最終確認 資料52件
ミリタリーL-2BとMA-1の違いは中綿と向く気温|年代はタグの版の英字と裏地の色で絞る

出品者が「1961 … L-2B SKYLINE」として出している品(セカイモン、2026年10月1日)
写真:セカイモンの出品(2026年10月)セカイモンの許可を得て掲載
この記事でわかること
- MA-1との違いは、中綿の有無と向く気温です。 1979年のK版は華氏50〜86度(およそ10〜30℃)向けで中綿の指定が無く、起毛の裏地1枚です。MA-1のG版は華氏14〜50度向けで、ポリエステルのわたを入れます。→MA-1との違い
- 裏地がオレンジでなくても、後の民生品とは限りません。 最後の版(1979年のK版)の規格書は、裏地の色の既定をセージグリーンとしています。オレンジの裏地は1960年ごろのD版から1970年代までの物、と収集家や作り手は説明します。→年代・版の見分け方
- 題に「実物」とある物は、国内の落札の中央値が32,250円でした。 2026年4〜9月の本体26件で、題に1950年代・黒タグとある4件は93,071〜180,000円。米国発の出品(中央値189ドル)を輸入すると41,868〜43,038円です。→相場と総額
この記事は、タグと裏地から年代を絞り、国内と海外の相場を比べるための手引きです。本物かどうかの判定はしません。
年代・版を決めて、海外の出品を探す
1950年代初期のL-2B(A〜C版)
C版までは灰色・緑系の裏地(収集家の説明)。米国の出品は少なく、復刻も混ざる
出品者が「USAF 1950s L-2B 'Northrop Red' flight jacket by Buzz Rickson's」として出している品(セカイモン、2026年10月1日)
写真:セカイモンの出品(2026年10月)
英語の検索語
L-2B 1950s USAF1960年前後のSkyline社製(C・D・F版)
D版からオレンジの裏地。F版までは肩章が残る(収集家の説明)
出品者が「Vintage 1961 MIL-J-7448D L2-B Vietnam War Bomber Jacket Skyline Clothing Corp.」として出している品(セカイモン、2026年10月1日)
写真:セカイモンの出品(2026年10月)
英語の検索語
L-2B Skyline1970年前後のアルファ社製(J版)
肩章・裾の当て布が無く、MA-1に近い見た目(収集家の説明)
出品者が「1970s USAF Alpha Industries L-2B MIL-J-7448J Medium 50th TFW 1973」として出している品(セカイモン、2026年10月1日)
写真:セカイモンの出品(2026年10月)
英語の検索語
MIL-J-7448JMIL-J-7448(版を問わず)
題に規格番号を書いた出品。タグの版の英字で年代を絞る
出品者が「Vintage USAF L-2B Flight Jacket MIL-J-7448 Military Bomber Green Original」として出している品(セカイモン、2026年10月1日)
写真:セカイモンの出品(2026年10月)
英語の検索語
MIL-J-7448
国内なら古着店・ヤフオク・メルカリでも探せます(比べ方は買い方の選び方)。
L-2Bの最後の規格書(1979年のK版)を読んでみると、裏地の既定の色はオレンジではなくセージグリーンでした。「L-2Bの裏地はオレンジ」と覚えている人にこそ、読んでほしい記事です。
目次
序 最後の規格書から、何が分かる?
1979年のK版の規格書を読むと、L-2Bが最後は「飛行しない人のための上着」と決められ、裏地の既定がオレンジではなくセージグリーンだったことが分かります。前の型のL-2は Jacket, Flying, Light と呼ばれた、と収集家は説明します。K版の題は Jacket, Utility L-2B で、飛行しない人員が華氏50〜86度で着る物とし、裏地の色は「特に定めなければセージグリーン」としています。この規格はK版のまま残り、2025年4月10日に後継なしで廃止されました。題の下の写真は、出品者が「1961年」「Skyline 製」として米国で出している1着で、今、海外で出ている品の姿の例です(私は本物かどうか・年代を確かめていません)。L-2Bの生まれと変化は第1章、タグの読み方は第2章、裏地の食い違いは第3章、持ち主の報告は第4章、値段は第5章、買う前に確かめることは第6章で書きます。
L-2Bはどんなジャケット? 規格と素材の履歴書
L-2Bは、米空軍の規格 MIL-J-7448 の軽いナイロンのジャケットです。最後の版(1979年のK版)は、飛行しない人員が華氏50〜86度で着る物としています。「確度」の列は、確定=原典(規格書・公的機関)、通説=互いに独立した資料2件以上、報告=資料1件だけ、推論=私が事実を組み合わせて考えたこと、です。
| 項目 | 内容 | 確度 |
|---|---|---|
| 規格上の名前 | K版は Jacket, Utility L-2B。前の型のL-2は Jacket, Flying, Light と呼ばれた、という収集家の説明。米国の出品の題には「Flying Man's Light Zone」の表記が多い | K版は確定、L-2の名前は通説 |
| 規格番号 | MIL-J-7448。英字なしからK版まで | K版は確定、版の並びは通説 |
| 原典で読める版 | K版(1979年2月15日、34ページ)と廃止の通知(2025年4月10日)だけ | 確定 |
| 規格の廃止 | 2025年4月10日、後継の規格なし | 確定 |
| 着る人と気温 | K版は、飛行しない人員が華氏+50〜+86度(摂氏およそ10〜30度。摂氏は私の換算)の軽い気温帯で着る物 | 確定(K版) |
| 表地 | ナイロンツイル(MIL-C-4294 の Type II Class C)、色は空軍の1511番のセージグリーン | 確定(K版) |
| 裏地 | 表が化学繊維・裏がウールの起毛の布(MIL-C-8797)。中綿の指定は無い | 確定(K版) |
| 襟・裾・袖口 | ウールのニット(MIL-C-3735)、1525番のセージグリーン | 確定(K版) |
| サイズ | S・M・L・XL・XXL の5つ。言葉でサイズを書いた最初の系列、という作り手の説明 | サイズは確定、最初の系列は通説 |
