという不満と、作りは悪くないという評価の両方
復刻の銘柄32008〜2024年Buzz Rickson's と The Real McCoy's の品質の差は大きくなく、値段の差は売り方の違い、という意見(報告)
切られた毛皮と付け直し32009〜2024年毛皮の縁を切り取られた実物があり、コヨーテの毛皮を付け直す米国の店が紹介されている
替えのボタン22008・2021年古いN-3Bのボタンは替えが見つけにくく、壊れた実物から取る
店の告知・紹介(X)72024年1月〜2026年3月日本の衣料品店と米国の軍の放出品の店の告知。米国の店は、合成の毛皮の付いたフードや、華氏−60度に耐えるという防寒をうたう
個人の観察(X)32023年1月〜2026年4月襟の毛皮を外した話、復刻の当て布の形、手持ちの古いN-3Bとほかのパーカの比較

代表的なスレッド

  • 年代の見分け方の質問に、規格の英字ごとの品名・3つの世代・タグの色の変化を答えたスレッド(2014年11月)。
  • 新しい官給品と古い物の違いを問うスレッドで、規格の索引から版ごとの年を拾った回答が付いたもの(2021年12月)。
  • 1960年代の物か現代の復刻かを、ファスナーと肩のマークから話し合ったスレッド(2023年1月)。
  • 重さについては、古い Southern Athletic 製は現行のアルファ社の物の倍ほど重い、という比較もあります(報告)。

海外と日本の見方の違い

  • 海外のフォーラムは、着て使う話(暖かさ・洗い方・毛皮の付け直し)が中心です。日本の記事と X は、年代の見分け方と店の告知が中心で、日本語の着用の体験談は X で1件しか見つかりませんでした。
  • 海外のフォーラムには、日本を「N-3Bの人気が高い市場」と見る書き込みがあります。米国製のN-3Bは日本の店で探すのがよい(2011年)、日本の収集家ならフードの毛皮とファスナーだけに300ドル払うだろう(2023年)、という投稿です(報告)。
  • A版・B版の規格の物は日本のオークションにときどき出る、という投稿もあります(報告)。

第5章 今、手に入る1着はいくら? 国内の落札と輸入の総額

型番さがしの人

数えてみると、今回は国内の落札のほうが低い値段でした。それでも海外を見るとすれば、理由は値段ではなく、題に規格番号を書いた出品をタグの写真で選べることです。

国内で題に「実物」とあるN-3Bの落札は中央値14,000円、米国発の出品は中央値104ドルで、輸入すると総額は25,834〜26,939円でした。2026年9月29日に、私が検索結果の1ページ目(最大100件)の価格を集計し、題を目で見て別の品を除きました。値段は落札・出品の時点の物で、個々の品の状態や本物かどうかは見ていません。「実物」「ミルスペック」は出品者が題に書いた言葉です。

国内のオークションの落札(過去約180日)

検索語対象の件数除外の基準中央値範囲
N-3B 実物36件(全42件)資料本3件、中身がN-2B・N-2A・B-9の出品3件を除外14,000円3,300〜40,000円
N-3B ミルスペック直近100件(全1,022件)除外なし(実物と復刻が混ざる)6,250円120〜40,000円
N-3B ALPHA直近100件(全140件)1円の成立1件は参考にしない4,240円大半が1,000〜5,000円(最高28,380円)
  • 「N-3B 実物」の最高額40,000円は、SCHOTT の名前の付いた出品でした。コヨーテの毛皮のフードの付いた物は、16,000〜35,000円台に集まって見えます(件数は少ない)。
  • 「ミルスペック」という語は、実物にも現行の銘柄(Alpha・SPIEWAK・AVIREX)の品にも使われていて、検索語だけでは区別できません。
  • 「N-3B ALPHA」は新品と中古が混ざります。協業品(定価48,000円と表示された例)を除けば、低い値段での落札が中心でした。

米国発の出品(即決の価格)

