最終確認 資料55件
ミリタリー米軍フライトジャケット11種類の一覧|MA-1の年代はタグの2か所、G-1とA-2は軍が違う
この記事でわかること
- 11種は、素材で分けると見分けやすくなります。 革(A-2・G-1)、毛皮付きの羊革(B-3)、綿やナイロン(B-10・B-15・MA-1・L-2B)、極寒用のパーカー(N-2B・N-3B)、燃えにくい繊維のノーメックス(CWU-36/P・CWU-45/P)です。同じ革でも、G-1は米海軍(規格番号MIL-J-7823)、A-2は米陸軍航空隊(94-3040)の物です。→11種の一覧表・G-1とA-2の違い
- MA-1の年代は、タグの2か所で絞れます。 規格番号「MIL-J-8279」の後ろの英字(規格を改めたときの記号)と、契約番号の頭の「DSA」「DLA」です。DSA・DLAは米国防総省の補給の機関の名前と考えられ、その機関は1977年1月1日に DSA から DLA へ名前が変わりました。規格の版は、G版が1988年3月18日、G版の改訂1が1990年10月31日です。→MA-1の年代の見分け方
- タグで分かるのは「その版の規格で作られた」ことまでです。 製造年そのものではなく、真贋の保証でもありません。軍に納めた会社や復刻品の会社は、民間向けにも同じ形のジャケットを作っています。
この記事は、型番と年代を調べるための手引きです。本物かどうか・状態・値段の判断はしません。
同じ「MA-1」「N-3B」でも、規格の版で、生地や作りが変わっていました。そこで、11種の軍・規格番号・時期・素材を、規格書と資料で確かめて1つの表にしてみました。型が決まったら、型番ごとの記事でタグを読むと、年代を絞れます。
型番ごとの詳しいページ
ミリタリーA-2フライトジャケットの年代はラベルの契約番号で絞れる|W535・W33-038の書式と馬革・山羊革
ミリタリーG-1フライトジャケットの年代はタグで絞れる|MIL-J-7823の版と、1984年の山羊革から牛革へ
ミリタリーB-3フライトジャケットの年代は3か所で絞れる|胸のバックル・背中の枚数・注文番号、1934年は試用の年
ミリタリーB-10フライトジャケットとB-15の違いは胸のポケットで分かる|18件の注文・肩章・赤リブの有無
ミリタリーB-15フライトジャケットの版はタグと表地で絞れる|Spec 3220・MIL-J-6251Bの読み方とMOD
ミリタリーMA-1の年代はタグの2か所で絞れる|1967年製の1着で読む契約番号DSA・DLAと裏地の色
ミリタリーL-2BとMA-1の違いは中綿と向く気温|年代はタグの版の英字と裏地の色で絞る
ミリタリーN-3Bの年代はタグで絞れる|規格番号MIL-J・MIL-P・MIL-DTLと契約番号の読み方、N-2Bとの違い
ミリタリーN-2Bの年代はタグの2か所で絞れる|規格番号MIL-J・MIL-P-6278と契約番号DSA・DLA
ミリタリーCWU-45/P実物の年代はラベルの版と契約番号で絞れる|初期型は名前が無い・CWU-36/Pとの違い
ミリタリーCWU-36/P実物の年代はラベルの版と物品番号で絞れる|1975年・2012年の番号とタンカラー・民生品との違い
- A-2・G-1・MA-1の写真:San Diego Air & Space Museum Archives既知の著作権制限なし(Flickr Commons)元のページ(A-2G-1MA-1)
- B-3・B-10・B-15・L-2B・N-3B・N-2B・CWU-45/P・CWU-36/Pの写真:セカイモンの出品(2026年10月)セカイモンの許可を得て掲載
型番と規格番号はどう違う?(この表の読み方)