| 物品の分類(FSC) | K版で 8415(特殊用途の衣類)から 8405(外衣)に変えた | 確定 |
| 図面 | 空軍の図面 51B3566「Jacket, Utility L-2B」 | 確定 |
| 前の型・後の型 | 前はL-2(オリーブ)とL-2A(青)。航空乗員用はノーメックスのCWU-36/Pに代わった | 通説 |
| 納入メーカーの例 | Great Lakes Garment(英字なし)、Blue Anchor Overall(A版)、Rolen Sportswear・Tops Apparel(B版)、Skyline(C・D・F版)、Marshall(G版)、Alpha Industries(H・J・K版)、Satellite など | 通説(契約番号は持ち主の転記) |
K版の「作り」の節は、前は両方向に開く2つの引き手のファスナー、左袖にファスナー付きのシガレット・ペンシルポケット、前に雨ぶたと玉縁のスラッシュポケット2つ(スナップ留め)、としています。型紙の部品の一覧には、肩章も酸素マスクのタブもありません。
なお、民間のアーカイブ EverySpec の掲載ページは見出しを「JACKET, FLYERS, MAN, LIGHT ZONE L-28」としていますが、同じ文書の本文の題は「JACKET, UTILITY L-2B」です。「L-28」は「L-2B」の読み違いとみられます(推論)。
第1章 いつ生まれ、どう変わった? 1940年代のL-2から2025年の規格廃止まで
L-2Bは、オリーブのL-2、青いL-2Aを経て、セージグリーンになった型です。版の英字が進むたびに変わった形を、年表にまとめてみました。
L-2Bは1954〜55年ごろに青いL-2Aから切り替わり(通説)、2025年4月10日に規格が後継なしで廃止されました。
始まりは、A-2 に代わる軽い気温帯の上着として出た、オリーブのナイロンのL-2です。年は1945年説と1949年説があります。次のL-2Aは青(エアフォースブルー)でした。青は迷彩にならず、朝鮮戦争で撃墜された乗員の経験で不向きとされた、という説明があります(報告)。そこでセージグリーンのL-2Bになった、と収集家は書いています。
L-2Bになってからも、形は版の英字が進むたびに変わりました。
- 1959〜61年のD版で、裏地が救難用のオレンジになり、胸の酸素マスクのタブがなくなる(オレンジ化は通説、年は説が割れる)
- 1965〜69年ごろ、ポケットと裾の雨ぶた、肩章が省かれていく(通説)
- 1978年ごろ、航空乗員用は燃えにくいCWU-36/Pに代わる(通説)。翌1979年のK版は、題を Jacket, Utility に、用途を飛行しない人員にした(確定)
K版より前の版は、規格書の本文が公開のデータベースに無く、日付は収集家の説明です。「年ごろ」は契約の年からの見立てです。確度を付けた年表は次のとおりです。
| 年 | 出来事 | 確度 |
|---|---|---|
| 1945〜1949年 | L-2が A-2 に代わる軽い気温帯の上着として出る。オリーブのナイロン。年は1945年説と1949年説がある | 登場は通説、年は説が割れる |
| 1950年ごろ | 青(エアフォースブルー)のL-2Aに代わる。青の時期を1949〜53年ごろとする作り手、L-2Aの採用を1951〜52年とする日本の雑誌もある | 青のL-2Aは通説、年は説が割れる |
| 1954〜55年ごろ | セージグリーンのL-2Bへ。青は迷彩にならず、朝鮮戦争で撃墜された乗員の経験で不向きとされた、という説明 | 緑への切り替えは通説、朝鮮戦争の経験という理由は報告 |
| 1955年ごろ | A版(Blue Anchor Overall、発注番号 AF-33(602))。英字なしは Great Lakes がごく少数 | 報告 |
| 1957〜58年ごろ | B版(Rolen)・C版(Skyline、AF-36(600))。灰色系の裏地 | 通説 |
| 1959〜61年 | D版。胸の酸素マスクのタブがなくなり、裏地が救難用のオレンジに。1959年にC版を置き換えたという投稿、1960年の日付のD版の個体、1961年ごろとする収集家と日本の雑誌がある | オレンジ化は通説、年は説が割れる |
| 1961年10月1日 | 国防総省の補給の機関 DSA ができる(その後の契約番号の頭が DSA に) | 設立日は確定 |
| 1964〜66年 | E版(1964年、肩章と裾の当て布あり)、F版(Skyline、DSA-1-4982)、G版(Marshall、DSA-100-277) | 報告 |
| 1965〜69年ごろ | ポケットと裾の雨ぶた、肩章が省かれていく | 通説 |
| 1968〜69年 | H版(Alpha、DSA-100-69-C-0176) | 報告 |
| 1969年4月16日 | J版 | 確定 |
| 1970年 | アルファ社が民生の市場に入る | 報告(会社の説明) |
| 1976年4月1日 | Notice-1。K版の表紙は、J版とこの通知を置き換えるとし、注記で「J版をK版として復活させる」と書く。J版をいったん止めた通知だったと読める | 日付は確定、中身は推論 |
| 1977年1月1日 | DSA が DLA に名前を変える | 確定 |
| 1978年ごろ | 航空乗員用はCWU-36/Pに代わる | 通説 |
| 1979年2月15日 | K版。J版を「K版として復活させる」とし、題を Jacket, Utility、用途を飛行しない人員とする | 確定 |
| 2025年4月10日 | K版を後継なしで廃止 | 確定 |
MA-1の規格(1988年のG版)との比べ方はMA-1・L-2A・復刻との違いに、MA-1の規格の改訂と廃止はMA-1のページにまとめています。
では、版の英字や契約の会社の名前は、手元の1着のどこに残っているのでしょうか。第2章でタグを読みます。
第2章 タグは何を語る? 版の英字と契約番号で年代を読む
年代を絞る決め手は、見た目の細部よりタグでした。版の英字と契約番号の頭を、出品に写っていたタグの写真2枚で読んでみました。
年代は、タグの版の英字と契約番号の頭でいちばん絞れます。裏地の色と、肩章・タブ・雨ぶたの有無がその裏付けになります。どれも「いつごろの物か」を絞る材料で、軍の納入品か本物かを決める材料ではありません。
題の下の写真の1着は、どんな姿?

