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ミリタリーA-2フライトジャケットの年代はラベルの契約番号で絞れる|W535・W33-038の書式と馬革・山羊革

1942年製のA-2の背中の絵(第325爆撃飛行隊)
写真:San Diego Air & Space Museum Archives既知の著作権制限なし(Flickr Commons)元のページ
この記事でわかること
- 第二次大戦の物は、襟裏のラベルの契約番号の書式でおおよその時期が分かります。 1930年代前半は注文番号だけ、1930年代後半〜1943年6月は「W535-AC」、1943年7月からは「W33-038」で、海外の収集家の一覧は1930〜1943年の契約を46件と数えます。→ラベルは何を語る?
- 「実物は馬革」とは限りません。 馬革で始まり、1940年に牛革、1941年に山羊革が認められ、1988年に空軍が支給し直した物も山羊革です。馬革と牛革は見分けにくいと収集家は書きます。→実物は馬革? 裏地は絹?
- 国内の落札は、大戦の支給品と題にある物が中央値206,500円、1980年代以降の Cooper が16,250円で、桁が違います。 1988年以降の支給品・民生品は国内の落札のほうが低く、米国の144.97ドルの品を輸入すると総額は34,724〜36,046円でした(2026年9月29日の観測)。→今、手に入る1着はいくら?
この記事は、手元や出品のジャケットの時期と革を読み取り、国内と海外のどちらで買うかを決めるための手引きです。本物かどうかの判定はしません。
背中にカエルを描いた1942年製のA-2のラベルを、海外の収集家がまとめた46契約の一覧と照らし合わせてみました。「実物は馬革」という説明がどこまで当たっているかも、資料ごとに並べています。
時期と種類を決めて、海外の出品を探す
第二次大戦の支給品(1930〜1943年の契約)
題にメーカー名や契約番号(W535-AC など)を書いた出品もある。複製も同じ検索に出る
出品者が「Original WW2 A-2 … Aero Leather Co. Contract No. 42-15142-P」として出している品(セカイモン、2026年10月1日)
写真:セカイモンの出品(2026年10月)
英語の検索語
A-2 flight jacket WWII original陸軍航空軍(USAAF)のA-2
題にメーカー名(Aero・Rough Wear・Dubow など)を書いた出品が多い。復刻も混ざる
出品者が「WWII USAAF Type A-2 Flight Jacket J.A. Dubow Mfg Co …」として出している品(セカイモン、2026年10月1日)
写真:セカイモンの出品(2026年10月)
英語の検索語
USAAF A-2 jacket1988年以降の空軍の支給品(Saddlery)
Saddlery のラベルと、契約番号・NSNの白いラベルがある物
出品者が「Saddlery Type A-2 Vintage Made In USA Goatskin Leather …」として出している品(セカイモン、2026年10月1日)
写真:セカイモンの出品(2026年10月)
英語の検索語
Saddlery A-2 jacket背中や胸に絵のあるA-2
後から描いた物や複製も同じ検索に出る
出品者が「Original WWII Painted A2 Flight Jacket American Flag …」として出している品(セカイモン、2026年10月1日)
写真:セカイモンの出品(2026年10月)
英語の検索語
WWII painted A-2 jacketCooper の民生品(オレンジのラベル)
支給品とよく似た作りの市販品
出品者が「Vintage Cooper Type A-2 Brown Goatskin Leather … Size 40R …」として出している品(セカイモン、2026年10月1日)
写真:セカイモンの出品(2026年10月)
英語の検索語
Cooper Type A-2 goatskin jacket
国内なら古着店・ミリタリーショップ・ヤフオク・メルカリでも探せます(比べ方は買い方の選び方)。
目次
序 背中にカエルを描いた1942年製の1着から、何が分かる?
この1着の襟裏のラベルを読む手順で、あなたの手元や出品のA-2がいつの契約の物かも絞れます。サンディエゴ航空宇宙博物館に残るこの茶色の革のA-2は、1942年製で、サイズは46。左胸に第325爆撃飛行隊の徽章、背中に緑のカエルと「Froggy's Magic Twanger」の文字が描かれ、絵の中に「RSS '42」と書いた札があります。襟裏のラベルには「TYPE A-2」「DRAWING NO. 30-1415」「CONTRACT NO. W535 AC-27752」「ROUGH WEAR CLOTHING CO. MIDDLETOWN, PA.」「PROPERTY AIR FORCE U.S. ARMY」「46」と並びます。ラベルの「W535」から何が読めるかは第2章で、「実物は馬革」という説は第3章で、今買うといくらかかるかは第5章で書きます。
A-2はどんなジャケット? 仕様と革の履歴書
A-2は、米陸軍航空隊の搭乗員が着た腰丈の革のフライトジャケットで、仕様94-3040が1931年5月9日に承認されたとされます。写真の1着も、ラベルにこの仕様の図面の番号(30-1415)があります。仕様94-3040の文書は、国立公文書館の写しを収集家がフォーラムで紹介した物に頼っています。下の表は、名前・仕様番号・革・形・メーカーなどを、確度(確定=原典の博物館の収蔵記録・調達文書、通説=独立した資料2件以上、報告=資料1件だけ)付きで並べます。
| 項目 | 内容 | 確度 |
|---|---|---|
| 名前 | Jacket, Flying, Type A-2(博物館の収蔵名)。日本の雑誌は陸軍航空隊の夏用のフライトジャケットと説明 | 名前は確定、夏用は報告 |
| 仕様番号 | 94-3040。1931年5月9日に承認、1932年8月18日に調達の手続きを通った | 通説 |
| 図面の番号 | 仕様は Air Corps drawing 30-1415 を一部とする。空軍の雑誌の1993年の記事は31-1415と書く。図面そのものは見つかっていない。博物館の2着のラベル・収蔵記録は30-1415 | 30-1415は通説、食い違いあり |
| 使った軍 | 米陸軍航空隊・陸軍航空軍の搭乗員。部隊章や絵を描いて着る人が多かった | 確定 |
| 革 | 最初は馬革。牛革は1940年7月17日、山羊革は1941年3月10日に認められた。博物館の3着はどれも馬革と記録されている | 日付は通説、3着の革は確定 |