- 型番と規格番号は別のものです。 型番は「MA-1」「B-15」のような品物の名前です。規格番号は「MIL-J-8279」のような、作り方を決めた文書の番号です。規格番号の付け方とASSISTでの調べ方は、米軍衣類のタグの読み方のページにまとめています。
- 後ろの英字の意味も違います。 型番の後ろの英字(B-15CのC)は、同じ系列の中の型の違いを表します。規格番号の後ろの英字(MIL-J-8279GのG)は、規格を改めた回を表します。
- 表に書いたのは、確かめられた値だけです。 公的機関や規格の資料で確かめたもの、または互いに独立した資料2件以上で一致したものだけを書きました。資料が1件だけの値は、表に入れず、照合待ちの一覧に分けています。
- 「採用の時期」は、資料に出てくる時期です。 いつまで作られたかは、この表では扱いません。
- 規格の版と日付は、米国防総省の規格データベース(ASSIST)で確かめました。 MA-1(MIL-J-8279)・G-1(MIL-DTL-7823)・N-3B(MIL-DTL-6279)は、ASSISTの文書の詳細と改訂履歴で確かめました。L-2B(MIL-J-7448)・N-2B(MIL-P-6278)・CWU-45/P(MIL-J-83388)・CWU-36/P(MIL-J-83382)は、ASSISTにある規格書の本文で版と日付を確かめました。確かめられない欄は「—(未確認)」にしています。
米軍のフライトジャケットは何種類? 11種の一覧
まず11種を1つの表に並べました。気になる型番が決まったら、型番の下のリンクから、その型番の記事へ進んでください。
この表で比べるのは11種です。型番の下のリンクから、その型番で分かることを読めます。
| 型番 | 何の型番か(軍の区分) | 規格番号 | 採用の時期 | 主な素材・特徴 |
|---|---|---|---|---|
A-2ラベルの契約番号で時期を絞る | 革のフライトジャケット(米陸軍航空隊) | 94-3040(陸軍航空隊の仕様・図面の番号) | 1931年(5月9日に承認)。1980年代後半に空軍で復活 | 最初の仕様は馬革。第二次世界大戦中は山羊革の物もある |
G-1タグの英字と契約番号で年代を絞る | 革のフライトジャケット(米海軍) | MIL-J-7823(E版は1971年1月15日。今の番号は MIL-DTL-7823 で、F版は2020年6月9日) | —(未確認) | 山羊革・牛革 |
B-3胸のバックルと背中の革の枚数で年代を絞る | 毛皮付きの羊革(シアリング)の冬の飛行用ジャケット(米陸軍航空隊。規格番号は A-2 と同じ陸軍航空隊の 94- の系列) | 94-3061(試用のときは3061)。米国立公文書館の目録に同じ番号の綴りがある | 1934年(試用の始まり。制式化の日付は資料で分かれる) | 羊革と毛皮 |
B-10B-15との見分け方と肩章の有無 | 綿の中間の気温帯向け(インターミディエイト)のフライトジャケット(米陸軍航空隊) | 3157(書類では94-3157。米国立公文書館に綴りがある) | 1943年(仕様の発行は6月19日、制式化は11月4日とする書類の写しがある) | 表地は綿、裏地はアルパカとウールのパイル |
B-15版の見分け方と、襟がニットの「MOD」 | MA-1の前の型のフライトジャケット(軍の区分は未確認) | MIL-J-6251(B-15Dの規格は MIL-J-6251B で、1953年1月13日) | 1940年代 | 最初は綿、のちにナイロン |
