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型番で探す海外通販マニアックな品の年代と総額を調べるブログ

最終確認 資料41件

B-3フライトジャケットの年代は3か所で絞れる胸のバックル・背中の枚数・注文番号、1934年は試用の年

茶の羊革の上着の襟元。明るい色の巻き毛の毛皮の襟の奥に黒いラベル、その下に2本の革ひもとファスナーがある

出品者が「WWII … B-3」として出している品の襟(セカイモン、2026年10月1日)

写真:セカイモンの出品(2026年10月)セカイモンの許可を得て掲載

この記事でわかること

  • 年代は、胸のバックル・背中の革の枚数・注文番号で絞れます。 胸のバックルは1934〜37年の図面(33G5595)の特徴で、背中は1941年末から4枚構成になり、ラベルの注文番号の頭の2桁は会計年度です。→ラベルと作りは何を語る?
  • よく聞く「1934年採用」は、書類では試用の始まりです。 海外の収集家が2025年に米国立公文書館で写した書類では、1934年4月28日に試用、正式な調達は1935年5月21日、廃止は1946年です。→通説と書類の食い違い
  • 国内の落札は市販品と復刻が中心で、題で当時物と分かる物は約180日で1件です。 2026年9月29日の観測で、AVIREX の B-3 は中央値22,548円(27件)、題に「米軍実物」とある物は104,292円でした。米国発で題に WWII・1940s などとある中古は、即決の中央値が1,049.5ドル(10件)です。→今、手に入る1着はいくら?

この記事は、年代をラベルと作りから読むための手引きです。本物かどうかの判定はしません。

型番さがしの人

B-3の年代を、海外の収集家が2025年に公文書館で写した書類と、収集家の共同の調査で追ってみました。胸のバックル・背中の革の枚数・ラベルの注文番号の3つで、時期を絞れます。

年代を決めて、海外の出品を探す

  • 1934〜43年の陸軍航空隊の当時物

    題の年代は出品者の表記。ラベルの注文番号と背中の枚数で確かめる

    出品者が「1940s WWII U.S. Army Air Forces Distressed B-3」として出している品(セカイモン、2026年10月1日)

    写真:セカイモンの出品(2026年10月)

    英語の検索語 B-3 jacket Army Air Forces 1940s

  • ラベルに図面番号 33H5595 とある物

    1938年以降の図面番号。市販の復刻のラベルにも印刷されている

    出品者が「TYPE B-3 DWG No. 33H5595 AC-17755 Avirex」として出している品(セカイモン、2026年10月1日)

    写真:セカイモンの出品(2026年10月)

    英語の検索語 Type B-3 jacket 33H5595

  • 米国製の AVIREX Type B-3

    米国の市販品。当時の図面番号・契約番号を写したラベルの物がある

    出品者が「1986 Avirex Type B-3 Sheepskin Leather Jacket」として出している品(セカイモン、2026年10月1日)

    写真:セカイモンの出品(2026年10月)

    英語の検索語 Avirex Type B-3

  • 毛足の短い近い型 B-6

    1939年の規格の近い型。毛足は B-3 の半分(1/4インチ)

    出品者が「AERO Leather Jacket Flight B-6 USAAF Redskin」として出している品(セカイモン、2026年10月1日)

    写真:セカイモンの出品(2026年10月)

    英語の検索語 B-6 flight jacket sheepskin

輸入した総額を計算

国内なら古着店・ミリタリーショップ・ヤフオク・メルカリでも探せます(比べ方は買い方の選び方)。

序 公文書館の46ページの綴りから、何が分かる?

この綴りを読むと、B-3 がいつ試され、いつ正式な型になり、いつ消えたかが日付で分かり、手元や出品の1着がどの時期の物かを絞る物差しになります。2025年6月、海外の収集家が米国立公文書館(NARA)で B-3 の規格の綴り(46ページ)の公開の手続きをして写しを取り、フォーラムに載せました。NARA の目録にも、ライト・パターソン基地の研究開発の書類の中に「3061」「94-3061」の綴りがあります。綴りによれば、試用は1934年4月28日、正式に調達してよい型になったのは1935年5月21日、取り消しは1946年7月24日です。題の下の写真は、2026年10月1日にセカイモンに出ていた出品で、襟の奥のラベルに「94-3061」と読める数字が見えます。綴りの規格番号と同じ数字ですが、この品がいつ作られた物かは、私は確かめていません。第1章で日付の流れを、第2章でラベルと作りの読み方を、第3章で通説と書類の食い違いを、第5章で今の値段を書きます。

B-3はどんなフライトジャケット? 規格と素材の履歴書

B-3は、米陸軍航空隊が1930年代半ばから第二次世界大戦中に使った、羊の毛皮付きの革(シアリング)の冬の飛行用の上着です。羊革のズボン A-3 と組で着ました。

表の要点は、毛足が1/2インチ(後の B-6 の2倍)で、初期は胸のバックル付き、1946年に規格が取り消されたことです。確度は、確定=公文書の目録・関税率表などの原典、通説=独立した資料2件以上が一致、報告=資料1件だけ(収集家の調査・持ち主の観察など)、推論=私が事実を組み合わせて考えたこと、の4つで書き分けます。