検索語件数中央値範囲米国内の送料
N-3B parka24件(全25件、すべて米国発)104ドル24.97〜349ドル中央値10.99ドル(0〜55.50ドル)
MIL-P-627923件129ドル35.50〜399ドル—
  • 349ドルの出品は毛皮付きの「USAF style」のパーカで、題に規格番号はありません。
  • 「MIL-P-6279」の検索では、題に「WWII」と書いた Greenbrier の出品がありました。規格の版(J版は1978年)から見て、第二次世界大戦の物ではないと考えられます(推論)。出品の題の年代は、そのまま信じないでください。
  • 海外のフォーラムに出る値段の例(2008年の約150ポンド、2014年の39ドル、2019年の150ユーロ、2023年の約300ドルなど)は、その時点の個別の例で、相場ではありません。タグが欠けると値が下がる、という意見があります。

2026年10月1日にセカイモンに出ていた品から、題に規格の版の英字(D・F・H・J)や年を書いた物と、アルファ社の民間向けの品を1着ずつ並べます。題は出品者の言葉です。フードの毛の色、表地のつや、つやの無い生地の違いを、写真で見比べられます。

今出ている品の例:版の英字の順(2026年10月1日)

  • 白いタイルの床に広げた、くすんだ緑のパーカの前面。毛の縁のフードと、左袖のポケット、雨ぶたの付いた下のポケットがある

    出品者が「1959 USAF N-3B Aircrew Heavy Parka Albert Turner MIL-J-6279D」として出している品(セカイモン、2026年10月1日)

    写真:セカイモンの出品(2026年10月)

  • 扉に掛けた、光沢のあるセージグリーンのパーカ。フードの縁は濃い色の毛足で、左袖にポケットと肩のマークがある

    出品者が「60s USAF 1511 N-3B Flying Parka Fur Jacket MIL-J-6279F」として出している品(セカイモン、2026年10月1日)

    写真:セカイモンの出品(2026年10月)

  • 灰色のじゅうたんに置いた緑のパーカ。白っぽい毛の縁のフードで、腰をひもで絞った形

    出品者が「Vintage USAF Flying Man’s Jacket Type N-3B MIL-J-6279H Skyline Clothing」として出している品(セカイモン、2026年10月1日)

    写真:セカイモンの出品(2026年10月)

  • 白地に切り抜いた、くすんだ緑のパーカ。白い毛の縁のフードの裏は茶色の毛足で、左袖にポケットがある

    出品者が「Vintage Original Greenbrier 1983 USAF N-3B Military Jacket (MIL-P-6279J)」として出している品(セカイモン、2026年10月1日)

    写真:セカイモンの出品(2026年10月)

  • コンクリートの床に広げた、灰色がかった緑のパーカ。白い毛の縁のフードと、前のボタンの当て布、雨ぶたのポケットがある

    出品者が「Vintage 1990 US Military Issue N-3B Extreme Cold Weather Snorkel Parka」として出している品(セカイモン、2026年10月1日)

    写真:セカイモンの出品(2026年10月)

  • 壁の前に掛けた紺のパーカ。茶色の毛の縁のフードと、裾からのぞくオレンジの裏地

    出品者が「Alpha Industries Men’s N-3B Slim Fit Gen 1 Parka Steel Blue」として出している品(セカイモン、2026年10月1日)

    写真:セカイモンの出品(2026年10月)

写っているのは出品者の品です。本物かどうか・年代・状態は、当サイトでは確かめていません。

輸入するといくらになる? 総額の試算(代行のセカイモンを使う場合)

米国の中央値104ドルの品をセカイモンで買うと、総額は25,834〜26,939円です。

商品の価格商品(円)手数料総額(課税価格が低い見方)総額(課税価格が高い見方)
80ドル12,000円1,920円19,170円(関税・消費税なし)22,188円
104ドル(出品の中央値)15,600円2,496円25,834円26,939円
150ドル22,500円3,600円34,847円36,044円
300ドル45,000円7,200円64,235円65,735円