MA-1タグの2か所で年代を絞る | 中間の気温向け(インターミディエイト)のフライトジャケット(米空軍が開発) | MIL-J-8279(英字なしからG版までの8種類。2023年3月20日に廃止) | 1950年代に開発 | ナイロン。裏地の色は年代で違う。G版(1988年)の規格書は中綿を覆う布をセージグリーンとし、オレンジの指定は無い。オレンジの裏地で裏返して着られる形が広く知られるが、どの版から採られたかは資料で分かれる(説の割れ方はMA-1のページで) |
L-2B裏地の色と版の関係、MA-1との違い | MA-1より軽いナイロンのジャケット(米空軍の規格。1979年のK版の題は「Jacket, Utility」) | MIL-J-7448(K版は1979年2月15日) | —(未確認) | ナイロン。軽い防寒(ライトゾーン)向け |
N-2B規格書に書かれた用途とN-3Bとの違い | 腰までの丈の、フード付きの極寒用パーカー(1983年のG版の規格は米空軍が担当) | MIL-P-6278(G版は1983年11月30日。F版までは MIL-J-6278) | —(未確認) | G版は表地・裏地ともナイロン、中綿はポリエステル |
N-3Bタグの頭の文字で規格の時期を絞る | 極寒用のパーカー(米空軍) | MIL-DTL-6279(K版は1987年3月15日、M版は2003年12月9日。2020年5月21日に廃止)。番号の頭はJ版(1978年)までMIL-J、K版(1987年)からMIL-P、M版(2003年)からMIL-DTL | 1950年代に開発 | 表地は綿か、綿とナイロンを組み合わせた生地で、版で違う(K版・L版は3種類から、M版は2種類から選ぶ。詳しくは下)。フードの縁取りは合成の毛皮(K版から) |
CWU-36/P規格の版とNSNで年代を絞る | 暖かい時期向けのフライトジャケット(米軍の航空乗員用。規格は華氏50度〈約10℃〉以上で着る物とする) | MIL-J-83382(C版は1981年10月30日。表紙によるとB版は1978年5月2日。今も有効) | 1978年のB版より前(A版の日付は未確認。アルファ社は1980年に国防総省から受注) | 高温に強いアラミドのツイル(規格書の語。商品名のノーメックスで呼ばれることが多い) |
CWU-45/P初期型のラベルとCWU-36/Pとの違い | 寒い時期向けのフライトジャケット(米軍の航空乗員用) | MIL-J-83388(E版は1992年6月18日で、D版〈1988年4月5日〉を置き換えた。今も有効) | 1973年(A版の日付「05 SEPT. 1973」をラベルに書いた物が、複数の持ち主から報告されている。規格書の本文は未確認)。アルファ社は1980年にCWU-36/PとCWU-45/Pの契約を受けたとしている | 高温に強いアラミドのツイル(規格書の語。商品名のノーメックスで呼ばれることが多い) |
- A-2・G-1・MA-1の写真:San Diego Air & Space Museum Archives既知の著作権制限なし(Flickr Commons)元のページ(A-2G-1MA-1)
- B-3・B-10・B-15・L-2B・N-2B・N-3B・CWU-36/P・CWU-45/Pの写真:セカイモンの出品(2026年10月)セカイモンの許可を得て掲載
表の出典の格は、ページ下の出典一覧にあります。Wikipedia・EverySpec(民間の規格アーカイブ)・雑誌の記事はB級、メーカーの公式ページはA級、官公庁の資料はS級です。
B-3・B-10の規格の番号と日付は、米国立公文書館の書類を海外の収集家が写して公開したものが今いちばんまとまった資料です(綴りがあることは公文書館の目録で確かめました)。B-3の年代を胸のバックル・背中の革の枚数・ラベルの注文番号で絞る方法はB-3のページで、B-10とB-15の見分け方と契約の一覧はB-10のページで読めます。
MA-1のタグのどこを見れば年代が分かる?