項目内容確度
品名Jacket, winter flying, type B-3(冬の飛行用の上着)。ズボンは Trousers, winter flying, type A-3報告(書類の写しの要約)
規格番号試用が Spec. No. 3061、正式の調達が US Army Spec. 94-3061。米国立公文書館の目録に「3061」「94-3061」の綴りがある(ライト・パターソン基地の研究開発の書類、箱5179・5180)確定(綴りの存在)/報告(中身)
図面番号33G5595(1934〜37年)→ 33H5595(1937年9月の改訂2から)報告
使われた時期最初の注文は1934年度、調達は1935〜1943年。1946年2月に旧式、7月に取り消し報告
軍の区分米陸軍航空隊(規格94-3061は Air Corps 向けとして承認)報告
素材クロムなめしの羊革の、毛の付いたまま(シアリング)。当て革の色は契約でまちまちで、当て革に山羊革を使った記録があるのは H.L.B. だけ報告
毛足1/2インチ。後の B-6 は1/4インチ報告
色初期は染めない生成り、開戦前は赤茶(ラセット)、大戦中は濃い色報告
主な作り大きな毛皮の襟と2本の襟の革ひも、腰の革のベルト、前のファスナー。初期は胸のバックル付き通説
納入メーカーWerber、Phillips Tanning、Aero Leather、Rough Wear、H.L.B.、Perry、United Garment、H. Bernstein、Cable Raincoat、Arnoff・Bristol、Sovereign など報告(収集家の一覧)
近い型B-6(1939年の規格3097、毛足が短い)、AN-J-4(陸海軍の共通の型)報告

第1章 いつ生まれ、いつ消えた? 1934年の試用から1946年の取り消しまで

型番さがしの人

公文書の写しを読むと、B-3の始まりは、1つの会社が作った1,500着でした。試用から取り消しまでの日付を、順に並べます。

B-3は1934年4月28日に試用が始まり、1935年5月21日に正式に調達してよい型になり、1946年7月24日に取り消されました。始まりは1つの会社の1,500着です。試用の規格3061で作られたのは、1934会計年度の最初の注文 34-3443-P、ニューヨーク州ビーコンの Werber Leather Coat の1,500着だけでした。

その後、形は少なくとも次の3か所で変わりました。

  • 1937年6月の改訂1で、背中の上端のいせ込み(ギャザー)をやめた
  • 1937年9月の改訂2で、図面が大判の 33H5595 になり、胸のバックルが無くなった
  • 1941年11月の注文から、背中が4枚構成になった(切り替わった契約ははっきりしない)

納める会社も、1941年度には Aero Leather・Rough Wear など7社に広がりました。下の年表の日付は、NARA の書類の写しの要約です。

年月日出来事確度
1934年4月28日規格3061で試用(Service Test)。この規格で作られたのは、最初の注文 34-3443-P(1934会計年度、Werber Leather Coat〈ニューヨーク州ビーコン〉の1,500着)だけ報告
1935年5月17日規格94-3061を承認。中身は3061とほぼ同じで、革を軍が支給する条項だけ外した報告
1935年5月21日Standard(調達してよい型)になる報告
1937年6月28日改訂1。背中の上端のいせ込み(ギャザー)をやめ、形を直す報告
1937年9月22日改訂2。図面が 33G5595 から大判の 33H5595 に。胸のバックルが無くなる報告
1939年5月27日毛足の短い B-6 の規格3097が出る報告
1941年2〜6月契約が続く(Aero Leather・Rough Wear・H.L.B. など7社)報告
1941年11月この月の19日の契約(42-5110-P・42-5111-P)の現存品は、背中が上2枚・下1枚・腰の帯の4枚構成。同じガイドの付録には 42-5110-P までを3枚構成とする記述もあり、切り替わった契約ははっきりしない報告
1942年12月14日1943年度の注文(Aero Leather・Arnoff/Bristol・H.L.B. など)。Aero と Arnoff/Bristol の注文には B-3・B-6・AN-J-4 が入る報告
1946年2月13日94-3061が Obsolete(旧式)に報告
1946年7月24日取り消し(Cancelled)。B-6 も同じ日に取り消し報告

軍の補給廠が自分で作った B-3 もある?

  • あったと報告されています。契約品とは別に、スコット飛行場の補給廠(1937年)とサンアントニオの補給廠(1938年以降)が、自分の工場で B-3 を作っていました(報告)。
  • ラベルの代わりに、襟の後ろの革に作った所・図面番号・型・サイズ(Scott Field の物は年も)を型押ししている、という特徴が挙げられています。軍の契約ではないので、契約の一覧には入っていません。

では、ラベルに刷られた番号からは、何年の物かがどこまで読めるのでしょうか。第2章でラベルと作りを読みます。

第2章 ラベルと作りは何を語る? 注文番号・バックル・背中の枚数で年代を読む

型番さがしの人

この章の手がかりは、どれも収集家が現存品を並べて整理した目安です。規格書の本文で確かめた事実ではない点に気をつけて読んでください。

年代を絞る手がかりは、(1) ラベルの注文番号、(2) 図面番号と胸のバックル、(3) 背中の革の枚数、(4) 毛皮と当て革の色、(5) ファスナー、の5つです。どれも収集家が現存品を並べて整理した目安で、規格書の本文で確かめた事実ではありません。ここに書くのは「いつごろの注文・図面の物か」を絞るための材料で、本物かどうかを決める材料ではありません。

出品のラベルを読むと、何が分かる?

ラベルから読めるのは、規格番号・注文の年度・作り手の名前までで、その品が本当にその年に作られたかまでは読めません。2026年10月1日にセカイモンに出ていた2つの出品のラベルで、読み方を試します。

ハンガーに掛けた茶の羊革の上着。明るい色の大きな毛皮の襟と、その下に垂れた2本の革ひも、腰の革のベルトがある

出品者が「Original WWII US Army Air Corps High Altitude B-3」として出している品(セカイモン、2026年10月1日)

写真:セカイモンの出品(2026年10月)セカイモンの許可を得て掲載

題の下の帯と同じ出品の全体です。襟の下の2本の革ひも、腰の革のベルト、前のファスナーと、B-3 の主な作りがそろって見えます。この1着の襟の奥のラベルを、下の(1)の読み方で読んでみます。

黒い布のラベルに、金色の文字で B3・SPEC. NO. 94-3061・A.C. ORDER NO. 42-511・ROUGH WEAR CLOTHING とある

出品者が「Original WWII … B-3」として出している品のラベル(セカイモン、2026年10月1日)