出品者が「ORIGINAL 1961 VIETNAM WAR USAF L-2B SKYLINE LIGHT ZONE FLIGHT BOMBER JACKET」として出している品(セカイモン、2026年10月1日)
写真:セカイモンの出品(2026年10月)セカイモンの許可を得て掲載
題の下の帯は、この写真の上の部分です。出品者は「1961年」「Skyline 製」と書いています。写真では、両肩の肩章、雨ぶたの付いた斜めの前ポケット2つ、左袖のファスナーのポケット、裾のファスナーの下の当て布が見えます。収集家は、肩章はF版まで残り、1964年のE版には裾のファスナーの当て布もあった、と説明しています(報告)。ただ、私はこの品の版・年代・本物かどうかを確かめていません。見た目の細部は版の目安にとどまり、年代を絞る決め手はタグです。
タグのどの行を見る?(K版の規格書から)
見るのは、規格番号の行(MIL-J-7448 の後の版の英字)と、契約番号の行です。K版は、このラベルを左のポケットの内側に縫い付けるとしていて、MA-1のG版の「首の後ろ」と場所が違います。
| タグの行 | 何が分かるか |
|---|---|
| JACKET, UTILITY L-2B | K版の品名。Flying の語が無い |
| MIL-J-7448K | 規格番号と版の英字 |
| Size・Stock No. | サイズとストック番号。番号の一覧は規格書に無い |
| Contract No. | 契約番号。書式の例は無い |
| Manufacturer's Name or Trademark | 作った会社 |
| Wool Products Information・DRY CLEAN ONLY | ウールの表示とドライクリーニング |
- ストック番号の頭: K版は物品の分類を8415から8405に変えました。国内の落札には、A版・C版で「8415-273-39…」と書いた出品がありました。頭が8415ならK版より前の分類、8405ならK版以降と読めます(推論)。
- 契約番号の頭: DSA は1961年10月1日から1977年1月1日まで、DLA はそれ以降の機関の名前です。1950年代の物は「AF-33(602)」「AF-36(600)」のような空軍の発注番号だった、と収集家は転記しています。
出品の写真のタグを、この手順で読むと?
2026年10月1日に米国の出品に出ていたタグの写真2枚を、上の表の順で読みました。写っているのは出品者の品で、私は本物かどうか・タグが元から付いていた物かを確かめていません。

出品者が「Vtg USAF L-2B Flight Jacket Size Large Vietnam War Aug 1960」として出している品のタグ(セカイモン、2026年10月1日)
写真:セカイモンの出品(2026年10月)セカイモンの許可を得て掲載

出品者が「Rare Vintage Mil 1977 USAF Light Zone L-2B Flyers Jacket」として出している品のタグ(セカイモン、2026年10月1日)
写真:セカイモンの出品(2026年10月)セカイモンの許可を得て掲載
| 写真に写っている文字 | 上の手順で読むと | 確度 |
|---|---|---|
| 1枚目: 「MIL-J-7448D (USAF)」「SKYLINE CLOTHING CORPORATION」 | D版の Skyline 製。D版はオレンジの裏地の最初の版とされる | 文字は報告(出品の写真1件)、D版の特徴は通説 |
| 1枚目: 「AF 36(600)-…」「11 AUG. 1960」 | 頭は空軍の発注番号の書式。DSA ができた1961年10月1日より前の日付と合う | 文字は報告(出品の写真1件)、DSA の日付は確定 |
| 2枚目: 「MIL-J-7448J」「ALPHA INDUSTRIES, INC.」 | J版のアルファ社製 | 報告(出品の写真1件) |
| 2枚目: 「DSA100-77-C-0814」「DTD. 1 MARCH 1977」 | DSA が DLA に名前を変えた1977年1月1日より後の日付なのに、頭は DSA | 文字は報告(出品の写真1件)、改称の日は確定 |
| 2枚とも: ストック番号の頭「8415」 | K版より前の分類と合う | 推論 |
| 品名: 1枚目「JACKET, FLYING, MAN'S LIGHT ZONE, L-2B」、2枚目「JACKET, FLYER'S, MAN, LIGHT ZONE L-2B」 | どちらも Flying・Flyer's の語があり、K版の品名「JACKET, UTILITY L-2B」と違う | 文字は報告(出品の写真1件ずつ)、K版の品名は確定 |
2枚目は、「契約番号の頭が DSA なら1961〜1977年」という目安が、名前が変わった直後の契約では少しずれることがある、という例です。1件の写真なので、名前が変わった後も DSA の頭がどれだけ使われたかは分かりません。
版の英字ごとに何が違う?(収集家の説明を含む)
大きな変わり目はD版で、裏地が灰色・緑系からオレンジに変わります(通説)。胸の酸素マスクのタブもD版で消えたとする説明がありますが、タブの時期は説が割れます。
| タグの版 | 収集家・作り手が挙げる特徴 | 確度 |
|---|---|---|
| MIL-J-7448(英字なし) | Great Lakes がごく少数作った最初の型 | 報告 |
| A・B・C | 灰色・緑系の裏地(ピンクを帯びた個体も)、肩章、腰のタブ、袖のUSAFのマーク。胸の酸素マスクのタブは、D版で消えたとする説明と、ごく初期だけとする投稿がある | 裏地は通説、タブは説が割れる |
| C | 灰色の裏地の最後。緑の裏地でタブの無いRolenのC版もある | 報告 |
| D | オレンジの裏地・セージグリーンのスナップ・白いラベルの最初。酸素のタブが消える。途中の型で袖のマークも消える | 通説 |
| E・F | 肩章が残る。1964年のE版は裾のファスナーの当て布も、F版(1964〜65会計年度)は腰のタブも残る、という持ち主の説明 | 報告 |
| G・H | 肩章・雨ぶたが省かれていく時期 | 通説 |
| J | 肩章・裾の当て布が無く、オレンジの裏地。1970年・1973年のアルファ社製のタグの例 | 通説 |
| K | 題が Jacket, Utility。裏地の既定はセージグリーン | 確定 |
軍の納入品か民生品か、収集家はどこを見る?