前提は、為替と送料、手数料、課税価格と税の3つに分かれ、次のとおりです。

  • 為替は1ドル150円、米国内の送料は11ドル(1,650円)。
  • 手数料は、商品価格5,937円以下は950円、5,938円以上は16%。
  • 国際送料は、梱包後の重さを1.8kgと仮定して米国発の料金表の24ドル(3,600円)。中綿とフードでかさばるので、2.3kgの区分(27.5ドル)になると525円増えます。
  • 課税価格は、低い見方がセカイモンの説明する「購入金額×0.6」(購入金額は商品価格・米国内の送料・手数料の合計として計算)、高い見方が「商品価格×0.6」に米国内の送料・手数料・国際送料をそのまま足した額です。このブログの総額計算機(品目は織物の衣類、米国の売上税0)で出した値です。課税価格の合計が1万円以下なら関税・消費税は免税です。
  • 関税は、織物の衣類として簡易税率10%で計算しています。本物の毛皮の縁が付いた物の区分は確かめていません。仮に毛皮の衣類の区分(簡易税率20%)になると、150ドルの低い見方で約1,800円増えます(推論)。
  • 消費税は(課税価格+関税)×10%の概算です。燃油サーチャージは入れていません。

この試算から分かること

  • アルファ社などの現行品を探すだけなら、国内の落札(新品・中古を含めて中央値4,240円)のほうが総額はずっと低くなります。輸入すると、手数料・米国内の送料・国際送料だけで6,000円を超えます(手数料950円・米国内の送料1,650円・国際送料3,600円の場合)。
  • 「国内で買えばいいのでは?」: 値段だけなら、今回の観測ではそのとおりです。題に「実物」とある国内の落札の中央値(14,000円)は、米国発の出品の中央値を輸入した総額(25,834〜26,939円)より低い結果でした。ただし、国内は落札済みの値段、米国は出品中の即決の値段で、米国発の出品には軍の品でない物も含まれます。
  • 今回の観測では、米国発の出品を選ぶ理由は値段ではありませんでした。米国発には題に規格番号を書いた出品が23件あり、タグの写真で版やメーカーを確かめてから選べます。規格番号で探すときは、セカイモンで「MIL-P-6279」の出品を見ると、J版と題に書いた物も並びます。国内と品数を比べた調べ方ではないため、どちらの選択肢が多いかは言えません。

ツール総額計算機

単独のページで開く

商品の価格と送料などを入れて、支払う総額の目安を計算します。

出品エリアと通貨

空欄なら目安の157.6円で計算し、±3%の幅をつけます。

商品

商品1

重さは、アメリカ・カナダの出品の国際送料の目安に使います(セカイモンの料金表の重さの区分に当てはめます)。

現地の消費税と現地配送保険料は、購入金額(課税対象額のもと)に入ります。アメリカの出品の現地の消費税は、落札するまで額が決まりません。空欄なら、幅の上限に商品価格の10%(セカイモンが入札時に仮に計算する率)を見込みます。かからないとわかっていれば0を入れてください。

わかれば入れる

入れると重さからの目安より優先します。イギリス・EUなどの出品は、商品ページで確かめて入れてください。

革製品・ニット・履物など簡易税率を使わない品目や、課税価格が20万円を超えるときに使います。

税のルールは到着予定日で切り替えます(既定は今日から21日後)。2028年4月1日以降に届く荷物は計算しません。

支払う総額の目安

商品の価格を入れると、総額の目安が出ます。

この金額は目安です。実際の関税・消費税は、通関の後にセカイモンから届く確定のお知らせで決まります。為替・送料・課税価格の扱いがわからない部分は、幅と「要確認」で示しています。燃油サーチャージは含んでいません。

規格が廃止された後も、N-3Bの新しい話題はある?(2020〜2026年)

N-3Bを主役にした2023〜2026年の報道・発表は、今回は見つかりませんでした。ただし今回は検索エンジンが使えず、アルファ社の公式サイトと Hypebeast の記事一覧など、直接開けたページだけを見ています。見た範囲では、アルファ社の話題はMA-1が中心でした。

日付動き
2026年1月13日デザイナーの Cecilie Bahnsen とアルファ社の初めての協業が発表される。対象はMA-1とN-2Bで、N-3Bは含まれない。1月23日に発売、価格は950〜1,150ユーロ
2025年10月〜2026年9月Hypebeast のアルファ社の記事一覧(12本)の題に、N-3Bの名前は無かった(私の確認。記事の本文はすべては読んでいない)
2025年3月米国の軍の放出品の店が、N-3Bの入荷を X で告知(軍の放出品かどうかは投稿に書かれていない)
2022年9月28日yeseyesee とアルファ社の協業で、B-15とN-3B(キャラメル色、合成の毛皮のフード)が発表される
2020年11月5日アルファ社が公式ブログでパーカの歴史をまとめ、1959年からのN-3Bの生産に触れる
2020年5月21日規格 MIL-DTL-6279M が後継なしで廃止

国内と海外、どちらで探す?