写真:セカイモンの出品(2026年10月)セカイモンの許可を得て掲載

  • 写真のラベルには「SPEC. NO. 94-3061」「A.C. ORDER NO. 42-511」(末尾は写真の端で切れています)「ROUGH WEAR CLOTHING」と読めます。
  • 94-3061 は、1935年に承認された正式な調達の規格番号です。
  • 注文番号の頭の「42」は、1942会計年度(1941年7月〜1942年6月)の形です。収集家の一覧では、1941年11月19日の契約が 42-5110-P・42-5111-P で、Rough Wear はその時期の納入メーカーの1つです(報告)。

ラベルの文字がこの一覧に合っても、それはラベルの書き方が合っているということだけです。私は、この品がいつ・どこで作られたかを確かめていません。

黒いラベルに白い文字で TYPE B-3・DWG. NO. 33H5595・AC-17755 などとあり、横に米国の旗の白いタグがある

出品者が「… 33H5595 AC-17755 Avirex」として出している品のラベル(セカイモン、2026年10月1日)

写真:セカイモンの出品(2026年10月)セカイモンの許可を得て掲載

同じ読み方は、市販品のラベルにもそのまま当てはまってしまいます。上は、出品者が AVIREX の物として出している品のラベルです。

  • 「DWG. NO. 33H5595」は1938年以降の図面番号、「AC-17755」は1941年の Aero Leather の契約番号です。
  • 同じラベルの中に「A.C. CONTRACT 1978-01」の文字と、米国の旗の付いた「U.S.A.」のタグもあります。
  • 番号だけを拾うと1941年の契約の物のように読めるので、ラベルの全部の行と、背中・襟・当て革の作りを合わせて見ます(推論)。

1. ラベルの注文番号から、何年度の物か読むには?

注文番号の頭の2桁が会計年度で、1941年以降の物は「W535 ac-17756」のような契約番号も並びます。

  • 注文番号は「会計年度-番号」の形で、たとえば「42-5111-P」は1942会計年度の注文です。当時の米国の会計年度は7月1日から翌年6月30日まででした。
  • 1943年度は注文番号の末尾が「-P」から「AF」に変わります(例: 43-13615AF)。
  • H. Bernstein と United Garment の物は、ラベルにメーカー名がありません(unsigned label)。どこが作ったかは、収集家が契約の書類から割り出しています(報告)。

年度ごとに納めたメーカーが変わり、1941年度には Aero Leather・Rough Wear など7社に広がります。

会計年度注文番号の例この年度のメーカー(収集家の一覧から)
1934〜1937年度34-3443-P、35-1545-P、36-1154-P、37-2063-PWerber Leather Coat(36・37年度は作り手が分かっていない)
1938〜1939年度38-3640-P、39-5137-PPhillips Tanning、Aero Leather
1941年度(1941年2〜6月)W535 ac-17755〜17812、ac-18909、ac-19436Aero Leather、Rough Wear、H. Bernstein、Werber Sportswear、Perry、H.L.B.、United Garment
1942年度42-2852-P、42-5110-P〜42-22899-P上の各社に Cable Raincoat が加わる
1943年度43-13608AF〜43-13620AF、43-18883AFArnoff Shoe・Bristol、Sovereign(シカゴ)も
  • 1940年度の注文は見つかっていない、と収集家は書いています(報告)。
  • 1937年の注文 37-2063-P は作り手が分かっていない注文で、その現存品を見せたフォーラムのスレッドでは Phillips Tanning の物ではないかという推測が出ていました(報告)。

2. 図面番号と胸のバックルで、時期はどう分かれる?

胸のバックルがあれば1934〜37年の図面、無ければ1938年以降で、背中の枚数でさらに前後に分かれます。

図面番号時期胸のバックル背中
33G55951934〜37年の最初の4つの注文ありヨーク(肩の横の帯)+縦の2枚+腰の帯の4枚
33H5595(前期)1938年〜1941年秋なし縦の2枚+腰の帯の3枚
33H5595(後期)1941年11月の注文から1943年なし上の2枚・下の横の1枚・腰の帯の4枚
  • 最初期の Werber(1935年度)は、袖にファスナーがあり、袖の当て革が無く、襟の後ろに馬革の当て革がある、という報告です。
  • 1936年度の物は、袖の当て革が肘の上で終わる短い形で、ほかの契約に無い特徴とされています(報告)。

3. 背中は何枚? 日本と海外で数え方が違う

腰の帯を、日本は数えず、海外は数えます。

  • 日本の復刻の会社や収集家のブログは、腰の帯を数えずに「2パネル(縦の縫い目1本)」「3パネル(逆T字)」と呼びます。
  • 海外の収集家の一覧は腰の帯も数えて「3枚(three-piece)」「4枚(four-piece)」と書きます。
  • つまり、日本の「2パネル」は海外の「3枚」(1938年〜1941年秋)、日本の「3パネル(逆T)」は海外の「4枚」(1941年11月以降)にあたります(推論)。「2パネル=初期、3パネル=中期」とする日本語の説明もありますが、1934〜37年の物はさらに別のヨーク付きの背中です。

4. 毛皮と当て革の色、ファスナーで何が分かる?

毛皮の色は、生成り(1935〜37年)からラセット(1938〜39年)、色の混ざったロット(1941年〜)へ変わった、と収集家は報告しています。

手がかり目安確度
毛皮の色1935〜37年は染めない生成り(今は薄汚れた白に見える)、1938〜39年はラセット、1941年からは色の混ざった「mixed batch」、大戦中は濃い色報告
当て革1941年の各社は明るいシール・ラセット・濃いシールなど契約でまちまち。H.L.B. は山羊革報告
縫い糸茶のほか、1941年以降はオリーブドラブや黄緑がかった糸も報告
ファスナー1930年代は Talon の hookless、1941年は Talon M-39、1941年末からは Crown・Conmar・Talon の M-40〜M-43 も報告
  • ファスナーは後で替えられていることがあり、補給廠の物の中にも取り替えた例が挙げられています。ファスナーだけで年代を決めないほうがよいと考えられます(推論)。

5. 日本の資料本の「ver.1〜5」は、何を指す?