MA-1のタグで見るのは、規格番号の後ろの英字と、契約番号の頭の3文字の2か所です。どちらも年代を絞る材料で、本物かどうかを決める材料ではありません。
MA-1の年代を文字で絞る手がかりは、タグの「規格番号の改訂記号」と「契約番号の頭の3文字」の2つです。ファスナーやポケットなど見た目の違いは、出典を確かめられたものがないため、この記事では扱いません。タグにどの項目が書かれるかも、MA-1の規格書の本文ではまだ確かめていません(要確認)。米軍衣類のラベルに書く項目の決まり(ラベルの規格)は、米軍衣類のタグの読み方のページにまとめています。
1. 規格番号の改訂記号(MIL-J-8279の後ろの英字)
MA-1の規格番号はMIL-J-8279です。空軍は、新しい生地や縫い方を取り入れたときなどに規格を改め、番号の後ろに英字を足しました(8279、8279A、8279B…)。英字は、付かないものからGまであります。
| タグの表記 | 規格が出た時期 | 確度 |
|---|---|---|
| MIL-J-8279(英字なし)〜MIL-J-8279E | —(未確認) | 未確認 |
| MIL-J-8279F | 1978年11月6日 | 確定(ASSISTにあるG版の本文に、F版(1978年11月6日)を置き換えるとある) |
| MIL-J-8279G | 1988年3月18日 | 確定(ASSISTの改訂履歴) |
| MIL-J-8279G Amendment 1(G版の改訂1) | 1990年10月31日 | 確定(ASSISTの改訂履歴) |
| 規格の廃止(Cancellation) | 2023年3月20日 | 確定(ASSISTの改訂履歴) |
読み方は次のとおりです。
- 改訂の時期より前には作られていない、と考えられます(推論)。 たとえば「8279G」のタグなら、1988年3月18日より後に作られた物と読めます。
- 古い版の番号でも、その時期に作られたとは限りません。 Wikipedia英語版のG-1の記事には、新しい版(MIL-J-7823A)の契約なのに、ラベルには「MIL-J-7823」と書かれた例が載っています(資料1件のみ)。
- Wikipedia英語版は、G版とG版の改訂1は地上で働く人(地上要員)だけのもので、航空乗員には燃えにくいCWU-36/PとCWU-45/Pが支給された、としています(資料1件のみ)。G版の本文は「米空軍の人員が中間の気温帯で着る」とだけ書き、航空乗員か地上要員かを分けていません。
2. 契約番号の頭の3文字(DSA・DLA)
- Wikipedia英語版のG-1の記事にある契約番号の一覧には、「DSA」で始まる番号と「DLA」で始まる番号があります。
- 米国防総省の補給の機関は、1961年10月1日に Defense Supply Agency(DSA)として作られ、1977年1月1日に Defense Logistics Agency(DLA)へ名前を変えました。
- 頭の3文字をこの機関名の略だとすると、DSAで始まる契約は1977年より前、DLAで始まる契約は1977年以降のものと考えられます(推論)。
- 契約番号の中の数字の意味は、当時の決まりを確かめられていないため、この記事では扱いません(要確認)。今の規則での契約番号の並びと、古いタグを読むときの注意は、米軍衣類のタグの読み方のページにまとめています。
3. 2つの手がかりが示す時期の重なりで絞る
規格の版と契約番号の頭は、別々の手がかりです。どちらも「いつごろの物か」を絞るための材料で、本物かどうかを決める材料ではありません。
- 2つが示す時期が重なれば、その範囲に年代を絞れます(推論)。
- 2つの手がかりが食い違う場合は、年代の判断を保留し、購入の前に出品者に確認してください。食い違う理由は、タグの文字だけでは分かりません。
- 食い違いの理由の判断と、真贋の判断は、この記事ではしません。
1960〜70年代のMA-1(DSA契約)を探している方へ。 この節の2つの手がかり(規格の版と契約番号の頭)の使い方、規格書がタグに書くよう決めた項目、裏地がオレンジになった時期の説の割れ方、軍の納入品・民生品・日本の復刻の違いは、MA-1のページで読めます。
G-1とA-2はどう違う? 海軍と陸軍航空隊の革のジャケット
