最終確認 資料4件
バイクパーツロイヤル・エンフィールドの鋳鉄ブリットは1932〜2011年ごろに作られた|JS500・Lean Burnの見分け方
この記事でわかること
- 鋳鉄ブリットは、1932年から2011年ごろまで、構造の基本を変えずに作られました。 シリンダーが鋳鉄、ヘッドがアルミという組み合わせが長く続きました。→年代ごとの変化
- 1953年、シリンダーヘッドが初めてアルミになりました(JS 500)。 それ以前のヘッドは鉄製でした。
- 2004年の「Lean Burn」は、鋳鉄系最後の大きな改良です。 ヘッドとバレルがアルミ製になり、圧縮比8:1・ニードルローラーの大端軸受を採用し、燃費が大きく向上したと伝えられています(通説)。
このページは、鋳鉄シリンダーの単気筒(ブリット系)の年式と排気量を調べるための手引きです。部品が合うかの判定、本物かどうかの判定はしません。
年代を決めて、海外の出品を探す
初期〜戦前のブリット(250/350/500)
1932〜1940年代。4バルブ・3バルブのヘッド
英語の検索語
Royal Enfield Bullet pre-war 500JS 500(アルミヘッド)
1953年〜。初のアルミ製シリンダーヘッド
英語の検索語
Royal Enfield JS 500 Bulletインド製の鋳鉄500(1989年〜)
1989〜2011年ごろ。28mmキャブレター
英語の検索語
Royal Enfield 500 Bullet India iron barrel
国内の専門店やオークションにも当時物の部品が出ています(比べ方は買い方の選び方)。
目次
鋳鉄ブリットはどんなエンジンか?
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 系列 | 空冷OHV単気筒(キャブレター仕様) |
| 登場 | 1932年(Bulletシリーズとして250・350・500cc) |
| シリンダー | 鋳鉄(ヘッドは1953年からアルミ) |
| 生産期間 | 1932〜2011年ごろ(2008年のUCE登場後も並行生産) |
| 次の系列 | UCE(アルミ製ユニット構造・EFI。2008年〜) |
鋳鉄ブリットは、エンジンとギアボックスが別体の、昔ながらの構造を長く保ちました。この構造は、のちのUCEがエンジン・ギアボックスを1つの箱に統合するまで変わっていません。
いつ、どう変わった? 1932年から2011年ごろまでの主な節目
1932年に登場したBulletシリーズは、250・350・500ccの3種類で、500ccは4バルブヘッドを採用し、標準で25bhp、高圧縮ピストン仕様で29bhpを発生したと伝えられています。1930年代後半には、構造を簡略化した2バルブの「J2」エンジンに切り替わり、低圧縮仕様で21bhpまで出力が下がったものの、扱いやすさが向上したとされています(通説)。
1953年、JS 500 Bulletで初めてアルミ製のシリンダーヘッドが採用され、25bhp・最高速85mphを記録したとされています。1959年には「Big Head Bullet」と呼ばれる改良型が登場し、ロッカーボックスが一体化、圧縮比7.3:1で27bhpまで高められたと伝えられています。この型を最後に、英国Redditch工場での500cc単気筒の生産は1962年に終了しました。
1989年、インド製の500 Bulletが登場し、28mmのMicarbキャブレターを備えました。この型は、英国で作られた1956年ごろのJS 500の設計を基礎にしていると伝えられています(通説)。2004年には「Lean Burn」と呼ばれる改良版が登場し、ヘッドとバレルがアルミ製になりました。2008年にUCEが登場したあとも、鋳鉄シリンダーのブリットはしばらく並行して作られ、完全に生産を終えたのは2011年ごろと伝えられています。
どこで見分ける?
- シリンダーの材質。 鋳鉄ブリットはシリンダーが鋳鉄です(Lean Burn以降はアルミ製バレル)。UCEは最初からアルミ製です。
- 燃料方式。 鋳鉄ブリットはキャブレター仕様のみです。電子燃料噴射(EFI)が付いていれば、鋳鉄ブリットではなくUCEです。
- ヘッドの材質。 1953年より前は鉄製ヘッド、1953年以降(JS 500)はアルミ製ヘッドです。
私の読み方: 鋳鉄ブリットの中の細かい年式(J2・JS・Big Head・インド製)は、資料によって出力や圧縮比の記載に幅があります。確実な年式を知りたい場合は、エンジン番号をロイヤル・エンフィールドのページのエンジン番号の節の手がかりで確かめてください。
買う前に確かめたいこと
- 鋳鉄ブリットかUCEかを、シリンダーの材質と燃料方式で確かめる。 部品の多くは系列をまたいで共通しません。
- 排気量(350か500か)を確かめる。 ボア・ストロークが異なるため、ピストンなどの部品は排気量ごとに分かれます。
- 送れない物・関税については海外通販で送れない物一覧・関税・消費税の目安を確認してください。
国内と海外、どちらで探す?
JS 500(アルミヘッド)
1953年〜。最高速85mph
英語の検索語
Royal Enfield JS 500 Bulletインド製の鋳鉄500
1989〜2011年ごろ
英語の検索語
Royal Enfield 500 Bullet India iron barrel
国内の専門店・旧車店でも鋳鉄ブリットの部品は探せます(比べ方は買い方の選び方)。
よくある質問
鋳鉄ブリットとUCEは部品が共通しますか? いいえ。シリンダーの材質、燃料方式、エンジン・ギアボックスの構造が異なるため、多くの部品が共通しません。
「Lean Burn」は別の系列ですか? いいえ。鋳鉄ブリット系の中の改良版で、ヘッドとバレルがアルミ製になった版です。
鋳鉄ブリットの生産はいつ終わりましたか? 2008年にUCEが登場しましたが、鋳鉄エンジンはすぐには終わらず、完全に生産を終えたのは2011年ごろと伝えられています。500cc単気筒そのものは、UCEに引き継がれて2020年まで形を変えて作られたとされています(通説)。
この記事を書いた人
型番さがしの人
海外通販でマニアックな品を探すときの型番と総額を、規格書や海外の資料で調べて書いています。品物を買って試した話ではなく、資料で確かめたことを書いています。
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