  • 日本の資料本『Full Gear』が B-3 を分けた5つの版です。日本の収集家のブログもこの呼び方を使っています(たとえば 43-13618AF の H.L.B. を後期型とする説明)。
  • 海外の収集家のガイドは、この5分類を「著者が独自に作った分け方で、陸軍の開発の区切りとはあまり関係がない」と評しています。ver.1・2 が図面 33G5595、ver.3〜5 が 33H5595 に当たり、ver.5 は Aero Leather の 43-13616AF だけの、AN-J-4 の腰のベルトを使った型だそうです(報告)。
  • 日本の出品の題には「前期型」「後期型」「ver.○」がよく出ます。図面番号・注文番号・背中の枚数に言い換えて確かめると、海外の資料と照らし合わせやすくなります(推論)。

B-6・AN-J-4 とは、何が違う?

B-6 は毛足が半分の軽い型、AN-J-4 は陸軍と海軍の共通の型で、1942年12月の注文ではどちらも B-3 と一緒に入っていました。近い型の B-6 は、毛足が B-3 の半分(1/4インチ)の、閉じた機内向けの軽い型です。

型規格・時期B-3 との違い確度
B-33061(1934年)・94-3061(1935年)。1946年に取り消し—報告
B-63097(1939年5月27日)、94-3097(1939年12月12日に調達可)。1946年に Limited Standard の後、B-3 と同じ日に取り消し毛足が1/4インチで、閉じた機内向けの軽い型。B-3 は1/2インチ。腰の絞りは、ファスナーとする記事と、最終型は裾の革のストラップとする記事がある報告
AN-J-4陸軍と海軍の共通の型。第二次大戦中の物がある1943年度の Aero Leather の注文に B-3 と一緒に入っている。作り手は Aero Leather・Arnoff など報告
  • B-6 の登場の年は、日本の雑誌の記事でも「1939年の春に開発」「1939〜1943年に9回発注」と書かれています。同じ雑誌の2024年の記事は「1939〜1941年に製造」としていて、記事の間で終わりの年が食い違います。B-3 の契約の一覧には、1942年12月の Aero Leather と Arnoff・Bristol の注文に B-6 と AN-J-4 も含まれていたとあります(報告)。
  • AN-J-4 の規格の日付・品名は、今回は原典で確かめられていません。フォーラムでは、AN-J-4 と英国空軍の Irvin を寒い地域で普段に着比べる話が出ていて、どちらもかさばるという点で意見が一致していました(報告)。
  • 英国空軍の Irvin のジャケットも羊の毛皮の飛行用の上着ですが、別の国の型です。日本の雑誌は、Irvin 型の復刻を B-6 の復刻と並べて紹介しています。eBay の出品の題では「B3」と「RAF」「Irvin」が一緒に書かれていることが多く、今回の観測では91件のうち33件でした。

復刻・市販品には、どんな物がある?

復刻は当時の契約を名指しで再現した物が多く、日本の品は Rough Wear の実名や1941年の発注品を、英国の Aero Leather は契約 42-5110-P などを写しています。値段は日本の270,000円(税別)から55万円の品まであり、AVIREX は米国の市販品です。

種類例値段・特徴出典
日本の復刻(実名)バズリクソンズ BR80489「ROUGH WEAR CLOTHING CO.」270,000円(税別、2020年の案内)。クロムなめしの羊革、植物なめしの馬革の当て革、サイズ34〜44確定(会社の案内)
日本の復刻ザ・リアルマッコイズの B-31941年に発注された大戦中期の物を再現、55万円(2024年12月の記事)確定(記事)
米国の市販品AVIREX の「Type B-3」日本では1980年代後半(バブル期)に流行した。当て革と貼りポケットの軍の形の「Type B-3」と、切りポケットの民生の形の「B-3 Type」がある、という日本語の説明報告
英国の復刻Aero Leather の B-3契約 42-5110-P・42-22899-P の再現などで、1,320ポンドから確定(会社の案内)
  • バズリクソンズの案内は、Rough Wear の初期の物を「背中が縦一文字の2分割」と書いています。海外の一覧では、Rough Wear の1941年2月の契約(W535 ac-17756)は背中が3枚構成(腰の帯を含む)で、1941年11月の契約から4枚構成です。Rough Wear の B-3 の契約は、この一覧では1941年2月から1943年度までの4つでした(報告)。
  • 日本の雑誌は、日本のミリタリー店の B-6 の復刻を108,000円(2025年5月)と紹介しています。

第3章 「1934年採用」「−30〜−10度」は本当? 通説と書類の食い違い

型番さがしの人

よく見る「1934年採用」「−30〜−10度」を書類の要約と照らしてみると、どちらも書類の言葉とは違っていました。

「1934年採用」は書類では試用の始まりで、「−30〜−10度」は、今回見た書類の要約に出てこない数字です。どちらも、日本語の説明や復刻の会社の案内で今もよく見かけます。

通説の「1934年5月8日採用」は、どこから来た?

陸軍の型式の一覧表(Type Designation Sheet)から来た、と収集家たちは見ています。

  • 収集家たちは、多くの本がこの一覧表に頼ってきたと書いています。その表は「1933年5月29日に試用、1934年5月8日に Standard、後に AN-J-4 に置き換え」としていて、書類と合わない、という指摘です(報告)。
  • 復刻の会社の説明には、今も「1934年5月8日に制式」「1934年に正式採用」とあります。試用の始まりが1934年であることは両方の説明で一致するので、「1934年に登場」までは言えます(推論)。
  • 「AN-J-4 に置き換えられた」という説明についても、1943年度の Aero Leather の同じ注文に B-3 と AN-J-4 が入っていたことから、同時に作られていたと収集家は見ています(報告)。規格の綴りの中に、B-3 の後を継ぐ規格は見つからなかったそうです。

「ヘビーゾーン」「−30〜−10度」は、書類の言葉?