革のジャケットで名前が並びやすいのが、G-1とA-2です。調べてみると、どちらも革ですが、使った軍と規格の系統が違いました。
G-1とA-2は、どちらも革のフライトジャケットです。ただし、使った軍と規格の系統が違います。
| 項目 | G-1 | A-2 |
|---|---|---|
| 使った軍 | 米海軍 | 米陸軍航空隊 |
| 規格番号 | MIL-J-7823(今の番号は MIL-DTL-7823) | 94-3040 |
| 始まり | —(未確認) | 1931年 |
| 主な革 | 山羊革・牛革 | 最初の仕様は馬革 |
| 襟 | —(未確認) | 革の襟 |
| その後 | —(未確認) | 1980年代後半に空軍で復活 |
G-1の規格は今も有効(ASSISTの状態は Active)で、今の版は MIL-DTL-7823F(2020年6月9日)です。E版の改訂3(Amendment 3)の日付は、ASSISTの改訂履歴では1984年10月18日です。EverySpecの記事名は1994年10月18日としていて、食い違います。ASSISTにある改訂3の本文は、表の革を山羊革から牛革に改めています(Wikipedia英語版の「改訂3から牛革」という説明と合います)。
資料が1件だけのため表に入れなかった点は、次のとおりです。
- G-1の系統: Wikipedia英語版によると、G-1は1940年3月28日の海軍の仕様「M-422」から始まり、AN-J-3a、55-J-14、MIL-J-7823などと続きます。最初のM-422の襟はムートン(毛の付いた羊の革)だった、としています(資料1件のみ・要確認)。
- G-1を使う人: Wikipedia英語版は、海軍のほか海兵隊と沿岸警備隊の航空要員も使っている、としています(資料1件のみ)。
G-1にもA-2にも、民間向けの同じ形の物や復刻品があります。規格番号の読み方と注意は、MA-1の年代の見分け方と同じです。G-1の年代をタグの規格番号の英字と契約番号で絞る方法、山羊革から牛革への切り替えはG-1のページで、A-2のラベルの契約番号の書式と、馬革・牛革・山羊革の話はA-2のページで読めます。
N-3BとN-2Bはどう違う? タグの規格番号で分かること
N-3Bの規格書を版ごとに開いてみると、規格番号の頭が「MIL-J」「MIL-P」「MIL-DTL」と変わっていました。製造年そのものではありませんが、どの時期の規格に沿ったかの手がかりになると私は読んでいます。
- N-3Bは、米空軍の極寒用のパーカーです。1950年代の初めに開発されました。アルファ社は、1959年に初めて空軍のN-3Bを国防総省から受注した、としています。
- N-2Bも、フードが付いた極寒用のパーカーです。アルファ社は、1963年にN-2BとMA-1を初めて受注した、としています。
- 丈とフードの違い: Wikipedia英語版は、N-3Bを4分の3の丈で取り外せない大きなフードが付いた物、N-2Bを腰までの丈で取り外せない割れたフード(split hood)が付いた物と説明しています(資料1件のみ)。
- 規格の版と日付: ASSISTでは、N-3Bの規格(ASSISTでの文書番号は MIL-DTL-6279)の版は、K版が1987年3月15日、L版が1993年1月15日、M版が2003年12月9日です。この規格は2020年5月21日に廃止されています。
- 規格番号の頭の文字: ASSISTにあるK版の本文の表紙には、MIL-P-6279K(1987年3月15日)が MIL-J-6279J(1978年6月26日)を置き換える、とあります。L版(1993年)は MIL-P-6279L、M版(2003年)は MIL-DTL-6279M です。規格番号の頭は、J版まで「MIL-J」、K版とL版は「MIL-P」、M版から「MIL-DTL」です。タグの頭の文字は、どの時期の規格に沿ったかの手がかりになります(推論。製造年そのものではありません)。
- 表地の生地: N-3Bの表地はナイロンだけの生地ではありません。規格書は、表地を次の生地から選ぶとしています。J版より前の規格の生地は、本文を確かめていません(要確認)。
| 規格の版 | 表地に使える生地 |
|---|---|