| 形 | 腰丈、真ちゅうのファスナー、隠しスナップの雨ぶたの付いた前ポケット2つ、スナップで留める襟、肩ひも(エポレット)、ウールの袖口と裾 | 確定 |
| 色 | 博物館の3着はシールブラウン(濃い茶)。赤茶(ラセット)の物もある | 3着の色は確定、ラセットは通説 |
| サイズ | 胸囲32〜54インチの2インチ刻み(1943年の陸軍航空軍のカタログ) | 報告 |
| 契約の数 | 1930〜1943年に46件。材料は政府が支給し、メーカーは縫うだけだった(オーストラリア製を除く) | 報告 |
| 主なメーカー | Aero Leather Clothing(博物館の3着のうち2着)、Rough Wear・J.A. Dubow・Werber・Perry・Cable・Bronco・Poughkeepsie など | 通説 |
| 後の型 | 1943年に陸海軍共通の AN-J-3 が採用され、A-2は Limited Standard(調達は続けてよい区分)に。仕様は1951年2月26日に廃止され、B-15C(MIL-J-6251)に置き換わった | 通説 |
| 再支給 | 1988年5月から山羊革の物を納入。1995年に商用品の記述 A-A-55265 ができる | 1988年の納入は通説、1995年の文書は確定 |
第1章 いつ生まれ、どう変わった? 1931年の採用から1988年の再支給まで
収集家の一覧を年の順に読むと、1930年代は9か月に1件ほどだった契約が、1940年11月の徴兵の開始から、ほぼ月に1件に増えていました。
A-2は1931年に採用され、1943年に陸海軍共通の型に置き換えられた後も同年12月まで契約が続き、1988年に空軍が山羊革の物を支給し直しました。写真の1着が作られた1942年は、収集家の一覧によると、契約が急に大きくなった年です。1942年3月から年の半ばまでに5万着の契約がいくつも出て、この数か月で52万4,000着になった、と一覧は書きます。
始まりは小さな注文でした。1930年の試験の後の最初の注文は25着で、1930年代の契約は9か月に1件ほど、数十〜数千着の規模だったとされます。流れが変わったのは1940年11月、徴兵が始まってからです。契約はほぼ月に1件になり、写真の1着を作った Rough Wear も、この時期に加わったメーカーの1つです。
- 1930年代: 注文は数十〜数千着。Werber と Aero が中心(報告)
- 1940〜1942年: 牛革と山羊革が認められ、契約が大きくなる(日付は通説、規模は報告)
- 1943年: 陸海軍共通の型に置き換えられ、12月の最後の3契約で終わる(時期は通説、最後の契約は報告)
大戦の後、A-2の仕様は1951年に廃止されました。1987年、空軍は戦闘即応の搭乗員に一度だけ支給する規則を作り、A-2はもう一度支給されます。きっかけは士気を高める取り組みの中での大佐の提案で、600人への調査で95%が着たいと答えた、と紹介されています(きっかけは報告)。確度を付けた年表は次のとおりです。
| 年・日付 | 出来事 | 確度 |
|---|---|---|
| 1927年11月7日 | 前の型のA-1(羊革・ボタン留め・ニットの襟)が標準に。1934年2月8日に後継なしで廃止されたので、A-2は事務上はA-1の後継ではない、と収集家は書く | 報告 |
| 1930年9〜10月 | 試験、最初の注文(Goldsmith 31-1897、25着) | 報告 |
| 1931年5月9日 | 仕様94-3040を承認 | 通説 |
| 1932年8月18日 | 仕様が調達の手続きを通る。この版は以後改められず、残りの契約すべてに使われた | 通説 |
| 1930年代 | 契約は9か月に1件ほどで、数十〜数千着。Werber と Aero が中心 | 報告 |
| 1940年7月17日 | 牛革を認める | 通説 |
| 1940年11月〜1942年1月 | 徴兵の開始で契約が大きくなり、ほぼ月に1件。Rough Wear・Dubow・Perry・Cable などが加わる | 報告 |
| 1941年3月10日 | 山羊革を認める | 通説 |
| 1942年 | 写真の1着が作られる(Rough Wear 製、契約 W535 AC-27752、サイズ46) | 確定(所蔵記録) |
| 1942年3月〜年の半ば | 5万着の契約がいくつも出て、この数か月で52万4,000着 | 報告 |
| 1942年 | 空軍の雑誌は、アーノルド将軍が発注を取り消したと書く。日本語版の百科事典は1943年とする | 年が割れる。1943年末にも契約がある(下) |
| 1943年5〜6月 | A-2は陸海軍共通の AN-J-3 に置き換えられ、Limited Standard に。文書の日付は5月24日で、6月2日の手書きの日付がある。日本語版の百科事典は4月27日とする | 時期は通説、日付は割れる |
| 1943年12月 | 最後の3契約(Dubow 35,000着、Perry 25,000着、Bronco は25,000着を超えると推定されるが裏付けの書類は無い)。契約番号の頭は W33-038 に変わっていた | 報告(Bronco の数量は推定) |
| 1951年2月26日 | 仕様を廃止し、B-15C(MIL-J-6251)に | 通説 |
| 1987年 | 空軍40周年(9月18日)に合わせ、戦闘即応の搭乗員に一度だけ支給する規則。最初の契約は山羊革53,000着、月5,000着。きっかけは士気を高める取り組みの中での大佐の提案で、600人への調査で95%が着たいと答えた、と紹介されている | 規則と契約は通説、きっかけは報告 |
| 1988年5月 | Cooper Sportswear(ニュージャージー州)が納入を始める。山羊革はナイジェリア・タスマニア・パキスタンから | 報告(雑誌) |
| 1995年2月16日 | 商用品の記述 A-A-55265「Jacket, Flyer's, A-2 Leather」 | 確定 |
では、写真の1着のラベルにある「W535 AC-27752」の1行からは、何が読めるのでしょうか。第2章でラベルを読みます。
第2章 ラベルは何を語る? 契約番号の書式で時期を読む
あなたの手元や気になる出品の襟裏のラベルには、「W535」と「W33-038」のどちらが書いてありますか? 収集家の一覧では、1943年7月を境に契約番号の書式が変わっています。
時期の手がかりは、襟の内側のラベルにある契約番号の書式とメーカー名です。「では、ラベルが合っていれば本物?」と思う方へ。ラベルで絞れるのは「いつごろのどの契約の物か」までで、軍に納められた物か、本物かどうかは決まりません。元のメーカー名や契約番号を再現した復刻のラベルがあるためです。この記事では本物かどうかの判定はしません。
写真の1着のラベルから、何が読める?