当時の品名の言葉は「winter flying(冬の飛行用)」で、ゾーンや温度の数字は今回見た書類の要約にありません。

  • 「羊革と毛皮の防寒ジャケット」という大まかな説明は Wikipedia日本語版にもあります。同じ記事は B-3 を「HEAVY ZONE(−30〜−10度)」に分けていますが、出典の記載はありません。今回見た書類の要約に、温度の数字は出てきませんでした。
  • 日本の復刻の会社は B-3 を「ヘビーゾーン」、B-6 を「インターミディエイトゾーン」と呼んでいます(通説)。

第4章 持ち主たちは何につまずき、何を見つけた?

型番さがしの人

海外のフォーラムと日本語のブログを読んでみると、古い羊革の裂けやすさと、丈の短さの話がよく出てきました。

手に入れてから気づく点として挙がるのは、古い羊革が裂けやすいこと、丈が短いこと、重くてバイクでは肩が疲れることです。見つけた物として目立つのは、公文書の写しで年表を読み直すことと、注文ごとの細部で年代を絞ることです。

海外のフォーラム(Vintage Leather Jackets Forum)の9スレッド(2018年12月〜2026年2月に始まったもの。B-3 のガイドは1スレッドの複数ページ)と、日本語の個人のブログ2本を読み、話題ごとにまとめました。件数はその話題に触れたスレッド・記事の数です。X(ツイッター)の投稿は、検索の上限に達して今回は集められていません。

買ってから困った、という報告

話題件数時期要点
当時物の傷み22019〜2024年80年たった羊革は馬革ほど丈夫でなく、そっと扱っても裂けることがある。飾るか、たまに着る程度に、という声
丈とサイズ12018年復刻の丈が短いという相談に、「短すぎる」という返信と、「もともと短い服で、当時の股上の深いズボンに合わせる物」という返信がどちらも複数
重さと動きにくさ12019年重くかさばり、バイクの前傾の姿勢では肩が疲れる

調べて見つけたこと

調べ物の話題は、書類での年表の書き換えと、注文ごとの見分けが中心です。

話題件数時期要点
年表の書き換え32025〜2026年公文書の写しから、B-3・B-6 の規格の日付を読み直した
年代・契約の見分け32019〜2025年胸のバックル・背中の枚数・色・ラベルの注文番号で契約を絞る
日本の分類との違い22024〜2025年日本の資料本の ver.1〜5 を使う日本のブログと、それを独自の分類と見る海外のガイド
似た型との比較22019年AN-J-4 と Irvin の着比べ、AN-J-4 のメーカーの見分け
映画の衣装12023〜2025年1962年の映画『戦う翼』でスティーブ・マックイーンが着た B-3 の行方と、競売に出た物が本当に着た物かという議論

代表的なスレッドは?

  • 1937年の生成りの B-3 の現存品を見せたスレッド(2019年10月)では、状態のよい戦前の物は少ないこと、古い羊革は傷みやすいことが話題になりました。
  • 2025年6月に始まった B-3 のガイドは、NARA の書類の写しを元に、1934〜1943年の注文を1つずつ並べ、現存品の写真で色・糸・ファスナー・背中の作りを記録しています。序文では、これまでの本の年表の多くが誤っていたと書いています。
  • 同じ仲間が2026年2月に B-6 の規格の書類も載せ、B-3 との毛足の違い(1/2インチと1/4インチ)が書類の上で確かめられた、としています。

海外と日本で、見るところはどう違う?

  • 海外のフォーラムは、注文ごとの細部と、書類で年表を確かめる話が中心です。日本語の資料は「1934年採用」「ヘビーゾーン用」「−30〜−10度」と、ゾーンと温度で説明するものが多く見られました。
  • 日本語の検索候補には「コーデ」「サイズ感」「古着」「手入れ」「バイク」「本物」「アビレックス」「ショット」が並び、「B3 ムートン」では「クリーニング」「交換」も出ました。着方と手入れの関心が大きく、年代や契約を調べる語は候補に出ませんでした。

第5章 今、手に入る1着はいくら? 国内の落札と輸入の総額

型番さがしの人

AVIREX の B-3 は、国内の落札のほうが総額はずっと低く出ました。一方、題で当時の陸軍航空隊の物と分かる国内の落札は、約180日で1件だけでした。

2026年9月29日の観測では、AVIREX の B-3 は国内の落札の中央値が22,548円でした。米国発の中央値575ドルの物を輸入すると総額は121,754〜132,411円の見込みで、国内のほうがずっと低く出ています。題で当時の陸軍航空隊の物と分かる国内の落札は、1件だけでした。調べたのは私で、国内はヤフオクの落札(過去約180日に終わった分)、海外は eBay の米国発の出品(セカイモンの検索画面の1ページ目)です。題を目で見て分けただけで、本物かどうかや状態の判断はしていません。「実物」「当時物」は出品者が題に書いた言葉です。

国内ではいくらで落札されている?(ヤフオク)

AVIREX の B-3 は中央値22,548円、日本の復刻はリアルマッコイズが99,000円・バズリクソンズが126,280円で、題に「米軍実物」とある物は1件(104,292円)でした。

検索語ヒット数えた件数と除外の基準中央値範囲
B-3 フライトジャケット491件直近100件(9月13〜29日)のうち、AVIREX の羊革(リアルムートン)の B-3 の27件(中綿・デニム・コーデュロイ・ナイロンとの切り替えの品と、題に AVIREX を並べただけの他社の品を除く)22,548円7,300〜75,900円
同上(Schott)—Schott の B-3 の6件29,663円9,900〜38,500円
B-3 リアルマッコイズ30件B-3 の上着15件(本・カタログ・B-6・D-1・帽子を除く)99,000円52,250〜250,000円
B-3 バズリクソンズ14件羊革の B-3 の4件(合成の毛皮の品・子ども服の協業品を除く)126,280円85,800〜193,333円
B-3 実物・B-3 米軍・B-3 USAAF11件・13件・5件題に「米軍実物」とある B-3 の上着は1件だけ。残りは資料本・他の型・部品など—104,292円(1件)
  • 「B-3 フライトジャケット」の落札は、直近の100件が約2週間分でした。国内では市販品と復刻がよく売り買いされ、当時の官給品は題を見るかぎり少ない結果です。
  • 「米軍」と題にある Schott Bros の B-3 も1件ありました(22,000円)。Schott は民生のメーカーなので、題の「米軍」は型の由来を指す言葉と考えられます(推論)。
  • 題に「33H5595」とある AVIREX の落札が複数ありました(16,100〜70,000円)。図面番号の表示は、市販品かどうかの区別になりません。