| MIL-P-6279K(1987年)・MIL-P-6279L(1993年) | 綿のオックスフォード(MIL-C-484)、綿の縦糸とナイロンの横糸のオックスフォード(MIL-C-3924)、綿とナイロンのサテン(MIL-C-43191)のどれか |
| MIL-DTL-6279M(2003年) | MIL-C-484 か MIL-C-43191 のどちらか |
- 契約番号: DSA・DLAの読み方は、MA-1の年代の見分け方と同じです。
N-3Bのフードの毛皮については、Wikipedia英語版に、ベトナム戦争のころの古いフードは本物の毛皮で、後の物は合成の毛皮だった、とあります(資料1件のみ)。規格書では、1987年のK版から2003年のM版まで、フードの縁取りは白い合成の毛皮(MIL-C-43824)と決められています。本物の毛皮が付いた物を買うときの注意は、日本に送るときの注意を見てください。N-3Bの規格書に書かれたタグの項目とサイズ表、表地と毛皮の世代、持ち主・収集家の声はN-3Bのページで、N-2Bの規格書(1983年のG版)が書く用途とN-3Bとの比べはN-2Bのページで読めます。
MA-1・L-2B・CWU-45/P・CWU-36/Pはどう違う? 素材と気温の区分
B-10からB-15、MA-1、そして燃えにくいノーメックスのCWU-36/P・CWU-45/Pへ。名前が似ていても、素材と気温の区分が違います。
この系列の流れは、B-10 → B-15 → MA-1 → CWU-36/P・CWU-45/P(航空乗員用)の順です。B-15は綿のB-10の後の型、MA-1はB-15の後の型です。燃えにくいノーメックスのCWU-36/Pは、MA-1のようなナイロンのジャケットに代わりました。
| 項目 | MA-1 | L-2B | CWU-45/P | CWU-36/P |
|---|---|---|---|---|
| 素材 | ナイロン | ナイロン | ノーメックス | ノーメックス |
| 気温の区分 | 中間(インターミディエイト) | 軽い防寒(ライトゾーン) | 寒い時期向け | 暖かい時期向け |
| 規格番号 | MIL-J-8279 | MIL-J-7448 | MIL-J-83388 | MIL-J-83382 |
- L-2Bは、MA-1より軽い型です。Wikipedia英語版は、L-2BにはMA-1と違って肩のストラップ(エポレット)があり、内ポケットがない、としています(資料1件のみ)。ただし1979年のK版の規格書の型紙には肩章がなく、肩章の有無は版で違うと読むのが規格書と合います(推論)。
- CWU-45/PとCWU-36/Pは、名前が似ていても気温の区分が違います。資料によっては「CWU-45P」「CWU-36P」のように、スラッシュを省いて書かれます。
B-15の版を表地と色で絞る方法と襟の改修(MOD)はB-15のページ、L-2Bの版ごとの裏地の色と肩章はL-2Bのページ、CWU-45/Pの初期型のラベルと民生品との違いはCWU-45/Pのページで読めます。CWU-36/Pの規格書(1981年のC版と1985年の改訂1)に書かれた作りと、NSN・ラベルで年代を絞る方法は、CWU-36/Pのページで読めます。
資料が1件だけの規格番号と日付(照合待ち)
次の値は、資料が1件だけで、ほかの資料では確かめられていません。そのため表には入れていません。米国防総省の規格データベース(ASSIST)で照合できたら、表に移します。MA-1のF版の日付、G-1の今の版と改訂3の日付、N-3BのK版の日付は、ASSISTで照合できたので、表と本文に移しました(2026年9月29日)。N-3Bの規格番号の頭の文字(MIL-J・MIL-P・MIL-DTL)も、ASSISTにある規格書の本文で確かめたので、N-3BとN-2Bの節に移しました(2026年9月29日)。L-2B・N-2B・CWU-36/P・CWU-45/Pの規格の版と日付、G-1の改訂3の中身、B-15Dの規格(MIL-J-6251B)も、原典で確かめたので表と本文に移しました(2026年9月29日)。B-15Cの規格(MIL-J-6251)が1951年2月26日にA-2の仕様と置き換わったことは、米国立公文書館の書類の写しを読んだ収集家の報告(B-10の仕様も同じ日に取り消された)と一致したので、この一覧から外しました(2026年9月30日)。B-15の版ごとの年表はB-15のページで読めます。