背中にカエルと「Froggy's Magic Twanger」の文字を描いたA-2(1942年製、第325爆撃飛行隊、サイズ46)。サンディエゴ航空宇宙博物館の収蔵品
写真:San Diego Air & Space Museum Archives既知の著作権制限なし(Flickr Commons)元のページ

同じ1着の襟裏のラベル。型式・図面番号30-1415・契約番号・メーカー(Rough Wear Clothing Co.)・サイズが書かれている
写真:San Diego Air & Space Museum Archives既知の著作権制限なし(Flickr Commons)元のページ
サンディエゴ航空宇宙博物館の所蔵記録とラベルの写真にある事実を、この章の道具で読むと次のようになります。
| 所蔵記録・ラベルにある事実 | そこから読めること | 確度 |
|---|---|---|
| CONTRACT NO. W535 AC-27752 | W535-AC の書式は、1930年代後半〜1943年6月の契約。Wは陸軍省、535はライトフィールドの資材の部署。この番号の契約の日と数量は、この記事では確かめていない | ラベルは確定(所蔵記録の写真)、書式の時期は通説 |
| 1942年製 | 5万着の契約がいくつも出た年 | 製造年は確定(所蔵記録)、契約の規模は報告 |
| ROUGH WEAR CLOTHING CO. MIDDLETOWN, PA. | 1940年11月〜1942年1月に加わったメーカーの1つ。1941年後半より後も襟台を残したのは Rough Wear・Perry・Cooper だけ、と収集家は書く(この1着の襟台は写真では確かめていない) | メーカーは確定、襟台の話は報告 |
| DRAWING NO. 30-1415 | 仕様の一部とされる図面の番号。1993年の空軍の雑誌の31-1415とは合わない | 確定(ラベル) |
| PROPERTY AIR FORCE U.S. ARMY | 大戦に入ってから加わった表記 | 報告 |
| 46 | 胸囲のインチ。1943年のカタログのサイズは32〜54 | 報告 |
| 背中のカエルと「Froggy's Magic Twanger」、絵の中の「RSS '42」の札、左胸の第325爆撃飛行隊の徽章 | 空軍博物館は、搭乗員が部隊章や機体と同じ絵をジャケットに描き、自分で描くか描ける人に頼んだと説明する。描いた人と年は、所蔵記録に書かれていない | 絵があることは確定(所蔵記録) |
1943年7月より後のラベルは、どう変わる?
契約番号の頭が「W33-038」に変わります。同じ博物館のもう1着が、その例です。

陸軍航空隊のルイス・J・ヘクターの持ち物だったA-2(J.A. Dubow 製、図面番号30-1415)。サンディエゴ航空宇宙博物館の収蔵品
写真:San Diego Air & Space Museum Archives既知の著作権制限なし(Flickr Commons)元のページ
所蔵記録には「Order No. W33-038 A.C. 1755」「J.A. Dubow Mfg. Co., Chicago」「Size 38」とあり、色はシールブラウン、左肩に第5空軍の描いたパッチ、左胸に白い翼の絵と「L.J. Hector」の革の名札があります。W33-038 の書式は1943年7月1日(1944会計年度)からで、収集家の一覧では、最後の3契約(1943年12月)の1社が Dubow です。この1着がその契約の物かは、所蔵記録には書かれていません(推論)。
第二次大戦の物のラベルには何が書いてある?
博物館の3着は、襟の内側に、濃い茶の布に金の文字を刺しゅうしたメーカーのラベルが付いています。米国の軍装品店が紹介した例では、型の名前・図面の番号・契約番号・メーカー名・サイズなどの行が並んでいました。
| ラベルの行 | 何が分かるか |
|---|---|
| TYPE A2 | 型の名前 |
| Drawing No. | 図面の番号(30-1415)の欄 |
| A.C. ORDER NO. または Contract No. | 注文・契約の番号。時期の手がかり(下の表) |
| メーカー名・所在地 | 例:Poughkeepsie Leather Coat Co. Inc. |
| PROPERTY AIR FORCE U.S. ARMY | 大戦に入ってから加わった表記。元のラベルの上に重ねた2段のラベルの物がある |
| サイズ | 胸囲のインチ(例:44) |
契約番号の書式で、いつの契約か分かる?
書式は、注文番号だけ(1930年代前半)から、W535-AC(1943年6月まで)、W33-038(1943年7月から)へと変わりました。写真の1着(W535)とヘクターの1着(W33-038)は、この2つの書式の例です。
| 書式 | 例 | 時期 | 確度 |
|---|---|---|---|
| 注文番号だけ | 31-1897、33-1729 | 1930年代前半。頭の2桁は会計年度(1976年までは7月1日始まり) | 報告 |
| W535-AC と注文番号 | W535-AC-10490 38-1711-P、W535 AC 20958 42-1401 P | 1930年代後半〜1943年6月。Wは陸軍省、535はライトフィールドの資材の部署 | 通説 |
| W33-038 AC | W33-038 AC-1761 | 1943年7月1日(1944会計年度)から。最後の3契約 | 通説 |
| V505 | オーストラリアの Simpsons Gloves 製 | 1942年と1943年。1943年の契約は3,132着で、牛革 | 1942年の物は通説、数量と革は報告 |
W535 の契約は、1942年には5万着の物がいくつも出ます。よく名前が出る7契約の数量と日付(収集家の一覧による)は次の表です。
| 契約 | メーカー | 契約の日 | 数量 | 革(一覧の記載) |
|---|---|---|---|---|
| W535-AC-16160 | Aero Leather | 1940年11月1日 | 4,500着 | 馬革か牛革 |
| W535 AC 18091 | Rough Wear | 1941年3月6日 | 17,628着 | 山羊革 |
| W535 AC 20958(42-1401 P) | Rough Wear | 1941年8月8日 | 30,000着 | 馬革か牛革 |
| W535 AC-23380 | Rough Wear | 1941年12月26日(1942年1月とする資料も) | 12,000着 | 馬革か牛革(牛革はDNAで確認) |
| W535-AC-27435(42-15142-P) | Aero Leather | 1942年3月28日 | 50,000着 | 馬革か牛革 |
| W535 A.C. 27798 | J.A. Dubow | 1942年4月25日 | 50,000着 | 馬革か牛革、山羊革 |
| W535ac29191(42-19172P) | Bronco | 1942年5月18日 | 59,000着 | 馬革か牛革、山羊革 |
ポケットや襟の作りで時期が分かる?(収集家の説明)
収集家の説明では、ポケットの留め方・襟台・襟のホックが時期で変わります。
| 見る所 | 変化 | 確度 |
|---|---|---|
| ポケットの留め方 | 最初の3契約はボタン留めの裏付きポケット。4つ目(33-1729)からスナップ。3つ目(Werber 32-6225)がボタン留めだった記録は無い、という異論もある | 報告 |
| 襟台(collar stand) | 1941年後半まではほぼすべてにあり、その後も残したのは Rough Wear・Perry・Cooper だけ。1940年の Aero 16160 にもある | 報告 |
| 襟のホック | 1939年ごろまでは襟台に縫い付け、後はリベット留め | 報告 |
| リブの色 | Werber は明るいキャラメル色で、この色は Werber だけ | 報告 |
| ファスナー | Talon・Crown・Kwik など、同じ契約でも複数。Star Sportswear の1契約で6種類(1つは後で替えた物の可能性) | 通説 |
- 日本の店が挙げる点: 実物に忠実な作りのA-2を選ぶ点として、背中が1枚革、襟のホック、裏地の検査の印、Talon のファスナー、米国製、を挙げる店の記事があります。海外の一覧では、実物にも Talon 以外のファスナーの契約が多くあります。
1988年以降の支給品と民生品はどう見分ける?