米国発の出品はいくら?(eBay)

即決の中央値は、題に WWII などとある中古が1,049.5ドル、AVIREX が575ドル、新品の羊革が220ドルでした。

検索語数えた件数即決価格の中央値範囲メモ
B-3 flight jacket WWII・B-3 jacket Army Air Forces original中古で、題に WWII・1940s・Original と、陸軍航空隊(USAAF・Air Force など)か当時のメーカー名がある即決10件(RAF・Irvin 型、AVIREX、題に「Style」とある物、記章だけの品を除く。ズボンや帽子との組を含む)1,049.5ドル424.95〜3,400ドル米国内の送料は中央値21.18ドル
Avirex Type B-3 ほかAVIREX の B-3 の即決17件(重複を除く)575ドル299.99〜1,200ドル米国内の送料は中央値25.99ドル
B-3 sheepskin bomber jacket ほか新品タグ付きの羊革の即決38件(AVIREX を除く)220ドル46.75〜635ドル38件のうち29件の題に RAF か Irvin

出品は日々入れ替わります。今の出品は、題に WWII とある中古ならセカイモンで「B-3 flight jacket WWII」の出品を見る、AVIREX ならセカイモンで「Avirex Type B-3」の出品を見るから確かめられます。

同じ「B-3」の題でも、海外の出品には、出品者が当時物とする品・復刻・市販品・近い型・英国空軍の型の新品が並びます。下の5点は、2026年10月1日にセカイモンに出ていた出品から、題に型番がはっきり書かれた物を並べました。2026年10月1日の出品の価格は、並びの順に2,150ドル・1,080ドル・650ドル・600ドル・229.99ドルです。

今出ている品の例(2026年10月1日)

  • 日の当たる壁の前の、茶の羊革の上着。明るい毛皮の襟、袖に丸い翼と星の記章、腰に革のベルトがある

    出品者が「WW2 B-3 Aero Bomber Jacket … With Stencils, Tags」として出している品(セカイモン、2026年10月1日)

    写真:セカイモンの出品(2026年10月)

  • ハンガーに掛けた黒っぽい羊革の上着。胸に爆撃機の絵の丸いワッペン、袖は茶の革

    出品者が「Vintage Lost Worlds WWII Style B-3 flight jacket」として出している品(セカイモン、2026年10月1日)

    写真:セカイモンの出品(2026年10月)

  • ハンガーに掛けた、黄色の革の羊革の上着。明るい毛皮の襟と、茶の革ひもがある

    出品者が「Vintage Avirex USA Type B-3 … Rare Yellow」として出している品(セカイモン、2026年10月1日)

    写真:セカイモンの出品(2026年10月)

  • 敷物の上に広げた濃い茶の羊革の上着。小さめの毛皮の襟に茶の革ひもが1本ある

    出品者が「Leather Sheepskin B-6 … US Authentic Mfg. 42 Repro」として出している品(セカイモン、2026年10月1日)

    写真:セカイモンの出品(2026年10月)

  • 白い地の、黒い羊革の上着。黒い毛皮の襟と、腰と袖口にベルトがある

    出品者が「B3 RAF Aviator Shearling Bomber Jacket」として出している品(セカイモン、2026年10月1日)

    写真:セカイモンの出品(2026年10月)

写っているのは出品者の品です。本物かどうか・年代・状態は、当サイトでは確かめていません。

輸入すると総額はいくら?(代行のセカイモンを使う場合)

575ドルの AVIREX なら、総額は121,754〜132,411円です(関税10%〜20%の幅)。

商品の価格毛皮の衣類(20%)の場合革の衣類(10%)の場合
220ドル(新品の羊革の中央値)54,975〜57,691円52,201〜53,984円
575ドル(AVIREX の中央値)128,605〜132,411円121,754〜124,252円
1,050ドル(「当時物」の題の中央値を丸めた額)227,123〜232,389円214,818〜218,274円

試算は、1ドル150円・梱包後3.0kg・関税20%か10%を前提に、このブログの総額計算機と同じ式で出しました。前提の内訳は次のとおりです。

  • 為替は1ドル150円、米国内の送料は25ドル(観測した送料の中央値21.18〜25.99ドルの間)、米国の売上税は0ドル。
  • 羊の毛皮の上着は重いので、梱包後の重さを3.0kgと仮定し、国際送料は料金表の32.5ドルの区分(4,875円)としました。実測ではありません。
  • セカイモンの手数料は、5,937円以下なら950円、それを超えると商品価格の16%。
  • 関税率表の注では、毛の付いたままなめした獣皮は「毛皮」で、毛皮を裏張りした衣類は43.03に入ります。43.03 の衣類(羊の毛皮製)の税率は20%で、20万円以下の簡易税率でも毛皮製の衣類は20%の区分です。通関で革の衣類(一般の税率10%)とされる場合も考えて、両方で計算しました。
  • 課税価格は、下限がセカイモンの示す「購入金額×0.6」、上限は国際送料なども足した保守的な額です。0.6掛けの特例は、2026年の法改正で2028年4月1日に無くなります。→2028年4月からの変更