「タグに MIL-J-7448 とあれば軍の納入品では?」と思うかもしれません。規格番号だけでは決まらず、軍の規格のラベルではない、とフォーラムで指摘された例があります。収集家が見るのは、ラベルの線と、民生品が出始めた年です。ここでは判定ではなく、その見方を紹介します。
| 見る点 | 収集家の見方 | 確度 |
|---|---|---|
| 民生品の始まり | アルファ社の民生の市場への参入は1970年。初期の民生品は Concord の名前で売られた | 参入年は会社の説明、Concord は報告 |
| ラベルの線 | 民生品は平行の線、軍の物は洗濯表示の上に横線1本、という指摘。アルファ社も、1970年に民生品と国防総省向けを分けるため「3本線のロゴ」を入れたとしている | 民生品の3本線は会社の説明、軍の横線1本は報告 |
| 紺の L-2B | 規格は1511番のセージグリーンしか書かない。紺でストック番号の付いたアルファ社製の物や1994年の表示の物があり、納入品かは結論が出ていない | 報告 |
| 規格番号だけ | 軍の規格のラベルではない、とフォーラムで指摘された例がある | 報告 |
MA-1・L-2A・復刻とはどう違う?
MA-1との違いは中綿の有無と向く気温で、前の型のL-2(オリーブ)・L-2A(青)とは表地の色が違います。
L-2・L-2A・L-2Bは何が違う?
3つは表地の色で分かれます。L-2はオリーブ、L-2Aは青、L-2Bはセージグリーンです。
| 型 | 表地の色 | 時期 | 見分けの話題 |
|---|---|---|---|
| L-2 | オリーブ(OD) | 1945年説・1949年説 | 酸素のタブが革。短い期間だけで数が少ない |
| L-2A | エアフォースブルー | 1950年ごろ〜(年は説が割れる) | 朝鮮戦争を象徴する型、という収集家の見方 |
| L-2B | セージグリーン | 1950年代半ば〜1970年代(K版は2025年まで有効) | 版ごとに裏地・肩章・タブが変わる |
Wikipedia英語版は、3つともMA-1と違って肩章があり内ポケットが無い、としています。ただしK版の型紙には肩章がありません。肩章の有無は版で違う、と読むのが原典と合います(推論)。
MA-1とは何が違う?(規格書どうしの比較)
規格書どうしで比べると、違いは向く気温と中綿で、背丈はほぼ同じです。
| 項目 | L-2B(K版、1979年) | MA-1(G版、1988年) |
|---|---|---|
| 題 | Jacket, Utility L-2B | Jacket, Cold Weather(型は intermediate MA-1) |
| 気温 | 華氏50〜86度 | 華氏14〜50度 |
| 中綿 | 指定なし(起毛の裏地1枚) | キルティングしたポリエステルのわた |
| ラベルの場所 | 左ポケットの内側 | 首の後ろの吊りループの下 |
| 身幅(L) | 26½インチ(約67cm) | 28インチ(約71cm) |
| 背丈(L) | 22¾インチ(約58cm) | 22⅞インチ(約58cm) |
| 左袖のポケット | ファスナー付き、長さ5インチのファスナー | 同じ形 |
cm は私の換算です。Lで比べると、身幅はL-2Bのほうが1½インチ細い、という結果でした。
復刻や民生品にはどんな物がある?
大きく、アルファ社の品(昔の民生品と今の品)、日本と米国の作り手の復刻、中国製の安い復刻に分かれます。
| 種類 | 何か | 話題 | 確度 |
|---|---|---|---|
| アルファ社の民生品 | 1970年代以降の米国製、1990年代の緑の物(灰色のリブ、タグに3本の線)など | 英国では米国製の物が数年前は45ポンドほどで売られていたが値上がりし、80〜100ポンドでの出品を勧める、という投稿(2023年) | 報告 |
| アルファ社の今の品 | 「暖かい時期向け」の系列として46点。フード付き・NASA・協業の品など | 今の品は裁断と素材が別物、という声 | 品数は確定、評価は報告 |
| 日本の復刻(Buzz Rickson's・The Real McCoy's) | 契約の会社名を写した実名の復刻。2019年の宇宙計画の記念の品は税込68,200円、表地は3/1のナイロンツイル | 実物より少し長い、という報告 | 報告 |
| 米国の作り手の復刻 | Good Wear Leather の Rolen の契約の再現(2024年)。XLは胴を約¾インチ長くした | 実物のXLはS・Mより相対的に短い、という作り手の説明 | 報告 |
| 中国製の安い復刻 | 送料込み約113ドルのXXL。Buzz Rickson's の4分の1の値段 | 中国の Bronson を勧める声も | 報告 |
版の英字で年代を絞るとき、つまずきやすいのが裏地の色です。「L-2Bの裏地はオレンジ」と覚えていると、最後の規格書で戸惑います。
第3章 裏地はオレンジか、緑か? K版の規格書の中の食い違い
K版の規格書を読んでいて、いちばん引っかかったのが裏地の色です。既定の色はセージグリーンなのに、吊りループと糸は Indian orange のままでした。
オレンジでなくても、後の物とは限りません。1979年のK版の規格書は、裏地の既定の色をセージグリーンとしています。
- K版は「特に定めなければ、裏地の色はセージグリーン1529」としています。一方で同じ規格書は、首の吊りループを「Indian orange の裏地の布」で作り、裏地を組む糸も Indian orange としています。オレンジの裏地を前提にした記述が残ったまま、既定の色だけが変わったように読めます(推論)。
- 用途の節は「緊急のときは裏返して着られる」とも書きます。
- 日本の雑誌は、CWU-45/P・36/Pに代わった後のMA-1とL-2Bを「オレンジの裏地をやめたユーティリティージャケット」として主に地上勤務員が着た、と書いています。国内の落札にも「1979年契約・グレーライニング」と題にある出品がありました。K版の規格書と合う話です(推論)。
- そのため「オレンジでないから後の民生品」とは言えません。灰色・緑系の裏地はC版までにもK版にもあり得るので、版の英字と合わせて見てください。
| 資料 | 裏地の色について | 確度 |
|---|---|---|
| 収集家・作り手(C版まで) | 灰色・緑系 | 通説 |
| 収集家・作り手(D版から1970年代) | オレンジ | 通説 |
| 1979年のK版の規格書 | 既定はセージグリーン。吊りループと糸は Indian orange | 確定 |
規格書で分かるのは、ここまでです。着たときの丈や暖かさ、虫食いのリブ。書類に残らないことは、持ち主たちの報告にあります。
第4章 持ち主たちは何につまずき、何を見つけた?