- G-1: MIL-J-7823(最初の版)は1951年11月21日(Wikipedia英語版)
この一覧の値は、確かめられた事実としては扱わないでください。
輸入すると関税はどうなる? 革・毛皮と送れない物
フライトジャケットは、革と毛皮の物で関税の決まりが変わります。本物の毛皮が付いた物は、何の動物の毛皮かを、入札の前に出品者に確かめておきたいところです。
フライトジャケットは、素材によって関税の決まりが変わります。とくに革と毛皮の物は注意してください。下の表は2026年9月29日時点の決まりです。2028年4月1日には、個人で使う物の0.6掛けの特例が廃止されるなど、決まりが変わります。変更は関税・消費税のページにまとめています。
| 決まり | フライトジャケットに関係するところ |
|---|---|
| 課税価格の合計が1万円以下なら免税 | 免税にならない物の主な例は、革のカバン・ハンドバッグ・手袋、編物(ニット)の衣類、革靴などです。正式な一覧(関税定率法施行令第16条の3)には、革の手袋(4203.21・4203.29)は入っていますが、革の衣類(4203.10)は入っていません |
| 課税価格の合計が20万円以下なら簡易税率 | 革製品(第42類)とニット製の衣類(第61類)には簡易税率を使わず、一般の税率になります。毛皮製の衣類(43.03)は、簡易税率の表で20%の区分です |
| 一般の税率の区分 | 実行関税率表では、革の衣類(4203.10)は「毛皮をトリミングとして使用したもの」などと「その他のもの」で区分と税率が分かれています。毛皮製の衣類は別の項(43.03)です |
- 毛皮の襟が付いた革のジャケットや、B-3のような毛皮付きの羊革の物が、どの区分に当たるかは、通関の手続きで決まります。この記事では区分を判断しません。
- 課税価格の計算のしかたや、複数の商品を同じ箱で送ったときの合算は、関税・消費税のページで説明しています。
- ワシントン条約: 原材料の証明などがなく、条約に当たるおそれがある物は、通関できません。爬虫類の革などは、条約の対象になる動物が多くあります。本物の毛皮が付いた物は、何の動物の毛皮かを出品者に確かめてから入札してください。
- 一部を取り除いて届くことがあります: セカイモンの物流センターで輸入規制に当たる部分が見つかると、確認なしにその部分を取り除いて発送されます。規制に当たる部分が商品の主な部分のときなどは、この扱いになりません。
- 模倣品: 正規のメーカーの品物でない物は、届けられないことが多いとされています。
手数料や国際送料まで含めた総額の目安は、次の計算機で確かめられます。革のジャケットは「その他の革製品」を選んでください。
ツール総額計算機
単独のページで開く商品の価格と送料などを入れて、支払う総額の目安を計算します。
支払う総額の目安
商品の価格を入れると、総額の目安が出ます。
0.6掛けの特例は2028年4月1日に廃止されます(法律は成立済み)。それ以降に届く荷物は、このツールでは計算しません。
出典: 財務省「第221回国会における財務省関連法律(成立日・公布日)」、e-Gov法令検索「関税定率法 第4条の6(令和8年法律第5号による改正、2028年4月1日施行の版)」
この金額は目安です。実際の関税・消費税は、通関の後にセカイモンから届く確定のお知らせで決まります。為替・送料・課税価格の扱いがわからない部分は、幅と「要確認」で示しています。燃油サーチャージは含んでいません。
この記事で扱わないこと:真贋と、見た目だけで決める年代
- 本物かどうかの判断、状態や値段の評価
- ボタン・ファスナー・裏地の色など、見た目での年代の見分け方(出典を確かめられたものから追記します)
- 契約番号の数字の読み方(当時の決まりを確かめてから追記します。今の規則での並びは、米軍衣類のタグの読み方のページの契約番号の節にあります)
- ストック番号(NSN・FSN)の読み方(米軍衣類のタグの読み方のページのNSNの節にあります)
この記事を書いた人
型番さがしの人
海外通販でマニアックな品を探すときの型番と総額を、規格書や海外の資料で調べて書いています。品物を買って試した話ではなく、資料で確かめたことを書いています。
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