支給品には契約番号とNSNを書いたラベルを付ける決まりがあり、Cooper の民生品はオレンジのラベルだと持ち主は書いています。
| 種類 | ラベル | 確度 |
|---|---|---|
| 支給品(Saddlery) | Saddlery の白いラベル+白い規格のラベル(Type A-2・サイズ・DLA 100 88 C0420 などの契約番号・Cooper Sportswear・NSN 8415-01-258-64xx) | 報告 |
| 民生品(Cooper) | オレンジのラベルに Cooper と翼の刺しゅう。白いラベルは GAC-201-01-8101M と CSN の番号で、NSNではない。1988年以前から売られ、支給品ではない | 報告 |
| 調達文書の決まり | 市販品のラベルでもよいが、メーカー名・契約番号・サイズ・NSNを印刷した布のラベルを重ねて縫う | 確定 |
1995年の調達文書は、市場で売られている物と同じ品であることを条件にしています。民生品と支給品が同じ作りに見えるのはこのためと考えられます(推論)。見分けの手がかりは、契約番号とNSNのラベルです。
同じ「A-2」に別物はある? 実物・民生品・復刻
あります。A-2の形の品は、大戦の支給品のほか、1988年以降の支給品、Cooper などの民生品、日本と海外の復刻まであり、見分けの手がかりはおもにラベルです。
| 種類 | 何か | 見分けの話題 | 確度 |
|---|---|---|---|
| 第二次大戦の支給品 | 1930〜1943年の契約の物 | メーカーと契約番号、襟台、ファスナー、革 | 報告 |
| 民間で買った物 | 大戦後や朝鮮戦争のころ、売店や民間で買ったA-2型。裏地を暖かくした物もある | 契約のラベルが無い、襟のスナップや吊り下げのループが無い、など | 報告 |
| AN-J-3・G-1 | 陸海軍共通・海軍の革のジャケット。毛の付いた襟 | 襟が革か毛か | 通説 |
| 1988年以降の支給品 | 山羊革、襟台なし、右胸に司令部のパッチ・左胸に名札の面ファスナー。後の物は内ポケットとペン差しが付く | 契約番号とNSNのラベル | 確定(文書)、内ポケットは報告 |
| 民生品(Cooper・Avirex・Cockpit USA など) | 空軍の型と同じ形の市販品 | ブランドのラベル、NSNが無い | 報告 |
| 日本の復刻(The Real McCoy's・Buzz Rickson's) | 契約を選んで再現した馬革・山羊革の物。元のメーカー名と契約番号をラベルに再現した「実名復刻」がある | ブランド名のラベルの有無 | 通説 |
| 海外の復刻(Eastman・Aero Leather・Good Wear など) | 同じく契約ごとの再現。ドラマの衣装にも使われた | 同上 | 通説 |
- 再支給の最初のA-2は、空軍が元の図面30-1415を見つけられず、当時市販品を作っていた Avirex と Willis & Geiger に新しい図面を作らせた、と収集家は書きます。空軍の雑誌は、担当の少佐が空軍博物館から1936年製のA-2を受け取り、当時も作っていたこの2社を見つけた、と書きます。
- 再支給の契約として、Cooper(1988・1992・1995・1996年)のほか、Branded Garments(1992年)、Avirex(1998・1999年)、Cockpit USA(2007年)、Excelled(2013年)の番号が挙がっています(年は番号の2桁からの私の読み)。
ラベルで時期は絞れても、革の種類はラベルに書かれていません。では、「実物は馬革」という説明は、どこまで本当なのでしょうか。
第3章 実物は馬革? 裏地は絹? 通説と原典の食い違い
「A-2の実物は馬革」と聞いたことはありませんか? 資料を並べてみると、1940年に牛革、1941年に山羊革が認められた、という記述が出てきました。
馬革とは限りません。馬革で始まった後、1940年7月17日に牛革、1941年3月10日に山羊革が認められた、と海外の資料と収集家の一覧は書きます。一方で、日本の店や記事には「大戦中はほとんど馬革」という説明もあります。
革は何だった? 資料ごとの書き方
| 資料 | 革について | 確度 |
|---|---|---|
| 米国立航空宇宙博物館の収蔵記録(3着) | 3着とも馬革 | 確定(3着について) |
| 海外の百科事典・収集家の一覧 | 牛革は1940年7月17日、山羊革は1941年3月10日に認められた | 通説 |
| 収集家の一覧(契約ごと) | 1941〜1942年の契約に「馬革か牛革」「山羊革」の記載。Rough Wear の W535 AC-23380 は牛革をDNAで確かめた | 報告 |
| 日本の記事 | 大戦中はほとんど馬革 | 報告(海外の一覧と食い違う) |
| 1988年以降の支給品 | 山羊革 | 確定(文書) |
- 山羊革は細かい粒のようなしぼで見分けやすく、馬革と牛革は専門家でも見分けにくい、と収集家は書きます。牛革が使われたことは、DNAの検査で示されたそうです。
- 写真の1着の所蔵記録は「Brown leather」(茶色の革)とだけ書き、革の種類は書いていません。
- 出品に「horsehide」とあっても、馬革と牛革は見分けにくいので、この記事では革の種類を判定しません。
裏地は絹だった?
裏地の素材は資料で割れていて、確かめられていません。
| 資料 | 裏地について | 確度 |
|---|---|---|
| 空軍の雑誌(1993年) | 元の仕様は馬革・絹の裏地 | 報告(雑誌) |
| 収集家(機密解除された1931年の原本を読んだ) | 「silk lined」は線で消されていて、裏地はすべて綿 | 報告 |
| 米国立航空宇宙博物館の収蔵記録(3着) | 説明はレーヨンの裏地。1着は素材の欄に「絹の可能性」 | 確定(3着の記録) |
規格と収蔵記録で分かるのはここまでです。着たときの形、取り寄せたときの関税、ラベルと型の合わない出品。書類に残らないことは、持ち主たちの報告にあります。
第4章 持ち主たちは何につまずき、何を見つけた?