輸入した総額を計算

国内で探すのが向くのは、値段を抑えたい人と、アルファ社の現行品(国内の落札の中央値4,240円)を探す人です。海外の品を輸入すると、中央値104ドルの品で総額25,834〜26,939円になり、題に「実物」とある国内の落札の中央値14,000円(36件)より高い結果でした(2026年9月29日の観測)。海外で探すのが向くのは、題に規格番号を書いた出品を、タグの写真で確かめて選びたい人です。米国発の出品には、題に規格番号を書いた物が23件ありました。国内なら古着店・ヤフオク・メルカリでも探せます(比べ方は買い方の選び方)。

第6章 買う前に何を確かめる? 実寸・英語の表記・関税

型番さがしの人

フードのムートンが硬くなっていないかは写真では分からない、という声が、フォーラムで何度も出ていました。出品者に何を聞いておくかを、この章にまとめます。

まず確かめたいのは、実寸、フードのムートンの硬さ、毛皮の種類です。N-3Bは重ね着を前提に大きく作られている、という持ち主の報告が複数あります。ムートンの硬さは写真では分からず、本物の毛皮は証明が無いと通関できないことがあります。

サイズはどう選ぶ? 規格書の身幅

M版の規格書では、Mの身幅が28½インチ(約72cm)、XXLが33¾インチ(約86cm)です。表は7サイズの身幅で、1インチ=2.54cmで換算しました。

サイズ身幅(胸の半周)
XXS23¼インチ(約59cm)
XS25インチ(約64cm)
S26¾インチ(約68cm)
M28½インチ(約72cm)
L30¼インチ(約77cm)
XL32インチ(約81cm)
XXL33¾インチ(約86cm)
  • 背丈は32¾〜35¾インチ(約83〜91cm)、袖下は18〜19¼インチ(約46〜49cm)、前のファスナーは24½〜27½インチ(約62〜70cm)の幅でサイズごとに決まっています。
  • 重ね着を前提に大きく作られている、という持ち主の報告が複数あります(通説)。表示のサイズではなく、出品者に身幅・着丈・袖丈の実寸を聞いて、手持ちの上着と比べてください。
  • 古い版の寸法は、今回読んだ規格書(K版以降)とは違うかもしれません(推論)。

出品の英語は何を意味する?

よく出る英語は、保管(NOS)、傷みや欠け(ムートン・毛皮・タグ)、呼び名(snorkel parka など)の3種類です。

英語の表記意味確かめること
NOS(new old stock)使われずに残っていた古い在庫ポケットの札(cutter tags)の写真があるか
mouton stiff / hardフードの裏のムートンが硬くなっている買う前に柔らかさを聞くよう勧める声がある
fur removed / trimmed毛皮の縁が取られている・切られている付け直しを請け負う店を紹介する投稿がある。費用が高いか安いかは投稿によって見方が分かれる
no tag / missing spec tagタグが無い規格の版・契約番号が読めない。値が下がるという意見
dry clean onlyタグの手入れの表示K版のラベルの記載項目の1つ
snorkel parkaフードを閉じると筒のようになるパーカ軍の規格品とは限らない呼び名

英語で探すときは何と入れる?

規格番号・メーカー名・毛皮の語を入れると、版や世代で絞れます。

目的検索語の例
版で絞るMIL-P-6279K、MIL-P-6279L、MIL-DTL-6279M、MIL-J-6279
軍の品を探すUSAF N-3B parka、N-3B extreme cold weather parka、N-3B surplus
メーカーで絞るSkyline N-3B、Southern Athletic N-3B、Albert Turner N-3B、Greenbrier N-3B
本物の毛皮の物N-3B coyote fur、N-3B nylon 1960s
サイズN-3B parka medium、N-3B parka large
  • 検索語に規格番号を入れると、題に番号を書いた出品に絞れます。ただし題の番号は出品者が書いた物で、タグの写真で確かめてください。

関税はかかる? 毛皮の付いた物は送れる?