海外のフォーラムのスレッド21本を読んでみました。いちばん多い話題は、軍の納入品か民生品かの見分けでした。
持ち主が買ってから書くのは、丈の短さと縮み、それに「ウインドブレーカーのようなもの」という暖かさの感想です。いちばん多い話題は、軍の納入品か民生品かの見分け(6件)でした。海外のフォーラム2つ(Vintage Leather Jackets Forum と The Fedora Lounge)のスレッド21本(2008〜2024年)と、作り手・古着店の資料ページ2つを Internet Archive の保存版などで読み、話題ごとに数えました。件数はその話題に触れたスレッドの数で、表には主な出典だけを付けています。投稿者の名前は出しません。
着て・買って気づいた、という報告
丈とサイズの感じ方は割れ、暖かさは「ウインドブレーカーのようなもの」という声が中心で、古い物ではリブの虫食いを直した例があります。
- 縮み: 実物は縮んでいることがあるので1〜2サイズ上を、という投稿と、1979年のアルファ社製を普段に着る人の「背丈に気をつけて」という投稿があります(2019年、報告)。
- 丈の長い契約: 手持ちのL-2Bの多くは背丈23〜23½インチで、Rolen の物は24インチ、という実測があります。同じスレッドで別の収集家は、Skyline のF版(1964〜65会計年度)がゆったりして丈も足りる、と書いています(報告)。
| 話題 | 件数・時期 | 要点 |
|---|---|---|
| 丈とサイズ | 5件(2014〜2024年) | 飛行服の上に着る前提で丈が短い。「大きめ」という声もあり、身幅と丈で感じ方が割れる |
| 暖かさ | 3件(2018〜2024年) | 「ウインドブレーカーのようなもの」「ウインドブレーカーより一段上」。中国製の復刻を着る人は、セーターを重ねれば A-2 並みと書く |
| リブの付け替え | 3件(2014年) | 虫食いのリブを未使用の物に替える。色が合わず裾だけ残した例 |
収集家は何を話し合っている? 見分けと買い方の話題
収集家は、軍の納入品か民生品か、版ごとの仕様、復刻と値段を話し合っています。
| 話題 | 件数・時期 | 要点 |
|---|---|---|
| 軍の納入品か民生品か | 6件(2014〜2023年) | ラベルの作り・線、紺の物、民生品の始まり。規格番号だけでは決まらない |
| 版ごとの仕様 | 5件(2018〜2022年) | 裏地の色、タブ、肩章、雨ぶた、袖のマーク |
| 復刻の比べ方 | 5件(2018〜2024年) | 日本の復刻・中国製・米国の作り手。値段と作りの差 |
| 値段の感覚 | 4件(2019〜2023年) | 1964年のL・XLなら入札の上限200ドル、送料と関税で約300ドル、という例 |
- 使われ方: 1971年のアルファ社の契約と読まれた物に、ベトナム戦争のB-57の部隊のパッチ(買う前から付いていた物)が付いた例がフォーラムで紹介されています(報告)。
日本の店や復刻はどう話題になっている?
海外のフォーラムでは、日本は替えのリブや中古の復刻を買う先として、また紺のL-2Bの出どころとして話題に出ます。
- 虫食いのリブを、日本の店(MASH)の替えのリブで直した海外の報告があります(2014年)。
- 「日本のオークションで中古の Buzz Rickson's を探す」ことを勧め、80ドルで買ったという投稿があります(2019年)。
- 紺のL-2Bの話題では、日本の洗濯表示の付いた個体や、日本の店で売られていた物が挙がり、日本向けに作られたのではという推測も出ています(2014年)(報告)。
X では何が話題?(5件、2017〜2026年)
X の5件は、協業・限定品の告知、復刻の出品の紹介、店の解説で、個人がL-2Bを着た感想はありませんでした。
| 話題 | 件数 | 中身 |
|---|---|---|
| 協業・限定品の告知 | 3件 | アニメ作品とのフード付き(2026年3月)、NBAの球団の品のセール(2025年1月、広告)、NASAの品の再入荷(2017年5月)。どれも公式・通販・広告で、軍の実物の話は無い |
| 復刻の出品の紹介 | 1件 | Buzz Rickson's のL-2B(デニム)の eBay の出品(2024年10月) |
| 店の解説 | 1件 | ミリタリーショップによる、初めてナイロンを使ったL-2の紹介(2018年9月) |
タグで年代を読む投稿も、検索では見つかりませんでした。L-2BはXでは主に「協業の型の名前」として出てきます。「L2B HOODED GEN II」のように、軍の型にないフード付きの品にも名前が使われています。
海外と日本で見方はどう違う?