この試算から分かること

  • AVIREX の B-3 は、国内の落札の中央値(22,548円)に対し、米国発の中央値(575ドル)の物を輸入した総額は121,754〜132,411円でした。今回の観測では国内のほうがずっと低く出ています。ただし国内は落札済みの値段、米国は出品中の即決の値段です。
  • 当時の陸軍航空隊の B-3 は、国内の落札に題で見分けられる物が約180日で1件しかなく、米国の検索では「当時物」と題にある即決の中古の出品が10件並んでいました。値段よりも、欲しい注文・色・サイズが国内に出てくるかで選ぶ場面が多いと考えられます(推論)。
  • 1,050ドルの物を輸入すると、関税が20%か10%かで総額は12,305〜14,115円違います。高い物ほど、区分の差が大きくなります。

自分の条件で計算するときは、次の計算機を使ってください。計算機には毛皮製品の区分が無いため、品目は「その他の革製品」を選び、一般の関税率に20(または10)を入れると、上の試算と同じ計算になります。

ツール総額計算機

単独のページで開く

商品の価格と送料などを入れて、支払う総額の目安を計算します。

出品エリアと通貨

空欄なら目安の157.6円で計算し、±3%の幅をつけます。

商品

商品1

重さは、アメリカ・カナダの出品の国際送料の目安に使います(セカイモンの料金表の重さの区分に当てはめます)。

現地の消費税と現地配送保険料は、購入金額(課税対象額のもと)に入ります。アメリカの出品の現地の消費税は、落札するまで額が決まりません。空欄なら、幅の上限に商品価格の10%(セカイモンが入札時に仮に計算する率)を見込みます。かからないとわかっていれば0を入れてください。

わかれば入れる

入れると重さからの目安より優先します。イギリス・EUなどの出品は、商品ページで確かめて入れてください。

革製品・ニット・履物など簡易税率を使わない品目や、課税価格が20万円を超えるときに使います。

税のルールは到着予定日で切り替えます(既定は今日から21日後)。2028年4月1日以降に届く荷物は計算しません。

支払う総額の目安

商品の価格を入れると、総額の目安が出ます。

この金額は目安です。実際の関税・消費税は、通関の後にセカイモンから届く確定のお知らせで決まります。為替・送料・課税価格の扱いがわからない部分は、幅と「要確認」で示しています。燃油サーチャージは含んでいません。

最近、何が動いた?(2024〜2026年)

目立つのは、海外の収集家による規格の書類の公開(2025年6月・2026年2月)と、同じ系統の B-6 の日本の復刻の値上がり(506,000円から638,000円)です。B-3 そのものを主役にした2023〜2026年の報道は多くありません(表は新しい順)。

日付動き
2026年2月18日海外のフォーラムに B-6 の規格3097・94-3097 の書類の写しが載る。B-3 と同じ1946年7月24日の取り消し
2026年1月11日ザ・リアルマッコイズの B-6 の復刻(638,000円)を雑誌のウェブ版が紹介。2024年12月の記事では506,000円だった
2025年12月4日上野の老舗ミリタリー店の B-6 の復刻と、英国空軍の Irvin 型の復刻(どちらも128,000円)を雑誌が紹介
2025年8月11日海外の B-3 の契約のガイドが1943年度の注文と付録まで書き終わる
2025年6月9〜11日NARA の B-3 の規格の綴りの写しがフォーラムに載り、契約ごとのガイドが始まる
2025年5月20日同じ店の B-6 の復刻(108,000円)を雑誌が紹介
2024年12月15日ザ・リアルマッコイズの B-3(55万円)・B-6(50万6000円)を雑誌が紹介
  • 日本の高級な復刻は、同じ会社の B-6 で1年あまりの間に506,000円から638,000円になっていました。B-3 の新しい値段は、今回は確かめていません。

国内と海外、どちらで探す?

  • 題に WWII とある当時物

    新品の RAF・Irvin 型も混ざる。ラベルの注文番号の写真で絞る

    出品者が「VTG WWII 38 B-3 B3 AERO SHEARLING HORSEHIDE」として出している品(セカイモン、2026年10月1日)

    写真:セカイモンの出品(2026年10月)

    英語の検索語 B-3 flight jacket WWII

  • 組になる羊革の A-3 のズボン

    B-3 と同じ注文で納められた羊革のズボン

    出品者が「Original WWII 1942 USAAF Type A-3 Sheepskin Flight Trousers」として出している品(セカイモン、2026年10月1日)

    写真:セカイモンの出品(2026年10月)

    英語の検索語 A-3 sheepskin trousers

  • 図面番号 33H5595 のラベル(1938年以降)

    胸のバックルの無い型。今回の観測では AVIREX など市販の品が多い

    出品者が「Vintage Avirex Type B-3 … USA Made 33H5595」として出している品(セカイモン、2026年10月1日)

    写真:セカイモンの出品(2026年10月)

    英語の検索語 Type B-3 jacket 33H5595

  • 新品の羊革の市販品(B-3 型)

    題の B3 は型の呼び名。軍の規格の品ではない

    出品者が「B3 Aviator Real Shearling Brown Sheepskin」として出している品(セカイモン、2026年10月1日)

    写真:セカイモンの出品(2026年10月)

    英語の検索語 B-3 sheepskin bomber jacket

輸入した総額を計算

国内で探すのは、市販品や復刻を探す方に向きます。AVIREX の B-3 は、米国の中央値575ドルの物を輸入すると総額121,754〜132,411円で、国内の落札の中央値22,548円より高く出ました。海外で探すのは、当時の陸軍航空隊の物を探す方に向きます。国内の落札で題から当時物と分かる物は、約180日で1件(104,292円)でした(2026年9月29日の観測。比べ方は買い方の選び方)。

第6章 買う前に何を確かめる? 実寸・英語の表記・関税

型番さがしの人

B-3 は丈が短めという声があり、関税も、革の衣類と毛皮の衣類のどちらに当たるかで変わりえます。買う前に確かめたい3つを、順に見ていきます。

まず確かめたいのは、背の丈と脇の下の実寸、ラベル・背中・襟の革ひもの写真、関税の区分の3つです。B-3 は丈が短めという声があり、ラベルの番号は市販品にも印刷され、羊の毛皮の上着は関税20%の区分に当たりうるからです。

サイズと丈は、どう選ぶ?