海外のフォーラムのスレッドを読んでみると、多かったのは契約とメーカーでの見分けと、支給品と民生品の違いの話でした。
海外の収集家の話題は、契約とメーカーでの見分け(5件)と、支給品と民生品の違い(4件)が中心で、つまずきの報告は、形が合わない・関税と手数料・ラベルと型が合わない出品の3つでした。海外のフォーラム2つ(Vintage Leather Jackets Forum と The Fedora Lounge)のスレッド11本(2019〜2025年)、日本の収集家のブログの記事2本(2024年)、X の投稿5件(2016〜2026年)を読み、話題ごとに数えました。投稿者の名前は出しません。1件の投稿で事実を決めることはしていません。
買ってから困った、という報告
買ってから困った話や、その手前の注意には、形が合わない、関税と手数料がかさむ、ラベルと型が合わない出品、があります。
- 形が合わない: 大戦の支給品は契約ごとに形がばらばらだ、という話題があります(着たときの形の話題は3件、2019〜2022年)。既製の復刻は胸囲で選び、丈(S・R・L)で合わせる、という助言も付いています。
- 関税と手数料がかさむ: 英国から米国の品を買うと関税と手数料がかさむ、という書き込みがあります(2019年)。
- ラベルと型が合わない出品: ラベルと型が合わない「第100爆撃群」のA-2の出品に、注意を呼びかける投稿があります(2025年2月)。
話題ごとの件数
表は件数の多い順です。上の2つは、どちらもラベルと契約での見分けの話です。
| 話題 | 件数・時期 | 要点 |
|---|---|---|
| 契約とメーカーで見分ける | 5件(2024〜2025年) | 仕様の文書は細部を決めておらず、メーカーごとの型紙の差で契約を見分ける。新しい契約の発見(オーストラリア製)も続く |
| 支給品と民生品 | 4件(2020〜2022年) | オレンジのラベルのCooperは支給品ではない。支給品を受け取った操縦士は、戦闘機の操縦席では飛行中に着られないと書く |
| 着たときの形 | 3件(2019〜2022年) | 大戦の支給品は契約で形がばらばら。既製の復刻は胸囲で選び丈(S・R・L)を合わせる、という助言 |
| 絵とパッチ | 2件(2020〜2025年) | 朝鮮戦争のころの絵の例、ラベルと型が合わない「第100爆撃群」の出品への注意 |
| 復刻の選び方 | 2件(2019〜2020年) | 好きな契約で選ぶ。英国から米国の品を買うと関税と手数料がかさむ |
- 値段の感覚: Cooper のオレンジのラベルの物は、eBay で35〜140ドル、50〜150ドルほど、という投稿があります(2020年)。
背中の絵は、誰が描いた?
搭乗員が自分で描くか、描ける人に頼みました。空軍博物館は、搭乗員が部隊章や機体と同じ絵をジャケットに描き、出撃1回に1つずつ爆弾などの印を並べただけの物もあったと説明し、B-26 の搭乗員が着た部隊章付きのA-2も展示しています。

第353戦闘航空群のエドウィン・D・ラインハート中尉が第二次大戦で着たA-2。背中に乗機P-47の絵がある。サンディエゴ航空宇宙博物館の収蔵品
写真:San Diego Air & Space Museum Archives既知の著作権制限なし(Flickr Commons)元のページ
同じ博物館のこの1着は、第353戦闘航空群・第352戦闘飛行隊のエドウィン・D・ラインハート中尉が着た物で、所蔵記録には、乗機の P-47 サンダーボルトの絵(painted decal)があると書かれています。
- 絵のゆくえ: 戦時中に手持ちのA-2を再生した工場では、絵のある物は捨てられた、という元工員の話も紹介されています(報告)。
- 今も出る絵: 2023年11月には米国の航空博物館が絵入りのジャケットの展示を開き、家族が実物を持ち寄った、という告知がありました。
日本とのつながり
- 1942年のオーストラリア製A-2の現存品は、日本の雑誌 mono の2021年の記事で見つかり、海外の収集家の一覧に加えられました。
- 日本の収集家のブログは、契約ごとに実物の革・リブ・ファスナーを並べて比べています。W535 を陸軍省とライトフィールドの部署の番号と読む点は、海外の一覧と同じです。
- 海外の一覧は、日本で出た米軍の飛行服の収集家向けの本の記述も引いています(1943年末の Bronco の契約に山羊革もあったという説。一覧の側は実物を見ていないとする)。
X の話題(5件)
| 話題 | 件数 | 中身 |
|---|---|---|
| 店の告知 | 2件 | 東京の革ジャンの店のA-2の値上げ(為替でさらに変わる可能性)、フライトジャケットの店のリブ・ファスナー・裏地の交換の案内 |
| 博物館の展示 | 1件 | 絵入りのジャケットの展示に家族が実物を持ち寄った(2023年11月) |
| コラボの新作 | 1件 | 手描きの絵のある白い革のA2(2024年9月) |
| 軍の制服 | 1件 | 米陸軍の新しい制服で、若いころに買ったCooperのA-2を着られるようになった、という軍人の投稿(2021年3月) |
X では、契約番号で年代を読む日本語の投稿は今回見つかりませんでした。契約の話はフォーラムと個人のブログに集まっています。
ラベルで時期を絞り、持ち主たちのつまずきも分かったら、次は値段です。第5章では、国内の落札と、米国から取り寄せたときの総額を並べます。
第5章 今、手に入る1着はいくら? 国内の落札と輸入の総額
国内の落札を数えてみると、大戦の支給品と題にある物と、1980年代以降の Cooper とで、値段の桁が違いました。どの時代の物を探すかで、国内と海外のどちらが合うかも変わります。
国内の落札は、第二次大戦の支給品と題にある物が中央値206,500円、Cooper が16,250円で、米国の出品は大戦の物が即決の中央値1,999ドル、Saddlery が144.97ドルでした。2026年9月29日に私が調べました。国内はヤフオクの落札相場(過去約180日に終わった分)、海外は eBay の出品(セカイモンの検索で、表示された出品を数えた)です。出品の題で分けただけで、本物かどうかや状態の判断はしていません。
国内の落札(ヤフオク)
| 分け方 | 数えた件数と除外の基準 | 中央値 | 範囲 |
|---|---|---|---|
| 第二次大戦の支給品と題にある物 | 4つの検索語で出た中から、メーカー名や40年代・WW2・実物と題にある14件。B-15など別の型、資料本、パッチ、民間の市販品と分かる物を除いた | 206,500円 | 50,000〜600,000円 |
| うち背中に絵のある物 | 3件 | 225,000円 | 165,001〜500,000円 |
| Saddlery(1988年以降の支給品の系統) | 4件。DLA 88年の契約と題にある物は50,000円 | —(件数が少ない) | 9,000〜50,000円 |
| Cooper(民生品を含む) | 「A-2 COOPER」74件から車の部品などを除いた16件 | 16,250円 | 8,525〜27,900円 |
| The Real McCoy's の復刻 | 135件のうち最初の100件から、Tシャツ・雑誌・ハンガーなどを除いた48件 | 59,000円 | 7,000〜270,000円 |
| Buzz Rickson's の復刻 | 133件のうち最初の100件から、同じ基準で除いた69件 | 73,500円 | 25,850〜161,078円 |
- 第二次大戦の物は件数が少なく、50,000円の修理前提の物から600,000円のブラッドチット(救難の布)付きの物まで幅が大きいので、中央値は目安にとどまります。
- 日本の復刻の中古の中央値は6〜7万円台で、1980年代以降の米国の民生品(Cooper の中央値16,250円)や支給品(Saddlery 4件で9,000〜50,000円)より高い結果でした。
海外の出品(eBay、米国発・即決)
| 検索と分け方 | 件数 | 即決価格の中央値 | 範囲 | メモ |
|---|---|---|---|---|