海外は契約ごとの丈と納入品かどうか、日本は裏地・肩章・雨ぶたで年代を並べる話が中心です。
- 海外のフォーラムは、契約ごとの丈と、軍の納入品か民生品かを多く話題にしています。
- 日本の雑誌・古着店の資料は、裏地の色・肩章・雨ぶたで年代を並べる書き方が中心です。
- 日本の雑誌は、後期のL-2Bを「地上勤務員用のユーティリティージャケット」と書いています。ただ、1979年の規格書の題が Jacket, Utility で、用途が「飛行しない人員」と書かれていることまで示した日本語の資料は、今回は見つかりませんでした。
タグで年代を絞れたら、次は値段です。第5章では、国内の落札と、米国から取り寄せたときの総額を並べます。
第5章 今、手に入る1着はいくら? 国内の落札と輸入の総額
国内の落札と、米国の出品を輸入した総額を比べてみました。1960〜70年代の物は、今回の観測では国内のほうが低い結果でした。
国内の落札は、題に「実物」とあるL-2Bで中央値32,250円でした。米国発の古い米軍の型の出品は中央値189ドルで、輸入した総額は41,868〜43,038円です。数字は2026年9月29日に私が調べた物です。国内はヤフオクの落札(過去約180日に終わった分)、海外はセカイモンの検索で表示された eBay の出品(米国発)です。出品の題の書き方で分けただけで、本物かどうかや状態の判断はしていません。
国内ではいくらで落札された?(ヤフオク)
題に「実物」とある物は中央値32,250円、アルファ社の民生品は約9,700円、日本の復刻は26,950円で落札されていました。
| 検索語 | ヒット | 数えた件数と除外の基準 | 中央値 | 範囲 |
|---|---|---|---|---|
| L-2B 実物 | 47件 | 26件。ファスナー・リブなどの部品(6件)、ピンバッジ(3件)、資料本(2件)、MA-1・N-3B・CWU-36/P・L-2A・カナダ軍の品(10件)を除いた | 32,250円 | 4,742〜180,000円 |
| L-2B ALPHA | 49件 | 26件。「実物」と書いた物・協業の品・別の型を除いたアルファ社の民生品 | 約9,700円(分け方で数百円前後する) | 1,200〜24,000円 |
| L-2B フライトジャケット | 208件(直近100件を見た) | 日本の復刻(Buzz Rickson's・The Real McCoy's・Toys McCoy)16件 | 26,950円 | 11,550〜56,200円 |
- 「L-2B 実物」を題の年代で分けると、1950年代・黒タグの4件が93,071〜180,000円、1960年代の7件が中央値24,000円、1970年代の10件が中央値29,750円でした。1960〜70年代の物は、日本の復刻の中古と同じくらいの値です。
- 「L-2B ALPHA」には、題に「1994年」とある 7448K「UTILITY JACKET」(21,000円)、「1990年代」とある 7448K のユーティリティージャケット(11,000円)、紺の MIL-J-7448K(22,550円)がありました。
米国発の出品はいくら?(eBay)
古い米軍の型28件の即決の中央値は189ドルでした。
| 検索語 | 件数 | 即決価格の中央値 | 範囲 | メモ |
|---|---|---|---|---|
| 3語の合計(題と価格が同じ物は1件に数えた) | 28件 | 189ドル | 54.90〜599.99ドル | 古い米軍の型だけ。今のアルファ社の品・協業の品・Concord などの民生品・Brent's・革・リブなどの部品・MA-1・型の不明な物を除いた。米国内の送料の中央値は約10ドル |
- 題の年でいちばん古いのは「Aug 1960」とある1件(110.50ドル)と、1961年とある2件(D版と明記の500ドル、599.99ドル)でした。1950年代の黒タグの本体は出ていませんでした(1950年代のリブの組は1件)。
- 「1970 Vietnam」と題にある1970年のJ版のアルファ社製が、同じ題で279〜299ドルの出品として複数並んでいました。セカイモンでは「L-2B Alpha 1970」の検索結果で探せます。
米国の出品が実際にどんな姿か、2026年10月1日にセカイモンの検索で出た出品から、題の年・版・会社名の違う5件を並べます。1枚目は題に「Aug 1960」とある品で、2026年10月1日の出品の価格は110.50ドルでした。9月29日の集計で「題の年でいちばん古い」とした1件も「Aug 1960」・110.50ドルでしたが、同じ出品かどうかは記録で確かめていません。題の年・版・会社名は出品者の言葉です。
今出ている品の例(2026年10月1日):題の年・版・会社名の違う5件

出品者が「Vtg USAF L-2B Flight Jacket Size Large Vietnam War Aug 1960」として出している品(セカイモン、2026年10月1日)
写真:セカイモンの出品(2026年10月)

出品者が「USAF - Vintage Flying Jacket Light Zone L-2B MIL-J-7448J」として出している品(セカイモン、2026年10月1日)
写真:セカイモンの出品(2026年10月)

出品者が「Rare Vintage Mil 1977 USAF Light Zone L-2B Flyers Jacket」として出している品(セカイモン、2026年10月1日)
写真:セカイモンの出品(2026年10月)

出品者が「Vintage 70s Concord Industries Type L-2B USAF Flying Light Zone Jacket」として出している品(セカイモン、2026年10月1日)
写真:セカイモンの出品(2026年10月)

出品者が「Vintage Alpha Industries L-2B Jacket Man's Light Zone XL USAF Flight Bomber Blue」として出している品(セカイモン、2026年10月1日)
写真:セカイモンの出品(2026年10月)
写っているのは出品者の品です。本物かどうか・年代・状態は、当サイトでは確かめていません。
4枚目の題の「Concord」は、初期のアルファ社の民生品の名前だと収集家が説明する名前です。5枚目は紺で、規格は1511番のセージグリーンしか書きません。紺の物が納入品かは、収集家の間でも結論が出ていません。
輸入するといくらになる?(総額の試算)
中央値189ドルの品を輸入すると、総額は41,868〜43,038円です。米国の出品をセカイモンで買った場合の目安で、このブログの総額計算機で出しました。前提は、為替1ドル150円・梱包後の重さ0.8kg・関税10%で、詳しくは次のとおりです。
- 為替は1ドル150円、米国内の送料は10ドル(観測の中央値)、米国の売上税は0ドル。
- 梱包した後の重さを0.8kgと仮定し、国際送料は料金表の3,150円の区分。中綿が無いので軽く見ましたが、実測ではありません。
- 手数料は、商品価格5,937円以下なら950円、それを超えると16%。
- 関税は「衣類(ニット製でない物)」の簡易税率10%。区分は通関で決まります。
- 課税価格の下限はセカイモンの示す「購入金額×0.6」(購入金額=商品価格・米国内の送料・手数料の合計)、上限は国際送料なども足した保守的な額。そのため総額は幅で示します。
| 商品価格 | 総額の目安 | 関税・消費税 |
|---|---|---|
| 80ドル | 18,570〜21,462円 | 下限は課税価格が1万円以下で0円、上限は関税1,377円・消費税1,515円 |
| 120ドル | 28,350〜29,379円 | 関税1,343〜1,833円、消費税1,477〜2,016円 |
| 189ドル(出品の中央値) | 41,868〜43,038円 | 関税2,063〜2,620円、消費税2,269〜2,882円 |