B-3 は丈が短めという声があるので、背の丈と脇の下の幅を出品者に測ってもらい、手持ちの厚手の上着と比べて選びます。

  • B-3 の規格のサイズ表は、今回は読めていません。日本の復刻はサイズ34〜44、同じ系統の B-6 の復刻は36〜46で売られています。
  • 海外のフォーラムでは、B-3 は丈が短めの服で、当時は股上の深い羊革のズボンと重ねて着た、という意見が出ています(報告)。今のズボンに合わせると短く見えやすいので、背の丈(length)は出品者に測ってもらってください。
  • 毛皮が厚いため、脇の下の幅(pit to pit)の実寸は、中の毛皮の分だけ着られる幅より大きく出ることがあります(推論)。手持ちの厚手の上着と、表と中の両方の寸法で比べると確かです。

出品の英語は、何を意味する?

年代の手がかりになるのは、胸のバックル(chest buckle)と背中の枚数(3-piece・4-piece back)の語です。

英語意味確かめたいこと
shearling/sheepskin毛の付いた羊革中の毛皮の抜け・固さの写真
chest buckle胸のバックル1934〜37年の図面の特徴
3-piece back/4-piece back背中の枚数(腰の帯を含む)日本の「2パネル」「3パネル」との対応
russet/seal/mixed batch赤茶/濃い茶/色の混ざったロット染め直しの有無
unsigned labelメーカー名の無いラベル注文番号から作り手を当たる
dry rot/tears革の劣化・裂け古い羊革は弱いという持ち主の話

状態の良し悪しの判断はこの記事ではしません。英語の意味と、フォーラムで気にされている点の紹介です。

英語で何と検索する?

当時の物を探すなら「Army Air Forces」を足し、図面番号「33H5595」で探すと市販品が多く混ざります。

検索語ねらい
B-3 jacket Army Air Forces当時の陸軍航空隊の物を広く。題の年代は出品者の表記
Type B-3 33H55951938年以降の図面番号の表示。市販品が多い
A-3 sheepskin trousers組の羊革のズボン
B-6 flight jacket sheepskin毛足の短い近い型
Avirex Type B-3米国の市販品

関税は何%? 送れない物は?

  • 羊の毛皮を裏張りした上着は、関税率表の注の上では毛皮の衣類(43.03)に当たりうる物で、税率は20%です。革の衣類(4203)の一般の税率10%とは区分が違います。どちらになるかは税関が決めます。
  • 課税価格の合計が1万円以下なら免税になりますが、B-3 の価格帯ではほとんどの場合この額を超えます(推論)。計算のしかたは関税・消費税のページにあります。
  • 当時の組の出品には、帽子・手袋・記章などが付くことがあります。付属品が送れる物かは、送れない物の一覧でも確かめてください。

どこで買う? 買い方の選択肢

重さと丈を試着で確かめたいなら国内の店、米国の当時物を買うなら eBay で直接か代行です。

買い方向く場面気をつけること
国内の古着店・ミリタリーショップ重さと丈を試着で確かめたいとき当時物の在庫は店による
ヤフオク・メルカリ市販品・日本の復刻を探す題の「実物」「前期型」は出品者の表記。ラベルと背中の写真を頼む
eBay で直接米国の当時物を自分で探す英語でのやりとり。重い荷物の送料
代行(セカイモンなど)日本語で eBay の出品を買う手数料と3kg前後の国際送料。総額は上の試算を参照

どの方法が合うかは、総額・手間・返品の決まりで変わります。比べた表は買い方の選び方にあります。

よくある質問

質問は、2026年9月29日の Google の検索候補に「B-3 フライトジャケット」「B-3 ジャケット」「B3 ムートン」と並んで出た語(とは・本物・サイズ感・バイク・手入れ・アビレックス)から選びました。

B-3 フライトジャケットとは何ですか

米陸軍航空隊の、毛の付いた羊革の飛行用の上着です。品名は「Jacket, winter flying, type B-3」で、A-3 のズボンと組でした。規格は1934年の3061(試用)と1935年の94-3061で、1946年に取り消されています。

本物かどうかは、ラベルで分かりますか

分かりません。市販品にも図面番号や当時の契約番号を印刷したラベルがあり、当時の物にもメーカー名の無いラベルがあります。ラベルから読めるのは、注文の年度・図面番号・サイズなどの事実までです。この記事では真贋の判断はしません。

B-3 と B-6 はどう違いますか

B-6 は1939年の規格3097の型で、毛足が1/4インチと B-3(1/2インチ)の半分です。B-6 は閉じた機内向けの軽い型とされました。腰の絞りは、B-3 がベルトで B-6 はファスナーとする記事がある一方、B-6 の最終型は裾の革のストラップとする記事もあります。どちらも1946年7月24日に規格が取り消されました。

サイズ感はどう選べばよいですか

規格のサイズ表は確かめられていません。丈は短めの服という持ち主の意見があります。表の実寸と、中の毛皮を含めた着られる幅は違うので、出品者に実寸を聞き、手持ちの厚手の上着と比べてください。

バイクで着られますか

重くかさばり、前傾の姿勢では肩が疲れるという日本語のブログの話があります(報告)。同じブログは、背中の縫い目の少ない初期の型のほうが肩を動かしやすいとも書いています。

AVIREX の B-3 は軍の物ですか

AVIREX の B-3 は市販品です。日本では1980年代後半に流行し、軍の形に近い「Type B-3」と民生の形の「B-3 Type」がある、という説明があります。ラベルに当時の図面番号や契約番号が入っていても、それだけで当時の軍の納入品とは言えません。たとえば AVIREX の出品に見られる「AC-17755」は、1941年の Aero Leather の契約番号です。


試用の規格3061で作られた B-3 は、1934会計年度の最初の注文、Werber Leather Coat の1,500着だけでした。

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海外通販でマニアックな品を探すときの型番と総額を、規格書や海外の資料で調べて書いています。品物を買って試した話ではなく、資料で確かめたことを書いています。

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