| 第二次大戦の実物として出品された物 | 21件 | 1,999ドル | 489.99〜6,999ドル | 絵のある3件は2,599〜6,999ドル。「Exact Copy」「Repro Label」の複製も同じ検索に出るので除いた |
| Saddlery | 21件 | 144.97ドル | 93.95〜250ドル | 米国内の送料の中央値は約13ドル |
| Cooper | 18件 | 145ドル前後 | 73.99〜229.99ドル | 支給品とCooperの民生品が混ざる |
2026年10月1日にセカイモンに出ていた品から、題に大戦のメーカー名(Perry Sportswear)、1970年代の Avirex、Willis & Geiger、Saddlery、日本の復刻の会社名(The Real McCoy's)を書いた物と、新品(タグ付き)として出ている Aero Leather の物を1着ずつ並べます。題は出品者の言葉です。同じ「A-2」の題でも、革のつやや色、胸の面ファスナーの有無が違うのを写真で見比べられます。2026年10月1日の出品の価格は、大戦の Perry Sportswear と題にある物が1,400ドル、Saddlery と題にある物が144.97ドルでした。
今出ている品の例:大戦の支給品から復刻まで(2026年10月1日)

出品者が「WW2 type A-2 flight jacket Perry Sportswear Original …」として出している品(セカイモン、2026年10月1日)
写真:セカイモンの出品(2026年10月)

出品者が「Vintage 70s Avirex Type A-2 USAAF Bomber Flight Leather Jacket …」として出している品(セカイモン、2026年10月1日)
写真:セカイモンの出品(2026年10月)

出品者が「Vintage Willis & Geiger Type A-2 Leather Flight Bomber Jacket …」として出している品(セカイモン、2026年10月1日)
写真:セカイモンの出品(2026年10月)

出品者が「Vintage Saddlery A-2 Goatskin Leather Bomber Flight Jacket … Size 46L」として出している品(セカイモン、2026年10月1日)
写真:セカイモンの出品(2026年10月)

出品者が「REAL McCOY HORSEHIDE ROUGHWEAR A-2 FLIGHT JACKET …」として出している品(セカイモン、2026年10月1日)
写真:セカイモンの出品(2026年10月)

出品者が「A2 Aero Leather Bomber Jacket … Beacon AC Contract Horsehide …」として出している品(セカイモン、2026年10月1日)
写真:セカイモンの出品(2026年10月)
写っているのは出品者の品です。本物かどうか・年代・状態は、当サイトでは確かめていません。
輸入するといくらになる? 総額の試算
米国の144.97ドルの品をセカイモンで買うと、総額は34,724〜36,046円です。このブログの総額計算機と同じ式で出しました。前提は、為替と送料、手数料、関税、課税価格の4つで、次のとおりです。
- 為替は1ドル150円、米国の売上税は0ドル。梱包した後の重さを2.0kgと仮定し、国際送料は料金表の27.5ドル(4,125円)の区分。実測ではありません。
- 手数料は、商品価格5,937円以下なら950円、それを超えると16%。
- 革の衣類は簡易税率を使わず、一般の関税率になります。革製の衣類(毛皮の縁取りなどの無い物)の協定税率は10%で、米国からの品に使える別の協定税率はありません。
- 課税価格は、低い見方がセカイモンの説明する「購入金額×0.6」(購入金額は商品価格・米国内の送料・手数料の合計)、高い見方が国際送料もそのまま足した額です。
| 商品価格(米国内の送料) | 総額の目安 | 関税・消費税 |
|---|---|---|
| 144.97ドル(13ドル) | 34,724〜36,046円 | 関税1,630〜2,260円、消費税1,794〜2,486円 |
| 1,000ドル(14ドル) | 202,414〜205,473円 | 関税10,566〜12,023円、消費税11,623〜13,225円 |
| 1,999ドル(13.45ドル) | 398,050〜403,115円 | 関税20,991〜23,403円、消費税23,090〜25,743円 |
- 「国内で買えばいいのでは?」: 1988年以降の支給品・民生品なら、国内のほうが低い結果でした。海外の中央値144.97ドルの物を輸入すると、総額は34,724〜36,046円で、国内の落札(Cooper の中央値16,250円、Saddlery 4件の中央値27,980円)より高くなります。手数料と国際送料だけで7,600円ほどかかります。
- 第二次大戦の物: 海外の中央値1,999ドルの物の総額は398,050〜403,115円で、国内の中央値206,500円の約2倍でした。国内は落札済み、海外は出品中の値段で、比べた品の契約・状態・絵の有無はそろっていません。海外の出品には、題に契約番号やメーカー名を書いた物もあります。
- 0.6掛けの特例は、2026年の法改正で2028年4月1日に廃止されます。→2028年4月からの変更
自分の条件で計算するときは、次の計算機を使ってください(品目は「その他の革製品」、関税率は10%)。
ツール総額計算機
単独のページで開く商品の価格と送料などを入れて、支払う総額の目安を計算します。
支払う総額の目安
商品の価格を入れると、総額の目安が出ます。
0.6掛けの特例は2028年4月1日に廃止されます(法律は成立済み)。それ以降に届く荷物は、このツールでは計算しません。
出典: 財務省「第221回国会における財務省関連法律(成立日・公布日)」、e-Gov法令検索「関税定率法 第4条の6(令和8年法律第5号による改正、2028年4月1日施行の版)」
この金額は目安です。実際の関税・消費税は、通関の後にセカイモンから届く確定のお知らせで決まります。為替・送料・課税価格の扱いがわからない部分は、幅と「要確認」で示しています。燃油サーチャージは含んでいません。
最近、A-2に何があった?(2021〜2026年)
2024〜2025年は、収集家による46契約の一覧と仕様の文書の公開、ドラマ「Masters of the Air」の衣装が話題でした。表は新しい順です。
| 日付 | 出来事 | 確度 |
|---|---|---|
| 2026年4月 | 東京の革ジャンの店がA-2の値上げを告知(税込239,800円から242,000円) | 報告(X の告知) |
| 2025年3月 | 収集家が、国立公文書館で機密解除された仕様94-3040の文書を公開 | 報告 |
| 2025年2月 | ラベルと型が合わない「第100爆撃群」のA-2の出品に注意を呼びかける投稿 | 報告 |
| 2024年12月 | 1942年のオーストラリア製の契約(V505)が一覧に加わる | 報告 |
| 2024年11月 | 海外のフォーラムが46契約の一覧を公開 | 報告 |
| 2024年9月 | Schott との、背中に手描きの絵のある白いA2の発売の告知 | 報告(X の告知) |
| 2024年1月 | 第100爆撃群を描くドラマ「Masters of the Air」の配信が1月26日に始まる。英国の Eastman が衣装約1,200点(フライトジャケット400着)を納め、A-2は契約ごとの複製から選ばれた。報道は Aero Leather の名も挙げる | 衣装は会社の説明、配信日と Aero は報道 |
| 2023年11月 | 米国の航空博物館が絵入りのジャケットの展示を開く | 報告(X の告知) |
| 2021年3月 | 米陸軍の新しい制服で古いCooperのA-2を着られるようになった、という陸軍の軍人の投稿 | 報告(X の1件) |
写真の1着と同じ時代の物を探すなら、何を見る?