| 300ドル | 63,616〜65,009円 | 関税3,222〜3,885円、消費税3,544〜4,274円 |
- 1960〜70年代の物は、今回の観測では国内のほうが低い結果でした。 米国の中央値189ドルを輸入すると41,868〜43,038円で、国内の1960年代(中央値24,000円)・1970年代(中央値29,750円)を上回ります。ただし国内は落札済み、米国は出品中の即決の値です。
- 1950年代の黒タグの物は、今回は国内にだけ出ていました。 米国の出品を見た範囲には無く、値の比べようがありません。
- アルファ社の民生品は、国内の中古のほうが総額はずっと低い結果でした。 国内の中央値は約9,700円で、米国の今の新品(180ドル)を輸入すると約4万円になります。
- 0.6掛けの特例は、2026年の法改正で2028年4月1日に廃止されます。上の試算は2028年3月31日までに輸入する場合の目安です。→2028年4月からの変更
自分の条件で計算するときは、品目を「衣類(ニット製以外)」にして計算機を使ってください。
ツール総額計算機
単独のページで開く商品の価格と送料などを入れて、支払う総額の目安を計算します。
支払う総額の目安
商品の価格を入れると、総額の目安が出ます。
0.6掛けの特例は2028年4月1日に廃止されます(法律は成立済み)。それ以降に届く荷物は、このツールでは計算しません。
出典: 財務省「第221回国会における財務省関連法律(成立日・公布日)」、e-Gov法令検索「関税定率法 第4条の6(令和8年法律第5号による改正、2028年4月1日施行の版)」
この金額は目安です。実際の関税・消費税は、通関の後にセカイモンから届く確定のお知らせで決まります。為替・送料・課税価格の扱いがわからない部分は、幅と「要確認」で示しています。燃油サーチャージは含んでいません。
規格が廃止された後も、L-2Bの名前は使われている?(2024〜2026年)
使われています。規格は2025年4月10日に後継なしで廃止されましたが、アルファ社の今の品と協業の品にL-2Bの名前が続いています。表は新しい順です。
| 日付 | 出来事 | 確度 |
|---|---|---|
| 2026年9月(観測日) | アルファ社のサイトに「暖かい時期向け」のL-2Bが46点。Skymaster Gen II は180ドル | 確定(公式のページ) |
| 2026年3月13日 | アニメ作品とアルファ社のフード付きのL2B(紺、税込46,200円)の予約が始まり、3月20日に店で発売 | 報告(報道) |
| 2025年4月10日 | 規格 MIL-J-7448K を後継なしで廃止 | 確定 |
| 2025年2月28日 | 日本の雑誌がベトナム戦争のMA-1とL-2Bの記事を出す | 報告(報道) |
| 2025年1月 | New Era とアルファ社のNBAの球団のL-2Bのセール情報(199.99ドル)がXに出る | 報告(広告) |
| 2024年5月 | Good Wear Leather の Rolen の契約の復刻を持ち主が紹介 | 報告 |
英語の報道では、ここ数年でこの型を主役にした記事は見つかりませんでした。今の品の動きは、アルファ社のサイトの一覧で追えます。
1960〜61年ごろのD版を探すなら、どこを見る?
タグの規格番号の行の「7448D」と、契約番号の頭です。DSA ができた1961年10月1日より前の契約なら、頭は空軍の発注番号の書式(「AF-36(600)」など)と収集家は転記しています。第2章の1枚目のタグの写真が、その並びの例です。セカイモンで「L-2B 1961」の検索結果を開くと、題に1961年と書いた出品を見られます(題の年は出品者の表記です)。
ただ、1960〜70年代の物は、今回の観測では国内の落札のほうが安く、1950年代の黒タグの本体は国内にだけ出ていました。米国の出品は、題に年や版を書いた物から選びたい人に向きます。
国内と海外、どちらで探す?
1960〜61年ごろのL-2B(D版のころ)
米国の出品で見た中では古い部類。題の年は出品者の表記
出品者が「VTG 1961 U.S. Air Force Military Type L 2B Flying Reversible Jacket」として出している品(セカイモン、2026年10月1日)
写真:セカイモンの出品(2026年10月)
英語の検索語
L-2B 1961ベトナム戦争のころのL-2B(1960〜70年代)
契約番号の頭が DSA(1961〜1977年の機関名)なら、この時期の契約と読める
出品者が「VINTAGE 1967 US MILITARY USAF AIR FORCE L-2B FLIGHT JACKET LIGHT ZONE BOMBER」として出している品(セカイモン、2026年10月1日)
写真:セカイモンの出品(2026年10月)
英語の検索語
L-2B Vietnam USAF1970年前後のアルファ社製(J版)
米国の出品に多い版。民生品も混ざるので、タグの規格番号を見る
出品者が「Vintage 70s Alpha Industries USAF L-2B Flight Jacket S」として出している品(セカイモン、2026年10月1日)
写真:セカイモンの出品(2026年10月)
英語の検索語
L-2B Alpha 1970
国内で探す:1960〜70年代の物や1950年代の黒タグの物、アルファ社の民生品を探す人に向きます(2026年9月29日の観測で、題に「実物」とある物の落札の中央値は32,250円、1960年代は24,000円、1970年代は29,750円)。海外にすると、出品の中央値189ドルの品でも総額は41,868〜43,038円で、1950年代の黒タグの本体は出ていませんでした。海外で探す:題に年や版を書いた米国の出品から選びたい人に向きます(古い米軍の型28件、1960〜61年の物や1970年のアルファ社製のJ版など)。国内の落札で題に「実物」とある物は、過去約180日で26件でした(比べ方は買い方の選び方)。
第6章 買う前に何を確かめる? 実寸・英語の表記・関税
買う前に確かめたいのは、実寸とタグの2つです。契約ごとに丈が違うという実測もあるので、出品者に実寸を聞いて比べてみてください。
確かめたいのは、実寸(契約ごとに丈が違うという実測がある)と、タグの版の英字・契約番号です。
どのサイズを選ぶ? K版の仕上がり寸法
手持ちの上着の実寸を、K版の身幅・背丈と比べて選びます。Lなら身幅26½インチ(約67cm)、背丈22¾インチ(約58cm)です。cm は私の換算で、K版の規格書の寸法は次のとおりです。
| サイズ | 身幅(胸の半周) | 背丈 | 袖下 | 前のファスナー |
|---|---|---|---|---|
| S | 23インチ(約58cm) | 21¾インチ(約55cm) | 15¾インチ(約40cm) | 20½インチ |
| M | 24¾インチ(約63cm) | 22⅛インチ(約56cm) | 16⅛インチ(約41cm) | 21インチ |
| L | 26½インチ(約67cm) | 22¾インチ(約58cm) | 16¼インチ(約41cm) | 21½インチ |
| XL | 28½インチ(約72cm) | 22¾インチ(約58cm) | 16⅜インチ(約42cm) | 21½インチ |
| XXL | 30½インチ(約77cm) | 23¼インチ(約59cm) | 16⅜インチ(約42cm) | 22インチ |
- 背丈は襟の付け根の下から裾のリブの上の縫い目まで、身幅はファスナーを閉じて脇の下で測る、と規格書は決めています。
- LとXLは背丈が同じで、XLは身幅だけが2インチ広い寸法です。「XLは相対的に短い」という作り手の説明と合います(推論)。
- K版より前の版の寸法は読めていません。契約ごとに丈が違うという収集家の実測もあるので、出品者に脇の下の幅(pit to pit)と背丈(length)を測ってもらってください。
出品の英語は何を意味する?