織物のN-3Bは、課税価格の合計が1万円以下なら関税・消費税は免税です。本物の毛皮の付いた物は、原材料の証明などがなく疑わしいと通関できません。

  • 計算のしかたと、まとめて送ったときの合算は関税・消費税のページにあります。
  • 本物の毛皮の付いた物は、何の動物の毛皮かを出品者に確かめてください。ワシントン条約に当たらないという原材料の証明などがなく疑わしい物は、通関できません。
  • セカイモンの物流センターで輸入規制に当たる部分が見つかると、確認なしにその部分を取り除いて発送されます。
  • 送れない物の一覧は海外通販で送れない物にあります。

届いたらどう手入れする?

タグの表示はドライクリーニングだけで、水で洗って縮んだという報告もあります。

  • タグの表示は「DRY CLEAN ONLY」で、合成の毛皮のフードを乾燥機にかけない旨も書かれます。
  • ウールの中綿の古い物は、水で洗うと大きく縮んだという報告があります。毛皮は水に濡れると縮れたり、乾いた革がひび割れたりする、という注意もあります。洗うかどうかは持ち主の間でも意見が分かれています。

どこで買う? 買い方の選択肢

買い方は、国内の店、国内のオークション・フリマ、eBay で直接、代行の4つです。

買い方向いている場合気をつけること
国内の古着店・衣料品店試着してサイズを決めたい。現行品や新品も探せる店ごとに品ぞろえが違う
国内のオークション・フリマ(ヤフオク・メルカリなど)現行品や、国内に出回る実物を探す題の「実物」「ミルスペック」は出品者の表記
eBay で直接買う米国の出品を自分で交渉・手配できる米国外への発送に対応しない出品がある
代行(セカイモンなど)米国の出品を日本語の手続きで買う手数料・国際送料がかかる

買い方ごとの手数料・補償・手間の比べ方は、海外通販の買い方の選び方にまとめています。

よくある質問

質問は、2026年9月29日の Google の検索候補に「N-3B 実物」と並んで出た語(重い・サイズ選び・コヨーテ・タグ・見分け方)から選びました。

実物のN-3Bは重いですか?

古いウールの中綿の物は重い、という持ち主の声が多くあります。古い Southern Athletic 製が現行のアルファ社の物の倍ほど重いという比較もあります(報告)。1987年以降の規格はポリエステルのわたです。

サイズはどう選べばよいですか?

規格は XXS〜XXL の7つで、M版の身幅はMで28½インチ(約72cm)です。重ね着を前提に大きめに作られているので、出品者に実寸を聞いて手持ちの上着と比べてください。

コヨーテの毛皮の付いたN-3Bは、いつごろの物ですか?

海外の持ち主の投稿に「1972年より前」という目安があり(報告)、日本の記事も1970年代に化繊の毛皮に変わったとしています。1987年のK版は白い合成の毛皮を決めています(確定)。後から毛皮を付け直した個体もあるので、毛皮だけで年代は決められません。

タグの規格番号で製造年は分かりますか?

分かるのは規格の版までです。たとえば「MIL-P-6279K」なら1987年3月15日以降の規格です。製造の時期は、契約番号の頭(DSA・DLA)や年の数字と合わせて考えます(推論)。

N-3Bは空軍だけの装備ですか?

規格書は「国防総省の人員」が着る物としていて、担当には空軍と陸軍の名前があります。もともとの図面は空軍の番号です。海軍・海兵隊の名前は規格書にありません。

N-3BとN-2Bはどう見分けますか?

N-3Bは4分の3の丈で筒のように閉じるフード、N-2Bは腰までの短い丈で割れた形のフード、と説明されています(通説)。タグの規格番号は、N-3Bが6279、N-2Bが6278です。

1960年代の物か復刻かを話し合った海外のスレッドには、日本の収集家ならフードの毛皮とファスナーだけに300ドル払うだろう、という書き込みがあります(2023年)。一方、題に「実物」とある国内の落札の中央値は14,000円でした(2026年9月29日の観測)。

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海外通販でマニアックな品を探すときの型番と総額を、規格書や海外の資料で調べて書いています。品物を買って試した話ではなく、資料で確かめたことを書いています。

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