あなたが写真の1着と同じ1942年ごろの物を探すなら、見るのは襟裏のラベルの2か所です。
- 契約番号の頭: 写真の1着と同じ「W535」。1930年代後半〜1943年6月の書式です。「W33-038」なら1943年7月より後の契約です。
- メーカー名: 写真の1着は Rough Wear。1942年の大きな契約には、ほかに Aero Leather・J.A. Dubow・Bronco の名前が一覧に並びます。
値段の手がかりは2つあります。国内の落札では、背中に絵のある大戦の物3件が中央値225,000円でした。eBay の大戦の物の出品では、絵のある3件が2,599〜6,999ドルでした。題に契約番号を書く出品は少ないので、気になる物があれば、ラベルの写真を出品者に頼んで書式とメーカー名を読んでから比べます。写真の1着と同じ46を探すにしても、大戦の物は契約ごとに形がばらばらだという報告があるので、表記より実寸で選びます(→サイズはどう選ぶ?)。
写真の1着と同じメーカーの物は、セカイモンで「Rough Wear」の名前が題にあるA-2を見ると探せます(復刻も同じ検索に出ます)。下の箱の「Rough Wear の名前が題にあるA-2」も同じ検索です。国内で探すほうが向く場合もあるので、並べて書きます。
国内と海外、どちらで探す?
第二次大戦の支給品(1930〜1943年の契約)
題の契約番号・メーカー名と、ラベルの写真を見比べる
出品者が「Vintage 1940s WWII A-2 Flight Jacket Horsehide Leather Bronco MFG …」として出している品(セカイモン、2026年10月1日)
写真:セカイモンの出品(2026年10月)
英語の検索語
A-2 flight jacket WWII originalRough Wear の名前が題にあるA-2
写真の1着と同じメーカー。Dubow・Bronco なども同じ形で探せる。Exact Copy などの復刻も出る
出品者が「1941 Rough Wear Clothing Co. A2 bomber jacket WWII」として出している品(セカイモン、2026年10月1日)
写真:セカイモンの出品(2026年10月)
英語の検索語
Rough Wear A-2 jacket1988年以降の空軍の支給品(Saddlery)
契約番号とNSNのラベルの写真を確かめる
出品者が「Vintage 80s (1988) Saddlery Cooper … A-2 …」として出している品(セカイモン、2026年10月1日)
写真:セカイモンの出品(2026年10月)
英語の検索語
Saddlery A-2 jacket背中や胸に絵のあるA-2
海外の即決は2,599〜6,999ドルの例
出品者が「Original WWII US Army Air Corps A-2 Flight Jacket Painted Patched Long Rangers」として出している品(セカイモン、2026年10月1日)
写真:セカイモンの出品(2026年10月)
英語の検索語
WWII painted A-2 jacket
国内で探すのが向くのは、1988年以降の支給品・民生品を探す人です。海外から取り寄せると、144.97ドルの品で総額34,724〜36,046円になり、国内の Cooper の落札の中央値16,250円より高い結果でした。海外で探すのが向くのは、第二次大戦の物を、題のメーカー名や契約番号とラベルの写真で選びたい人です。海外の大戦の物は、中央値1,999ドルの品で総額398,050〜403,115円になり、国内の落札の中央値206,500円の約2倍でした(国内は落札済み、海外は出品中の値段。どちらも2026年9月29日の観測)。国内なら古着店・ヤフオク・メルカリでも探せます(比べ方は買い方の選び方)。
第6章 買う前に何を確かめる? 実寸・英語の表記・関税
大戦の物は契約ごとに形がばらばらだ、という話がフォーラムに出ていました。仕様の寸法の表と、出品者に測ってもらった数字を並べて見比べるのが近道だと思います。
確かめたいのは、実寸と、ラベル・革・絵が出品の説明と合っているかです。第二次大戦の物は契約ごとに形がばらばらだという話や、ラベルと型が合わない出品への注意が、フォーラムに出ています。
サイズはどう選ぶ? 実寸で比べる
第二次大戦の物は胸囲のインチ(32〜54)で表し、契約ごとに形がばらばらだったと収集家は書きます。
1995年の調達文書では、40の身幅が23-1/2インチ(約60cm)、背丈(Regular)が22-1/2インチ(約57cm)です。38〜44の4サイズの寸法(cm は私の換算)は次の表です。
| サイズ | 身幅(胸の半分) | 背丈(Regular) | 袖下(S・R・L) |
|---|---|---|---|
| 38 | 22-1/2インチ(約57cm) | 22-1/4インチ(約56.5cm) | 18・19・20インチ |
| 40 | 23-1/2インチ(約60cm) | 22-1/2インチ(約57cm) | 18・19・20インチ |
| 42 | 24-1/2インチ(約62cm) | 22-3/4インチ(約58cm) | 18・19・20インチ |
| 44 | 25-1/2インチ(約65cm) | 23インチ(約58.5cm) | 18・19・20インチ |
- 同じ文書は、36〜48のサイズを Short・Regular・Long の3つの丈で決め、背丈は Short が Regular より1インチ短く、Long が1インチ長い値です。
- 出品の写真で、脇の下の幅(pit to pit)・背の丈(length)・袖の長さ(sleeve)を測ってもらい、手持ちの服と比べてください。既製の復刻は胸囲で選んで丈を合わせる、という助言があります。
出品の英語は何を意味する?