出品には、呼び名(light zone)、裏地と肩章、リブの交換、民生品かどうかを表す英語がよく出ます。
| 英語 | 意味 | 確かめたいこと |
|---|---|---|
| light zone | 軽い気温帯 | L-2系の呼び名。軍の型とは限らない |
| orange lining/rescue orange | オレンジの裏地 | D版以降の特徴とされる |
| epaulets | 肩章 | 版で有無が違う |
| replaced knits | リブを替えてある | 色が合わない例がある |
| civilian/commercial | 民生品 | ラベルの作りと契約番号の有無 |
| NOS | 使われずに残った古い在庫 | G版の未使用品の紹介がある |
状態の良し悪しの判断はこの記事ではしません。
英語でどう検索する?
規格番号か、タグの品名、契約の会社名で探すと、古い米軍の型に絞りやすくなります。
| 検索語 | ねらい |
|---|---|
| MIL-J-7448 | 規格番号で探す。版の英字を足して「MIL-J-7448J」なども |
| L-2B jacket USAF vintage | 米空軍の古い物 |
| Jacket Utility L-2B | K版のタグの品名で探す。今のアルファ社の品も多く出る |
| L-2B Skyline/Rolen/Blue Anchor | 1950〜60年代の契約の会社名で探す |
| L-2A flight jacket blue | 青い前の型を探す |
関税はかかる? 送れない物は?
表地が織物のL-2Bは、課税価格の合計が1万円以下なら免税です。1万円を超え20万円以下なら、衣類(ニット製でない物)の簡易税率が目安です。ジャケットそのものは、ふつうは送れない物に当たりません。
- L-2Bの表地はナイロンの織物です。課税価格の合計が20万円以下なら、衣類(ニット製でない物)の簡易税率が目安になります。課税価格が1万円以下なら免税です。
- 替えのリブだけを買うときは、ニットの扱いを関税・消費税のページで確かめてください。
- ナイロンのジャケットそのものは、ふつうは送れない物に当たりません。付属品やポケットの中身は送れない物の一覧も見てください。
どこで買うのが向いている?
丈を試着で確かめたいなら国内の店、古い物や日本の復刻ならヤフオク・メルカリ、米国の出品なら eBay か代行が向きます。
| 買い方 | 向く場面 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 国内の古着店・ミリタリーショップ | 丈を試着で確かめたい | 店ごとに値付けと在庫が違う |
| ヤフオク・メルカリ | 1960〜70年代の物、黒タグの物、日本の復刻 | 題の「実物」は出品者の表記 |
| eBay で直接 | 米国の出品を自分で買う | 日本に送らない出品者もいる |
| 代行(セカイモンなど) | 日本語で eBay の出品を買う | 手数料と国際送料。総額は上の試算 |
比べた表は買い方の選び方にあります。
よくある質問
検索候補に並ぶ「MA-1 違い」「寒い」「サイズ 選び」「実物 見分け方」「年代判別」から選びました。
L-2BとMA-1は何が違いますか
規格書では、L-2Bは華氏50〜86度向けで中綿の指定が無く、MA-1は華氏14〜50度向けでポリエステルのわたを入れます。左袖のポケットや前ポケットの形はほぼ同じです。
L-2Bは寒いですか
海外のフォーラムでは「ウインドブレーカーのようなもの」という声が多く、復刻を着る人は寒い日にセーターを重ねています。規格の気温帯はおよそ10〜30℃です。
サイズはどう選べばよいですか
K版のLは身幅26½インチ(約67cm)、背丈22¾インチ(約58cm)です。丈が短いという声が多く、実寸で比べてください。
実物かどうかは、タグで分かりますか
分かりません。ラベルの項目は規格書で決まっていますが、民生品や似せたラベルもあります。この記事では真贋の判断はしません。
年代は何で見分けますか
版の英字、契約番号の頭(DSA・DLA)、裏地の色、肩章と酸素のタブの有無です。オレンジの裏地ならD〜J版が目安です。灰色・緑系の裏地はC版までとK版の両方にあるので、版の英字で分けます。
裏地が緑のL-2Bは、民生品ですか
そうとは言えません。1979年のK版の規格書は、裏地の色の既定をセージグリーンとしています。
最後の規格書が裏地の既定に選んだのは、オレンジではなくセージグリーンでした。L-2Bの規格はそのK版のまま46年間残り、2025年4月10日に後継の規格なしで廃止されました。
関連する型番
- 米軍フライトジャケット早見表:11種の軍の区分・規格番号・時期の一覧
- 中間の気温帯のジャケット(MA-1):中綿の入った、同じ形の型番の詳しいページ
- 米軍衣類のタグの読み方:規格番号・NSN・契約番号の読み方
- 総額計算機:手数料・国際送料・関税の目安
- 買い方の選び方:国内・eBay直接・代行の違い
この記事を書いた人
型番さがしの人
海外通販でマニアックな品を探すときの型番と総額を、規格書や海外の資料で調べて書いています。品物を買って試した話ではなく、資料で確かめたことを書いています。
このブログについて関連記事
- MA-1の写真:San Diego Air & Space Museum Archives既知の著作権制限なし(Flickr Commons)元のページ