よく出る英語は、革と色、ラベル、手を入れた跡(修理・絵・複製)の3種類です。
| 英語 | 意味 | 確かめたいこと |
|---|---|---|
| horsehide/cowhide/goatskin | 馬革/牛革/山羊革 | 馬革と牛革は見分けにくいとされる |
| seal/russet | 濃い茶/赤茶 | 暗い写真では分かりにくい。明るい所で撮り直してもらう、という助言がある |
| contract label/spec label | 契約のラベル | 契約番号・メーカー名が読めるか |
| replaced knits/relined | リブ・裏地を替えてある | 替えた修理を行う店もある |
| painted/patched | 絵・パッチ付き | 後から描いた物か。ラベルと型が合うか |
| repro label/exact copy | 複製のラベル | 同じ検索に出る |
| private purchase | 民間で買った物 | 契約のラベルが無い物 |
状態の良し悪しの判断はこの記事ではしません。英語の意味と、フォーラムで気にされている点の紹介です。
英語で探すときは何と入れる?
検索語は、大戦の物・絵のある物・1988年以降の支給品・Cooper の民生品で分けます。
| 検索語 | ねらい |
|---|---|
| A-2 flight jacket WWII original | 第二次大戦の物として出品された物 |
| USAAF A-2 jacket | 陸軍航空軍の物を広く。題にメーカー名を書いた出品が多い |
| WWII painted A-2 jacket | 背中や胸に絵のある物 |
| Saddlery A-2 jacket | 1988年以降の支給品 |
| Cooper Type A-2 goatskin jacket | Cooper の民生品 |
- 2026年9月29日にセカイモンの検索で試したところ、契約番号(W535・W33-038)を足した語では、第二次大戦の物はほとんど出ませんでした。題に契約番号を書く出品は少ないので、上の語で探して題と写真で絞ってください。
- Aero Leather は、今の復刻メーカーの名前でもあります。メーカー名で探すと復刻も出ます。
関税はいくら? 送れない物はある?
革のA-2の関税は、一般の関税率(協定税率10%)で計算します。革のジャケットそのものは、ふつうは送れない物に当たりません。
- 革製の衣類は簡易税率を使いません。課税価格が1万円以下なら免税ですが、第二次大戦の物はふつうこの額を超えます。
- 馬・牛・山羊の革でも、ポケットの中身や付属品は出品者に確かめ、送れない物の一覧も見てください。
- 計算のしかたは関税・消費税のページにあります。
どこで買う? 買い方の選択肢
買い方は、国内の店、国内の個人の出品、eBay で直接、代行の4つです。
| 買い方 | 向く場面 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 国内の古着店・ミリタリーショップ | 試着して形を確かめたいとき | 店ごとに値付けと在庫が違う |
| ヤフオク・メルカリ | 国内の個人の出品から探す | 実寸とラベルの写真を頼む。返品の決まりは出品者しだい |
| eBay で直接 | 米国の出品を自分で買う | 英語でのやりとり。日本に送らない出品者もいる |
| 代行(セカイモンなど) | 日本語で eBay の出品を買う | 代行の手数料がかかる。総額は上の試算を参照 |
どの方法が合うかは、総額・手間・返品の決まりで変わります。比べた表は買い方の選び方にあります。
よくある質問
検索で多い「実物 見分け方」「実物 タグ」「サイズ感」「ホースハイド」「ゴートスキン」「バック ペイント」から選びました。
実物かどうかは、ラベルで分かりますか
分かりません。元のメーカー名と契約番号を再現したラベルの復刻があり、eBay には複製のラベルも出ています。収集家は、ラベルの契約と型紙・ファスナー・革が合うかを合わせて見ています。この記事では真贋の判断はしません。
ホースハイド(馬革)とゴートスキン(山羊革)、どちらが実物ですか
どちらもあります。最初は馬革で、1940年に牛革、1941年に山羊革が認められました。1988年以降の支給品は山羊革です。
支給品と、Cooper のオレンジのラベルの物は同じですか
作りはよく似ていますが、オレンジのラベルの物は支給品ではない、と持ち主は書いています。支給品には契約番号とNSNのラベルが付きます。
背中の絵は、戦時中に描かれた物ですか
絵だけでは分かりません。空軍博物館は、搭乗員が自分で描くか頼んで描いたと説明します。後から描いた物やラベルが合わない物への注意も、フォーラムに出ています。
サイズ感はどう選べばよいですか
表記は胸囲のインチです。1995年の調達文書では40の身幅が23-1/2インチ(約60cm)です。第二次大戦の物は契約で形が違うので、実寸で比べてください。
写真の1着の背中の絵は、博物館に残りました。戦時中に手持ちのA-2を再生した工場では、絵のある物は捨てられた、と元工員の話が伝えています(報告)。
関連する型番
- 米軍フライトジャケット早見表:11種の規格番号と時期、G-1との違いの表
- 海軍の革のフライトジャケット(G-1):同じ革のフライトジャケットの海軍版
- 布の中間期用ジャケット(B-15):1951年にA-2の仕様と置き換わった型
- 綿とアルパカの中間用ジャケット(B-10):A-2と同じ時期に使われ、1951年の同じ日に仕様が取り消された綿の型
- 羊の毛皮付きの冬の飛行用ジャケット(B-3):同じ陸軍航空隊の94-の系列の規格(94-3061)で作られた冬用の型
- ナイロンのフライトジャケット(MA-1):規格の版と契約番号で年代を読む型番
- 総額計算機:手数料・国際送料・関税の目安
- 関税・消費税:0.6掛け・1万円以下の免税・革製品の扱い
- 買い方の選び方:国内・eBay直接・代行の違い
この記事を書いた人
型番さがしの人
海外通販でマニアックな品を探すときの型番と総額を、規格書や海外の資料で調べて書いています。品物を買って試した話ではなく、資料で確かめたことを書いています。
このブログについて関連記事
- 米軍フライトジャケット11種類の一覧ミリタリー
G-1フライトジャケットの年代はタグで絞れるミリタリー
B-15フライトジャケットの版はタグと表地で絞れるミリタリー
B-10フライトジャケットとB-15の違いは胸のポケットで分かるミリタリー
B-3フライトジャケットの年代は3か所で絞れるミリタリー
MA-1の年代はタグの2か所で絞れるミリタリー
- G-1・MA-1の写真:San Diego Air & Space Museum Archives既知の著作権制限なし(Flickr Commons)元のページ(G-1MA-1)
- B-15・B-10・B-3の写真:セカイモンの出品(2026年10月)セカイモンの許可を得て掲載








